ホウレンソウの水やり頻度や時間帯は?

ホウレンソウの水やり頻度や時間帯は?

1.ホウレンソウの水やり

ホウレンソウの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
ホウレンソウは、春と秋に種をまいて育てることができます。
栽培期間中に毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、ホウレンソウの水やり方法について順番に解説していきます。

2.ホウレンソウの栽培と水やり(畑)

ホウレンソウの種まきは、関東などの中間地では、春まき栽培は3月中旬~4月中旬、秋まき栽培は9月上旬~10月下旬が目安です。

土づくり
ホウレンソウは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、種まきの2週間前までに苦土石灰150~200g/㎡を畑全面に撒いて良く耕します。
種まきの1週間前に、完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝程度の畝を作ります。

種まき
ホウレンソウは、間引きをしながら育てるので、すじまきが一般的です。
畝の表面に支柱などを押し当てて、深さ1㎝程度のまき溝を作り、1㎝間隔で種が重ならないように均一にまいていきます。
種をまいたら、溝の両側の土を厚さ1㎝ほど被せ、表面を軽く手で押さえて種と土を密着させ、たっぷりと水やりをします。
ホウレンソウの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

日常の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、ホウレンソウがうまく育たない原因になります。

ホウレンソウの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
ホウレンソウの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもホウレンソウに水やりが可能なので、とても便利です。

3.ホウレンソウの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランターは標準サイズで深さ20㎝程度、鉢植えの場合は10号(直径30㎝)以上を用意します。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
ホウレンソウは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

種まき
ホウレンソウは、間引きをしながら育てるので、すじまきが一般的です。
用土の表面に棒などを押し当てて、深さ1㎝程度のまき溝を作り、1㎝間隔で種が重ならないように均一にまいていきます。
種をまいたら、溝の両側の土を厚さ1㎝ほど被せ、表面を軽く手で押さえて種と土を密着させ、たっぷりと水やりをします。
プランター栽培は、土の容量が限られるので乾燥に注意し、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.ホウレンソウの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

ホウレンソウは、暑さと多湿環境に弱いので注意します。
畑栽培は、土が乾いた時にたっぷりと水やりをします。秋まき栽培では、台風や秋の長雨に遭うので排水を良くします。
プランター栽培は、土が乾燥しやすいので、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
水を頻繁にあげすぎると根が過湿状態になり、根腐れを起こすので水のやりすぎに気を付けます。

ホウレンソウに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.ホウレンソウの生育障害と水やり

畑栽培は、基本的に自然の降雨で足りますが、雨が少なく乾燥が続くようなときは水やりをします。
ホウレンソウは多湿に弱いため、排水状態が悪い畑は排水をよくします。

プランター栽培は、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。
プランター栽培は、土の表面が乾くまで水やりは不要です。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなります。

6.ホウレンソウの病気と予防

ホウレンソウは多湿状態に弱いため、べと病などに注意します。

べと病
べと病は、糸状菌(カビ)による病気で、ホウレンソウの葉の表面に境目がはっきりしない黄色い小斑点ができ、病気が進行すると葉の大部分が変色して次第に枯れてきます。
梅雨や秋の長雨など曇りや雨が多く、多湿な状態が続くと発生しやすくなります。
発生後の防除は手遅れなので、連作や密植を避け、水はけと風通しを良くし、窒素過多にも注意します。発病した株は、胞子が飛び散って感染源となるため、早めに株ごと抜き取って処分します。

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