1.ビーツの種まき時期
ビーツの種まき時期は、春と秋があります。
関東などの中間地では、春まき栽培は3月下旬~5月下旬、秋まき栽培は9月上旬~9月下旬が適期です。
ビーツは、生育適温が15~20℃で、涼しい気候を好みます。
暑さには弱いので、家庭菜園では秋まきが適しています。
2.ビーツのおすすめ品種
ビーツは多数の品種がありますが、『デトロイト・ダークレッド』が人気です。ビーツの中でも強健で、とても育てやすい品種です。
このほか、『エジプト』『ソーレ』『ルナ』『ゴルゴ』『サラダビーツ』なども人気です。
3.ビーツの栽培ポイント
・連作障害を起こすので、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空ける。
・酸性土壌に弱いので、種まきの2週間前までに苦土石灰を多めに施してよく耕す。
・乾燥に弱いので、発芽までは土を乾燥させないように毎日水やりを行う。
4.ビーツの種まき(畑)
ビーツは、春まき栽培と秋まき栽培ができます。
畑栽培
ビーツは、根がまっすぐに伸びる野菜のため、直まきが適しています。
①良い種を選ぶ
ビーツの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。
ビーツの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。
②適温時期に種をまく
ビーツは、発芽適温が15~30℃、生育適温は15~20℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
③種のまき方
ビーツの種は表皮が硬いので、一晩水に浸けてからまくと発芽が揃いやすくなります。
畝の表面を平らにし、支柱などを押し当てて深さ1㎝ほどのまき溝を作り、2~3㎝間隔ですじまきにします。
種をまいたら、溝の両側の土を厚さ1㎝ほど被せ、表面を手で軽く押さえて土と密着させ、たっぷりと水やりをします。
④種まき後の水やり
ビーツの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
ビーツの種は、土が乾くとうまく発芽しないため、発芽までは土を乾燥させないように毎日水やりをします。通常は、10日くらいで発芽します。
⑤間引き
畑栽培は、1回目の間引きは、双葉が開いたら本葉1~2枚の頃に株間を3~4㎝にし、株元に軽く土寄せをします。
2回目は本葉3~4枚の頃に株間を6~8㎝にし、化成肥料30g/㎡を施して株元に土寄せをします。
3回目は本葉6~7枚の頃に株間を10~12㎝にし、2回目と同様に化成肥料30g/㎡を施して株元に土寄せをします。
ビーツは、1つの種から数本の芽が出てくるので、間引く際は生育の悪い芽をハサミで切り取ります。2回目以後に間引いた芽は、サラダなどで食べることができます。
5.ビーツの種まき(プランター)
プランターは、標準サイズ(深さ20㎝以上)、または10号鉢(直径30㎝)を用意します。
ビーツは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。排水性を良くするために鉢底石を敷き詰めて、用土を8分目くらい入れます。
種まき
ビーツは、間引きをしながら育てるので、すじまきが一般的です。
用土の表面を平らにし、棒などを使って深さ1㎝ほどのまき溝を作り、種が重ならないように2~3㎝間隔で均一にまきます。
種をまいたら、溝の両側の土を厚さ1㎝ほど被せて、表面を手で軽く押さえて土と密着させ、たっぷりと水やりをします。
間引き
プランター栽培は、1回目の間引きは、双葉が開いたら本葉1~2枚の頃に株間を3~4㎝にし、株元に軽く土寄せをします。
2回目は本葉3~4枚の頃に株間を6~8㎝にし、化成肥料10gをプランターの縁に施し、土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せをします。
3回目は本葉6~7枚の頃に株間を10~12㎝にし、2回目と同様に化成肥料10gを追肥し、土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せをします。
用土が不足していたら、新しい用土を足して肥大部分が地上に露出しないようします。
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