ピーマンの冬越し方法

ピーマンの冬越し方法

1.ピーマンの冬越し(ふゆごし)

冬越し

ピーマンは、きちんと冬越しをさせて寒さで枯れないようにすれば、翌年も葉っぱが生え、花を咲かせ、おいしいピーマンを実らせてくれます。

冬越しの読み方は「ふゆごし」と読みます。
冬越しは、翌年の春に元気に成長できるように、寒い冬の期間枯れずに過ごすことです。

ピーマンは、10月頃もまだ大きな葉っぱが生え、花も咲かせることもありますが、夏野菜のため温度が低くなるとうまく実がなりません。

ピーマンの収穫時期は、6月~10月です。

10月後半ごろから寒くなってくるため、これ以上の実りが期待できない場合は、来年のために冬越しの準備を始めましょう。

ピーマンは冬の間は、暖かい室内に取り込んで管理します。
大きく重たい鉢やプランターの場合管理が大変なため、管理がやすいようにコンパクトにしていきます。

2.ピーマンの冬越しに必要な道具

冬越しに必要な道具

ピーマンの冬越し準備を行うために必要な道具をご紹介します。

準備する道具
軍手:ピーマンの根鉢を植え替える際に、手が汚れたり、けがをしないように軍手をはめて作業をするとよいです。

新聞紙またはビニール袋:鉢から土がこぼれた際に片付けやすいように、下に敷いてから作業を行うとよいです。

割り箸:ピーマンの根鉢の土をほぐす際に使います。

植え替え鉢:ピーマンを植え替えるための鉢を用意します。9号ぐらいの鉢がよいでしょう。

剪定ばさみ:ピーマンの葉っぱや枝を切るのに使います。ピーマンの枝は普通のハサミだと固くて切れないので、剪定ばさみを使います。

野菜用培養土:ピーマンを植え替えるための土を用意します。野菜用培養土が手軽でよいでしょう。

ジョーロ:植え替え後、水をあげるのに使います。

簡易温室・ビニール温室:冬越しの際の置き場所としてあると便利です。

3.ピーマンの冬越し手順

植え替え

ピーマンの冬越し手順をご紹介します。
ピーマンを古い根鉢から取り出し、根っこを整備して、新しい鉢に移し替え、新しい土を入れて強剪定を行います。

①根鉢を取り出す

ピーマンの茎や根を傷めないように気を付けながら、プランターや鉢から根鉢を取り出します。
土が固くなりすぎて取り出しにくい場合は、割り箸で土をほぐしながら取り出します。
この時力を入れすぎると割り箸が折れてしまう場合がありますので、あせらずにゆっくりと土をほぐしていきましょう。

畑に地植えにしていたピーマンの場合は、スコップで株を掘り上げます。
掘り上げる際、小さな根はスコップで切れても問題ありません。
マルチをしている場合は、マルチをはがしてから掘り上げます。

②土を取り除く

鉢から根鉢を取り出したら、根についた余分な土を、割り箸を刺してほぐしながら取り除いていきます。
この時中心部にある根を傷めないように気を付けながら、土をほぐしていきます。

③根の確認

土を取り除き、根が現れたら根っこが健康な状態か確認を行います。
根っこが病気になって黒ずんでいたり、腐ったりカビ臭いにおいがしている場合は、健康状態がよくありません。
栽培途中に病気になったり、枯れてしまたりして、翌年きちんとピーマンが育たない場合がありますので、株を処分して、健康な株のみ冬越しをさせましょう。

④余分な根をカットする

植え替え用の鉢に収まるように、余分な根っこを剪定ばさみでカットしていきます。
根をカットするのが初めての場合は勇気がいりますが、半分ぐらい根をカットしてもピーマンの芽が芽吹いてくるころには、新しい根っこがきちんと伸びてくるので心配することはありません。
植え替える鉢に収まるように、丁寧にカットしていきましょう。

⑤鉢に植え替える

鉢のサイズは9号の鉢で冬越しさせると管理が楽です。
根鉢を入れたら、新しい野菜用培養土を入れていきます。
古い土は使いません。連作障害や病気、栄養状態のバランスなども鑑みて野菜用培養土で栽培していきます。

野菜用培養土を鉢に入れる際は、土が鉢の底や根の間にもしっかりと入るように、割り箸て土をつついたり、鉢を少しゆすりながら土を入れていくとよいです。

⑥水やりをする

ジョーロで鉢底から水が出てくるまで、まんべんなくたっぷりと水をあげます。
水をたっぷりあげることによって、新しく入れた土が根っことなじみます。

⑦強剪定する

葉と茎を強剪定していきます。
剪定ばさみでカットして、1枝に2つ芽がついた状態にします。
沢山の芽がついていると、栄養が足りなくなる場合があるので芽の数は限定します。

ピーマンを初めて強剪定をする場合は、葉と茎を切るのに勇気がいりますが、大きな葉っぱなどをたくさん残しておくと、葉っぱに虫がついていた場合に被害を受けたり、病気が発生するリスクもありますので、1枝に2つ芽を残し、葉はカットしておくのがおすすめです。

ピーマンの葉と茎を切ると、木質化した部分が残るため、ほぼ木の枝ような見た目になりますがそれで大丈夫です。

野菜の葉や茎はガーデンシュレッダーで処分するとゴミ捨てが簡単です。

4.冬越しの際の置き場所

ピーマンの冬越しそする際、置き場所の悩む方もいらっしゃいますが、窓際や、簡易温室、ビニール温室など、室内の明るく暖かい場所に置いて育てていきます。

家の立地によっては、部屋の中に日があたって暖かい場所がない方もいらっしゃるとおもいますが、簡易温室やビニール温室などで冬越しをしても大丈夫です。
ベランダに設置して利用されている方が多いです。
簡易温室やビニール温室は、大切なピーマンを風や雨、霜から守ってくれます。

棚になっているものであれば、複数の鉢があっても容易に管理できます。
ビニール温室は色々なサイズがあり、組み立てが簡単でとても軽く、運ぶのも楽なものもあります。
簡単なものは組み立て式でも10分もかからず簡単に組み立てることができます。

使わなくない時期は、ワンタッチでスッキリ収納できるものもありますので、検討してみてもよいでしょう。

5.冬越し中の水やり

水やり

冬越し中の水やりについてですが、1か月ぐらいは植え替えした際の水で足りることがほとんどです。
植え替え時に強剪定をしているため、水分が蒸発する葉っぱあまりがないので、水の減りが遅くなります。

水やりをする目安ですが、鉢を持ち上げてみて、水分が減って軽くなってきていたり、葉っぱが大きく育ち、新芽がでてきた際には水をあげます。

ピーマンが育つ際に水は必要ですが、あまり過剰に水を上げると、カビが生える原因になったり、根腐れを起こす原因になりますので、冬越し中は過剰な水やりをしないように気を付けましょう。

ピーマンの冬越しがうまくいけば、翌年の春ごろには葉っぱも増え始め、きちんと花も咲かせてくれますので、来年を楽しみにしておきましょう。

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