からいね大根赤の育て方・栽培方法

からいね赤の育て方・栽培方法

1.からいね赤の特徴と栽培時期


からいね赤の育て方手順に沿って、畑やプランターでからいね赤を栽培してみましょう!
からいね赤は普通の大根と同じように育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

からいね赤の栽培データ
■からいね赤の栽培難易度:★★★☆☆
■分類:アブラナ科ダイコン属
■主な旬:6月、11月~12月
■栽培時期:春まき、秋まき
春の種まき:4月、収穫:6月
秋の種まき:9月、収穫:11月~12月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:15~25℃
■生育適温:15~20℃

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からいね赤の特徴

からいね赤は、辛みがとても強い大根で、株式会社渡辺採種場が改良して作った、辛味大根の品種です。

からいね赤は、表皮は赤紫色をしており、青首大根よりも辛味が強く、小ぶりなことが特徴で、大きさは太さが5cm程で、長さ10cmぐらいです。
からいね赤は、葉の柄の部分から首の部分が濃い紫色をしており、胴から下は薄紫色で、果肉部分も中心部分から少し薄紫色をしています。

水分は少なく、大根おろしに向いているので、蕎麦、うどん、刺身などの薬味に最適です。
また、からいね赤はダイコンおろしにした時には白ではなく、珍しい赤紫色になりますので、見た目も楽しむことができます。

からいね赤の育て方は、秋まきが一般的で、種をまいてから60日前後で収穫ができます。トウ立ちが早い品種なので秋まき栽培がおすすめです。
からいね赤は、一般の大根よりも小さいため、プランター栽培にも向いています。

からいね赤の栄養素

からいね赤には、β-カロテン、ビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。
β-カロテンは、活性酸素を抑えてガンや生活習慣病を予防し、ビタミンCは風邪の予防、カリウムは高血圧の予防に効果があるとされています。
大根の辛み成分はイソチオシアネートで、消化促進や抗菌作用などの働きがあり、肝臓の解毒作用を高める効果もあるとされています。

品種

からいねには、白色の『からいね』と、赤色の『からいね赤』があります。

からいね赤の栽培ポイント

・日当たりと水はけが良い場所を選び、種まき前に深くよく耕す。
・肥料を抑えて、早まきをしないようにする。
・種まき直後に防虫ネットを掛けて、害虫の産卵を予防する。
・連作を避け、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空ける。

からいね赤の栽培時期

からいね赤の種まき時期は、春まき栽培は4月、秋まき栽培は9月に種まきをします。種まきから60日前後で収穫ができます。
生育適温は15~20℃で、冷涼な気候を好むため、夏の栽培は不向きです。

からいね赤の連作障害

からいね赤は、連作障害が起こる野菜です。
毎年、同じ場所に同じ科の野菜を栽培することを「連作」と言いますが、連作すると生育障害や病害虫が発生しやすくなります。
アブラナ科野菜の跡地で栽培する場合は、最低でも1~2年の期間を空けるようにします。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。

からいね赤の好適土壌pH

からいね赤の好適土壌pHは、6.0~6.5です。
酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

2.からいね赤の栽培方法(畑・プランター)

肥料

一般の野菜はタネと苗から育てることができますが、からいね赤は移植を嫌うので、タネをまいて育てます。

畑栽培の場合

土づくり

畑で栽培するときは、日当たりと水はけの良い場所を選びます。
種まきの2週間以上前までに、苦土石灰100~150g/㎡、完熟堆肥2kg/㎡を全面にまいて、深さ30㎝程度までよく耕します。
1週間前に、化成肥料100g/㎡をまいて深くよく耕します。
畝立ては、幅60㎝、高さ10~15㎝にして、土の塊や小石などを取り除いて表面を平らにします。

種まき

からいね赤のタネは、株間を25~30㎝程度あけて点まきにします。
空き缶などを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、タネが重ならないようにして、1穴に4~5粒のタネをまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。

タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりをします。
通常は、3~5日程度で発芽します。

間引き・追肥

からいね赤のタネをまいて、7~10日ほど経ったら間引きをします。
1回目は、本葉1~2枚の頃に1穴あたり3本にします。
2回目は、本葉3~4枚の頃に1穴あたり1本にします。
間引き後に、周囲の土を株元に寄せて株を安定させます。
間引き菜も食べることができます。

追肥は、1回目および2回目の間引き後に、化成肥料30g/㎡を株間に施し、表面の土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。

プランター栽培の場合

からいね赤のプランターでの基本的な育て方は、畑の場合とほとんど同じです。
プランターや鉢は、深さ30㎝以上のものを用意します。
用土は市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れます。

種まき

株間を20㎝程度あけて、点まきにします。
空き缶などを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、タネが重ならないようにして、1穴に4~5粒のタネをまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。

発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように水やりをします。
発芽後は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
プランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

間引き・追肥

からいね赤のタネをまいて、7~10日ほど経ったら間引きをします。
1回目は、本葉1~2枚の頃に1穴あたり3本にします。
2回目は、本葉3~4枚の頃に1穴あたり1本にします。
間引き後に、周囲の土を株元に寄せて株を安定させます。

追肥は、2回目および3回目の間引き後に、1株当たり化成肥料3~5gを株の周りに施し、表面の土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。

3.からいね赤の栽培手入れ

水やり

からいね赤の栽培手入れについて見ていきます。

からいね赤の水やり

畑の場合は、発芽するまでは土が乾燥しないように水やりをします。
その後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。土がひどく乾いているときは、午前中に水やりをします。

プランターの場合は、発芽するまでは土の表面が乾燥しないように水やりをします。
その後は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
水やりの基本は1日1回ですが、辛み大根は湿っている土が苦手ですので、1~2日に1回、早朝にたっぷりと与えます。
秋以降は、気温が上がり始める時間帯に水やりをします。

防虫ネット

からいね赤には、アブラナ科野菜の害虫が発生します。
アブラムシなどの被害を防ぐため、防虫ネットや寒冷紗などを掛けておくと安心できます。
害虫は、防虫ネットの隙間からも侵入するので、こまめに葉の裏を観察して被害が大きくならないようにします。

4.からいね赤の収穫時期

赤ダイコン

からいね赤の収穫適期は、種をまいてから60日前後で収穫ができます。
外側の葉が徐々に垂れ下がってきたら、収穫のタイミングとなります。
大きさは太さが5cm程で、長さ10cmが収穫の目安となります。

収穫する場合は、葉を束ねて手で持って、まっすぐ上に引き抜きます。
収穫が遅れるとスが入り、食味が落ちるので、早めに収穫するようにします。
葉をつけたままにしていると、葉に水分が吸収されて根がしなびてくるので、葉をすぐに切り取るようにします。

5.辛味大根に発生しやすい病気

からいね赤

モザイク病

モザイク病は、葉に濃淡のある緑や黄色などの病斑が現れ、モザイク状になって広がっていきます。
病原菌を持ったアブラムシが、健康な野菜にウイルスを媒介します。
モザイク病は薬剤治療ができないため、タネをまいたら不織布や防虫ネットなどを掛けて、アブラムシの飛来を予防します。
病気の拡大を防ぐため、発病した株は早めに撤去処分します。

6.からいね赤に発生しやすい害虫

からいね赤の栽培では、アブラナ科の害虫に注意します。

アブラムシ

アブラムシは、体長1~4㎜ほどの害虫で、集団で寄生して新芽や葉などを吸収します。
ウイルス病に感染した植物から病原菌を取り込み、健康な植物にウイルスを媒介するやっかいな害虫です。
種まき直後に目の細かい防虫ネットで覆うか、キラキラテープを張ってアブラムシの飛来を予防します。

キスジノミハムシ

キスジノミハムシは、体長2~3㎜の小さな虫で、手を近づけると跳ねて逃げます。成虫が葉を食害し、幼虫は根を食害します。アブラナ科野菜の連作を避け、種まき直後に防虫ネットで覆って成虫の飛来と産卵を予防します。

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