■目次
１．ミニカボチャの水やり
ミニカボチャの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか？
『坊ちゃん』や『栗坊』などのミニカボチャは、関東などの中間地では4月～5月に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、ミニカボチャの水やり方法について順番に解説していきます。
２．ミニカボチャの栽培と水やり（畑）
ミニカボチャは、種から苗を育てることができますが、栽培初心者の場合は4月下旬～5月中旬に市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
土づくり
ミニカボチャは連作障害を起こすため、ウリ科野菜の連作を避け、同じ場所で栽培する場合は1～2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
ミニカボチャの栽培は、日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間以上前に苦土石灰100～150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2～3㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を全面にまいてよく耕し、畝をつくります。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。株元に土を寄せて手で軽く押さえて株を安定させ、たっぷりと水やりをします。
植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
種まき
家庭菜園では、ポットに種をまいて育苗してから植え付ける方法（ポットまき）がおすすめです。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット（直径9㎝）に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを2～3箇所作り、種の尖った方を下向きにして1粒ずつ種をまく。
③周りの土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉2～3枚の頃に1本に間引き、本葉4～5枚の頃に植え付ける。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、ミニカボチャがうまく育たない原因になります。
ミニカボチャの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
ミニカボチャの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう！
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもミニカボチャに水やりが可能なので、とても便利です。
３．ミニカボチャの栽培と水やり（プランター）
ミニカボチャは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。なお、種から苗を育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。
用土
プランターは、野菜用大型プランター（深さ30㎝以上）や10号鉢（直径30㎝）以上を用意し、1つのプランターに1株を植え付けます。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
ミニカボチャは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。
プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れにならないように注意します。
４．ミニカボチャの高温多湿期の水やり
ミニカボチャは、過湿状態になると根の伸長が悪くなるので多湿にならないように注意します。
畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。雨が何日も降らないときは、土の状況を確認して水やりをします。
梅雨明け後は、「べと病」や「うどんこ病」が発生しやすいので水はけを良くして病気を予防します。
ミニカボチャは、泥はねによって病気を引き起こすので、株元に敷きわらを施すと乾燥防止と除草対策になります。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
ミニカボチャに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
５．ミニカボチャの生育障害と水やり
ミニカボチャは、暑さと乾燥に強い野菜ですが、きちんと水やりをします。
畑栽培は、基本的に自然の降雨で足りますが、植え付け後に雨が少なく、乾燥が続くようなときは水やりをします。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら朝の早い時間帯にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、土の表面が乾くまで水やりは不要です。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなります。
また、プランター栽培では、人工授粉を行って確実に着果させ、1株当たりの果実を2～3個に制限することも大切です。
６．ミニカボチャの病気と予防
ミニカボチャは、べと病などに注意します。
べと病
ベと病は、カビによる病気で、ミニカボチャ葉に黄色い斑点ができて、やがて下の方から枯れてしまいます。梅雨の時期など、水分が多くて蒸れやすいと発生しやすくなります。水はけを良くし、多湿にならないようにします。胞子が飛び散って伝染するため、発病した場合は畑の外に搬出して処分します。
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