セロリの追肥と土寄せ方法

セロリ

1.セロリの追肥

セロリは、気温などの影響を受けやすく、育苗にも時間がかかるので、種からの栽培は難易度がやや高くなります。
家庭菜園では、市販の苗を購入して植え付けると栽培が容易になります。

セロリは『トップセラー』『新コーネル619号』『イエローキングセロリー』『スープセロリ』など、色々なの品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
セロリは生育期間が長く、多肥を好むため、追肥をきちんと行うようにします。

セロリの栽培時期

セロリの栽培は、関東などの中間地では、種まきが5月~6月、植え付けが7月~8月、収穫が10月~11月になります。

セロリの追肥時期

セロリは、植え付けの約2週間後の8月上旬~10月下旬頃まで追肥を施します。

2.セロリに適した肥料

肥料

セロリの栽培では、元肥と追肥が必要です。

元肥用の肥料

家庭菜園では、「化成肥料8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

セロリの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
主な肥料として、「マイガーデンベジフル」「ベジフル液肥」「マイガーデン液体肥料」「ハイポネックス原液」などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

セロリにおすすめの肥料

3.セロリの追肥と土寄せ

追肥方法

セロリを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。追肥と同時に株元に土寄せを行い、株の生長を促します。

畑栽培の追肥方法

畑栽培は、植え付けから約2週間後に化成肥料30g/㎡を株の周りにまき、土の表面をほぐしながら土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
以後は2~3週間に1回、同量を株の周りにまき、土の表面をほぐしながら土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。

畑栽培では、株元付近に肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、植え付けから約2週間後に1株当たり化成肥料10g程度をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜながら株元に土寄せをします。
以後は2~3週間に1回、同量をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜながら株元に土寄せをします。

4.セロリの生育不良

セロリは、セリ科の野菜(ニンジン、パセリ、ミツバなど)を栽培した場所で連作しないように注意します。

連作障害

セロリは連作障害を起こしやすいので、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。

肥料やけ

セロリの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。

窒素肥料

セロリは、窒素肥料を多く使うと病害虫の被害に遭いやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

5.セロリの追肥まとめ

セロリの追肥のポイントをまとめると以下になります。

・セロリは、生育期間が長いので追肥を施して肥料切れさせない。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。

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