ダイコン(大根)の水やり頻度や時間帯は?

大根の水やり頻度や時間帯は?

1.大根の水やり

大根の水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
大根は、春と秋にタネをまいて育てることができます。
梅雨の時期や乾燥期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、大根の水やり方法について順番に解説していきます。

2.大根の栽培と水やり(地植え)

大根は、タネをまいて育てます。

土づくり
日当たりと水はけの良い場所を選び、種まきの2週間以上前に苦土石灰と完熟堆肥を施し、深さ30㎝程度までよく耕します。
1週間前に化成肥料を施し、深くよく耕して、幅60㎝、高さ10㎝~15㎝の畝を作っておきます。

種まき
大根のタネは、株間を25~30㎝程度あけて点まきにします。
空き缶などを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、1穴に4~5粒のタネをまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。

タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりをします。

水やりの際は、シャワータイプで水が出るジョーロでやさしくかけてあげましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土やタネが水で流されてしまい、大根がうまく育たない原因になります。

■大根の水やりにも使えるジョーロが買えるお店
大根の水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

3.大根の栽培と水やり(プランター)

水やり

プランターや鉢は、深さ30㎝以上のものを用意します。

種まき
プランター栽培では、株間を20㎝程度あけて点まきにします。
空き缶などを土に押し付けて、直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、1穴に4~5粒のタネをまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。

タネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。

4.大根の高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

地植えの場合は、発芽するまでは土が乾燥しないように水やりをします。
その後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
土がひどく乾いているときは、午前中に水やりをします。

プランターの場合は、発芽するまでは土の表面が乾燥しないように水やりをします。
その後は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。

土の表面が軽く濡れただけでは水が浸透しないため、水不足になってしまいます。
プランターや鉢はたっぷりと水やりすることで、新鮮な水と空気を土の中に供給することができます。

水やりの基本は1日1回ですが、大根は湿っている土が苦手なので、1~2日に1回、早朝にたっぷりと与えます。
秋以降は、気温が上がり始める時間帯に水やりをします。

5.大根の生育障害と水やり

地植えの場合は、根付いた後は毎日の水やりは必要ありませんが、土がひどく乾いているときは水やりをします。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら水やりをしますが、多湿状態にならないように注意します。

大根の中がスカスカになってスポンジ状になり、内部に空洞ができることを「ス」が入るといいます。
主な原因は大根の老化現象ですので、収穫が遅れないように早めに収穫するようにします。
急激な肥大や水分不足も原因ですので、春まき栽培では高温時の水分不足に注意します。

大根は、連作障害が起こる野菜のため、同じ場所でアブラナ科の野菜を栽培する場合は、最低でも1~2年の期間を空けるようにします。
また、土壌が酸性の場合も生育不良になるため、種まきの2週間以上前に苦土石灰をまいてよく耕しておきます。

6.大根の病気と予防

大根の栽培では、水はけを良くして、多湿環境にならないように注意します。

軟腐病(なんぷびょう)

軟腐病は細菌による病気で、葉などの傷口から細菌が侵入し、根の部分が軟化・腐敗して悪臭を放ちます。
高温多湿の環境で発生しやすいので、畑の排水を良くし、連作に注意します。
発病した株は、抜き取って畑の外に撤去処分します。

萎黄病(いおうびょう)

萎黄病は、土壌中の病原菌が根の傷口などから侵入して道管部で繁殖します。葉が萎れて次々と黄色くなり、やがて株が枯れてしまう病気です。
多湿環境で発生しやすいので排水を良くして、連作をしないようにします。
発病した株は、早期に撤去処分します。

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