インゲンの植え付け方法(植え付け時期:5~6月)

インゲンの植え付け方法

1.インゲンの植え付け時期

インゲンの植え付け時期は、関東などの中間地では、5月上旬~6月中旬が適しています。
低温時に苗を植え付けると寒さで弱るため、地温が十分に上がってから植え付けます。

インゲンは、市販の苗を購入すると育苗の手間が省けます。ポット苗は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。

2.インゲンの苗の選び方

野菜苗

インゲンの栽培は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入すると手軽です。
インゲンの苗を購入する場合は、病害虫の被害がなく、茎が太くて節間がほどよく詰まっているものを選びます。

良い苗の見分け方

一般的な良い苗の条件は以下のとおりです。店頭で良い苗を探すのは容易でありませんが、病虫害の有無は最低限チェックします。
①株元がしっかりしていて、茎が太く、節間がほどよく詰まっている。
②株元近くの葉の緑色が濃く、葉に厚みがある。
③新芽がよく伸びていて、勢いがある。
④葉や茎に病気の痕がなく、害虫が付着していない。

悪い苗の見分け方

悪い苗は生育不良になるので、病斑があるものや全体に弱々しいものは避けます。
①茎が細くて軟弱で、節間が長くて徒長している。
②葉が黄色く変色したり、葉が枯れている。
③葉や茎にアブラムシなどの害虫がついている。
④株元が不安定で、ぐらついている。

3.インゲンの苗の管理

植え付け適期に購入した苗は、すぐに植え付けても問題ありません。
ポリポットに種をまいて育苗する場合は、以下の手順で行います。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4か所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽して初生葉が開いたら1ポット1~2本にし、本葉2~3枚の頃に植え付ける。

4.インゲンの植え付け方法

苗の植え付け

インゲンの植え付け方法は、購入した苗もポットで育苗した苗も同じです。
植え付け時には、園芸用ゴム手袋、スコップ、ジョウロがあると便利です。

苗の植え付け

インゲンの苗は、風のない穏やかな日の午前中に植え付けます。植え付け直後の苗は、強い風や雨が当たると大きなストレスとなるので、天気の良い日を選んで植え付けます。
また、苗の状態をよく確認するようにします。苗の株元が傷んでいるものや葉に病気の症状があるものは除いて、生育の良い苗を植え付けます。

畑栽培の場合

日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2~3㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

苗の植え付け手順

①植え付け当日になったら、畝にポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘ります。
②ポット苗は、株元を人差し指と中指ではさんで、ポットを逆さにして手のひらに乗せ、根鉢を崩さずに取り出します。
③植え穴に根鉢を入れ、深植えにならないように植え付けます。深すぎると根が窒息状態になるので注意します。
④株元に周りの土を寄せて、手で軽く押さえて土と根鉢を密着させます。
⑤植え付けが終わったら、株元にたっぷりと水やりをします。

プランター栽培の場合

プランターは、標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。用土は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
苗の植え付けは畑の場合と同じ手順で行い、苗が根付くまでは土が乾燥しないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

5.インゲンの乾燥防止対策

インゲン

インゲンは、地温調整や乾燥防止のため、必要に応じて畝にマルチを張ります。株元に敷きわらを施すと雨による泥はねを抑えることができ、乾燥防止や雑草防除になります。
プランター栽培は、土の容量が限られるため土が乾燥しやすいので注意します。インゲンは、開花時期に多くの水分を必要とするため、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

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