ほうれん草の種取り方法は?

ほうれん草の種取り方法は?

1.ほうれん草の種取りについて

ほうれん草の発芽

ほうれん草を種から栽培したり、苗から栽培したことはあっても、ほうれん草の種取りに挑戦したことがある方は少ないのではないでしょうか?

ほうれん草は一般的に、春まきであれば、5~6月に収穫時期を迎え、秋まきであれば、10~翌年2月に収穫時期を迎えますので、この間に収穫をしてしまった場合は種をとることができません。

種を取る用のほうれん草を残して育てて、種を取りましょう。

ほうれん草は、一般的には雌雄異株として知られており、基本的には株単位で雄と雌が異なります。
そのため、雄株は雄花のみ、雌株は雌花のみを着生します。

しかし、実際には雄株や雌株以外に、雌雄両方の機能を備えた間性株(雌雄同 株)が存在します。

ほうれん草の雄株と雌株の判断は、大きくなってトウ立ちするまでわかりません。
雄株は先端に花穂が広がり葉がきませんが、雌株は葉の根元に花芽が付いて株の先端まで葉が広がります。

家庭菜園では雄株と雌株が育つことも多いので、雄株と雌株を育てていた場合の、ほうれん草の種取りについて順番に見ていきたいと思います。

2.ほうれん草の種ができるまで

ほうれん草の雄花

ほうれん草は育てていると、やがて真ん中から花芽が出てきて、トウ立ちします。
ほうれん草の花は、一般的なカラフルな花を咲かせない風媒花なので、柄が短く複数の花が密集していて、花弁がありません。
花粉媒介を風に頼るのが特徴です。

雄株は、株の真ん中の蕾のような花から花粉を飛ばします。
雌株は、雄株が飛ばした花粉が受粉できるように、細くて白い長いヒゲを持っています。
トウ立ちが進むと、雄株から花粉が出てきますので、雌株の近くに置いて育ててあげましょう。

きちんと受粉できると、雌株の白いヒゲの部分に緑色のトゲトゲとした種の膨らみができてきます。
1ヶ月ぐらい経つと、葉全体の色が黄色く枯れていき、雌株の種は白っぽく色が抜けて変化していきます。
雌株は残しておき、雄株は用が済んだので、片づけておきましょう。
種を乾燥させたいので、雌株はなるべく雨の当たらない場所で乾燥させましょう。

さらに数日たつと、株全体が枯れてきて、種が茶色になってきます。
株元からハサミでカットし、陰干しで逆さ吊りにして、カラカラになるまで水分を抜いて乾燥させましょう。

3.ほうれん草の種取り方法

ほうれん草の収穫時期

茎と、種がカラカラに乾燥できたら、いよいよほうれん草の種を取って行きます。

種の部分はマキビシのような形をしており、とがっておりチクチクしていて触ると痛いです。
手にも刺さりますので、触る際には注意しましょう。

ケガをしないように手袋をはめて作業することをおすすめします。

ほうれん草の種の取り方は簡単で、手で少し触るだけでぽろっと茎から外れて取れてくれます。
種はいくつかまとまってついていますので、軽くほぐしながら取ると良いでしょう。

ほうれん草の春の種まきは3~5月、秋の種まきは9~10月ですので、ぜひ自家採取したほうれん草の種を使って、栽培を楽しんでみてください。

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