1.スナップエンドウの植え付け時期
スナップエンドウの植え付け時期は、関東などの中間地では、11月中旬~12月上旬が適しています。
スナップエンドウは、冬の間にしっかりと根を張って、春先になると急激に伸びて花をつけるようになります。
スナップエンドウは、市販の苗を購入すると育苗の手間が省けます。ポット苗は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。
2.スナップエンドウの苗の選び方
スナップエンドウの栽培は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入すると手軽です。
スナップエンドウの苗を購入する場合は、病害虫の被害がなく、本葉3~4枚程度で茎が太く、節間がほどよく詰まっていて葉の緑色が濃いものを選びます。
良い苗の見分け方
一般的な良い苗の条件は以下のとおりです。店頭で良い苗を探すのは容易でありませんが、病虫害の有無は最低限チェックします。
①株元がしっかりしていて、茎が太く、節間がほどよく詰まっている。
②株元近くの葉の緑色が濃く、葉に厚みがある。
③新芽がよく伸びていて、勢いがある。
④葉や茎に病気の痕がなく、害虫が付着していない。
悪い苗の見分け方
悪い苗は生育不良になるので、病斑があるものや全体に弱々しいものは避けます。
①茎が細くて軟弱で、節間が長くて徒長している。
②葉が黄色く変色したり、葉が枯れている。
③葉や茎にアブラムシなどの害虫がついている。
④株元が不安定で、ぐらついている。
3.スナップエンドウの苗の管理
植え付け適期に購入したスナップエンドウの苗は、すぐに植え付けても問題ありません。
ポリポットに種をまいて育苗する場合は、以下の手順で行います。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4か所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら本葉1~2枚の頃に1ポット1~2本にし、本葉3~4枚の頃に植え付ける。
4.スナップエンドウの植え付け方法
スナップエンドウの植え付け方法は、購入した苗もポットで育苗した苗も同じです。
植え付け時には、園芸用ゴム手袋、スコップ、ジョウロがあると便利です。
苗の植え付け
スナップエンドウの苗は、風のない穏やかな日の午前中に植え付けます。植え付け直後の苗は、強い風や雨が当たると大きなストレスとなるので、天気の良い日を選んで植え付けます。
また、苗の状態をよく確認するようにします。苗の株元が傷んでいるものや葉に病気の症状があるものは除いて、生育の良い苗を植え付けます。
スナップエンドウは、大きく育ち過ぎた苗は耐寒性がなく、寒さで枯れてしまうので注意します。
畑栽培の場合
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰150~200g/㎡を全面にまいてよく耕します。
植え付けの1週間前に、完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料50g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
苗の植え付け手順
①植え付け当日になったら、畝にポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘ります。
②ポット苗は、株元を人差し指と中指ではさんで、ポットを逆さにして手のひらに乗せ、根鉢を崩さずに取り出します。
③植え穴に根鉢を入れ、深植えにならないように植え付けます。深すぎると根が窒息状態になるので注意します。
④株元に周りの土を寄せて、手で軽く押さえて土と根鉢を密着させます。
⑤植え付けが終わったら、株元にたっぷりと水やりをします。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。
プランター栽培の場合
プランターは、標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。用土は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
苗の植え付けは畑の場合と同じ手順で行い、苗が根付くまでは土が乾燥しないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
5.スナップエンドウの防寒対策
スナップエンドウは寒さに強い野菜ですが、防寒対策を施して冬越しさせます。
12月以降は寒さが一段と厳しくなるため、畝全体に不織布などをかけるか、株元に敷きわらやもみ殻を施します。風が吹く北側にササ竹を立てる方法も有効です。ササ竹は、草丈が伸びてきたら取り外します。
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