１．小玉スイカの追肥
小玉スイカは、栽培期間が比較的短く、栽培初心者でも育てやすいとされています。
小玉スイカの栽培は、関東などの中間地では3月～4月に種をまくか、5月に苗を植え付けると、7月上旬～8月下旬に収穫することができます。
甘くてみずみずしい小玉スイカを収穫するためには、追肥をしっかりと施すようにします。
小玉スイカの栽培時期
春まき栽培：種まき3月中旬～4月下旬、植え付け5月上旬～5月下旬、収穫7月上旬～8月下旬
小玉スイカの追肥時期
小玉スイカは、着果した実が鶏卵ほどの大きさになった頃に追肥をします。
畑栽培：6月中旬～7月下旬
プランター栽培：6月中旬～7月下旬
２．小玉スイカに適した肥料
小玉スイカの栽培では、元肥と追肥が必要です。
元肥用の肥料
小玉スイカは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素（窒素・リン酸・カリ）がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
小玉スイカの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
市販の肥料には、『マイガーデンベジフル』『ハイポネックス原液』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
スイカ・メロン専用の『すいか・メロン 専用肥料 1.2kg アミノ酸 有機入 元肥 追肥 野菜 肥料 アミノール化学』なども販売されています。
３．小玉スイカの追肥と土寄せ
小玉スイカを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。
小玉スイカの追肥は、着果した実が鶏卵ほどの大きさになった頃に施します。その後は、株の様子を見ながら適宜施します。
実がつく前に追肥を行うと「つるぼけ」になりやすいので、追肥の時期に注意します。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、畝の肩口付近に化成肥料20～30ｇ/㎡を施し、土と軽く混ぜ合わせます。
畑栽培では、肥料をばらまくだけでは雨や水やりで肥料が流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて土を寄せます。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、化成肥料10ｇ程度をプランターの縁にまいて土と軽く混ぜ合わせます。
４．小玉スイカの生育不良
小玉スイカは高温を好む野菜ですが、気温が低い時期に苗を植え付けてしまうとうまく育ちません。
気温が低い時期に植え付ける場合は、黒色のマルチを張るかホットキャップなどを被せておきます。
苗を植え付けるときは、根を傷めないように丁寧に扱うことも大切です。
連作障害
小玉スイカは連作障害を起こすため、ウリ科野菜の連作を避け、同じ場所で栽培する場合は5年間空けるか、他の場所を選んで栽培します。プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。
小玉スイカは、「接ぎ木苗」を使用すると連作が可能です。
肥料やけ
小玉スイカの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が浅く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
小玉スイカは、生育初期に窒素肥料を与え過ぎると生育が強すぎて花が落ちてしまいます。雌花が咲くまでは、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
５．小玉スイカの追肥まとめ
小玉スイカの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・小玉スイカは、実が鶏卵ほどの大きさになった頃に施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
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