ミニカボチャの種まきと苗づくり方法

ミニカボチャの種まきと苗づくり方法

1.ミニカボチャの種まき時期

ミニカボチャは、手のひらサイズの小さいカボチャの総称で、果実の重さが1kg以内のものと言われています。見た目がとても可愛くて、果皮が緑色のほかに赤や黄色などの品種もあります。

家庭菜園で人気のミニカボチャの仲間に、『坊ちゃんかぼちゃ』があります。坊ちゃんかぼちゃは、形や果皮が栗カボチャとよく似ていて、果肉が粉質でホクホクとした食感で甘みが強いという特徴があります。大きさは直径10cm程度で、1個の重さが約300g~500gです。

ミニカボチャの種まき時期は、関東などの中間地では3月下旬~4月中旬が目安です。
ミニカボチャは、家庭菜園初心者であれば苗からの栽培が手軽でおすすめです。
プランター栽培でも、1株から2~3個収穫することができます。

2.ミニカボチャのおすすめ品種

ミニカボチャには多くの品種がありますが、育て方はほとんど同じです。
『坊ちゃん』『栗っプチ』『プッチィーニ』『栗坊』『ほっこり姫』『はやと』『神田小菊』など。

3.ミニカボチャの栽培ポイント

・遅霜の心配がなくなってから苗を植え付ける。
・人工授粉を行って、確実に結実させる。
・プランター栽培では、主枝(親づる)1本に仕立てる。

4.ミニカボチャの種まき(畑)

畑での種まき

種のまき方は、「直まき」と「ポットまき」があります。

畑栽培

ミニカボチャを種から育てる場合は、温度管理がしやすいポットまきがおすすめです。

①良い種を選ぶ

ミニカボチャの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。

ミニカボチャの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

ミニカボチャの種まき適期は、関東などの中間地では3月下旬~4月中旬が目安です。
ミニカボチャの発芽適温は25~28℃、生育適温は20~28℃です。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
ミニカボチャは発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
確実に発芽させるためには、4月以降に気温が十分に上がってから種まきをします。
地温が25~28℃であれば、4~5日ほどで発芽します。

③種のまき方

直まきにする場合は、2週間以上前に土づくりを行い、畝を立てておきます。
種まきは点まきにして、直径5㎝、深さ1㎝の穴に種が重ならないように4~5粒まきます。周りの土を被せて手で軽く押さえて土と種を密着させ、水をたっぷりやります。
種まき後は、3~4週間ほどホットキャップをかけて保温し、発芽と生育を促します。発芽したら本葉3枚の頃に1本にします。

④適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

⑤種まき後の水やり

  
ミニカボチャの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。

5.ミニカボチャの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

ミニカボチャは、発芽適温が25~28℃と高いので、家庭菜園ではポットまきがおすすめです。
ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを2~3箇所作り、種の尖った方を下向きにして1粒ずつ種をまく。
③周りの土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉2~3枚の頃に1本に間引き、本葉4~5枚の頃に植え付ける。

6.ミニカボチャの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランター栽培では、野菜用大型プランター(深さ30㎝以上)や10号鉢(直径30㎝)以上を用意し、1つのプランターに1株を植え付けます。
ミニカボチャは連作障害を起こすので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、プランターの底に鉢底石を敷き詰めて、上部から3㎝下のところまで培養土を入れます。

種まき

ミニカボチャを種から育てる場合は、ポットまきがおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。

植え付け

ポット苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。株元に土を寄せて手で軽く押さえて株を安定させ、たっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

「ミニカボチャの種まきと苗づくり方法」を読んだあなたにおすすめの記事:



ミニカボチャの種まきと苗づくり方法