1.インゲンの追肥
インゲンは霜害に弱いため、関東などの中間地では4月中旬~5月下旬に種まきをします。
苗を購入して栽培する場合は、5月上旬~6月中旬に植え付けます。
インゲンの品種には、つるあり種とつるなし種のタイプがあり、追肥方法が異なります。
つるあり種は、開花時期に1回目の追肥を施し、収穫が始まったら2回目を施します。
つるなし種は、成長が早く栽培期間も短いので、基本的に追肥は不要です。
インゲンの栽培時期
春まき・春植え栽培:種まき4月中旬~5月下旬、植え付け5月上旬~6月中旬、収穫7月上旬~8月下旬
インゲンの追肥時期
つるあり種のインゲンは、開花時期と収穫始めに追肥をします。
畑栽培:6月上旬~6月下旬
プランター栽培:6月上旬~6月下旬
2.インゲンに適した肥料
インゲンの栽培では、元肥と定期的な追肥が必要です。
元肥用の肥料
インゲンは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は、「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
インゲンの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
主な肥料として、「マイガーデンベジフル」「ハイポネックス原液」などがあります。
インゲンにおすすめの肥料
3.インゲンの追肥と土寄せ
つるなし種のインゲンは、成長が早く栽培期間も短いので、基本的に追肥は不要です。
つるあり種は、開花時期に1回目の追肥を施し、収穫が始まったら2回目を施します。以後は、株の様子を見ながら追肥をします。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、株元から少し離れた場所に化成肥料30g/㎡程度をまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。
畑栽培では、肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて土を寄せます。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、1株当たり化成肥料5g程度を株の周りにまき、土と混ぜ合わせます。
4.インゲンの生育不良
インゲンは、霜害に弱いので、気温が十分に上がってから種まきや植え付けをします。また、肥料の与え過ぎや開花時期の水切れは落花の原因となり、サヤつきが悪くなるので注意します。
連作障害
インゲンは、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出てインゲンの生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
インゲンの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、窒素肥料を与え過ぎないように注意します。
5.インゲンの追肥まとめ
インゲンの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・つるなし種は、栽培期間が短いので基本的に追肥は不要。
・つるあり種は、開花時期と収穫始めに追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良の発生要因となる。
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