■目次

１．ミニトマトの葉が巻く

これまできちんと開いて成長していたミニトマトの葉が、急にくるくると丸まってきて、どうしたのだろうと疑問に思ったことはありませんか？

ミニトマトの葉が丸まるのは育て方が悪かったのか、病気なのか、それとも枯れてしまう前兆なのか？何が原因なのか気になりますよね。

丸まり方も、葉が内側に巻いたり、外側に巻いたり、ねじれたり様々な丸まり方があると思いますので、今回はそんなミニトマトの葉が丸まってしまう原因と対策方法について見ていきたいと思います。

２．ミニトマトの葉が内側に丸まる原因と対策

ミニトマトの葉が内側に丸まる原因と対策について見ていきましょう。

葉が内側に丸まる原因

ミニトマトの葉が内側にくるくると丸まる場合は、『窒素過多』が原因になっていることが多いです。
窒素過多が起こっている場合、ミニトマトの葉が巻いてしまうだけでなく、葉っぱが大きかったり、色も濃くなる傾向があります。
窒素過多が原因でミニトマトの葉が丸まることはよくありますので、窒素過多でないか、ミニトマトの葉の特徴をチェックしてみてください。

窒素過多が原因かチェック

ミニトマトの葉が内側にくるくると丸まるまっていませんか？
ミニトマトの葉が大きく育ちすぎていませんか？
ミニトマトの葉っぱの色が濃い緑色をしていませんか？

葉が内側に丸まる対策

できるだけ大きくミニトマトの実を育てようと、肥料をたっぷりと与えて大きく育てようとすることがありますが、これは間違いです。

ミニトマト栽培では、肥料は適量をこまめに与えて、肥料切れを避けるのが窒素過多を引き起こさないためのポイントです。

ミニトマトは多肥状態になると、樹ボケを起こしたり芯止まりを起こすこともあるので、肥料の与えすぎにはくれぐれも注意しましょう。

３．ミニトマトの葉が外側に丸まる原因と対策

ミニトマトの葉が外側に丸まる原因と対策について見ていきましょう。

葉が外側に丸まる原因

ミニトマトの葉っぱが丸まる原因は主に窒素過多ですが、葉の色が黄色に変化したり、モザイク柄になっている場合は、病気にかかっている可能性があります。
病気が疑われる場合、ミニトマトの葉の特徴をチェックしてみてください。

病気が原因かチェック

ミニトマトの葉が外側にくるくると丸まるまっていませんか？
ミニトマトの葉の大きさは普通ですか？
ミニトマトの葉っぱの色が黄色をしていませんか？
ミニトマトの葉っぱがモザイク柄になっていませんか？

ミニトマトの葉が黄変している場合は、『黄化葉巻病』にかかっている可能性があります。
ミニトマトの葉がモザイク柄になっている場合は、『モザイク病』にかかっている可能性があります。

黄化葉巻病の場合は、生長点で節間が短縮し、やがて株全体が萎縮します。
黄化葉巻病を発病すると、開花しても結実しないことが多く、生育初期に発病すると収穫皆無になることもあります。

モザイク病は、ミニトマトの葉にモザイク状の病斑が現れ、葉が糸葉状に細く奇形になる病気です。この病気が進行すると、ミニトマトの葉が正常に成長せず、縮小してしまうことがあります。
また、モザイク病にかかったミニトマトの植物は生育不良を起こし、収穫量も減少してしまう可能性があります。病気が蔓延する前に、発症した葉や株はすぐに撤去処分します。

葉が外側に丸まる対策

黄化葉巻病は、媒介虫としてタバココナジラミが原因のことが多いので、黄化症状等のウイルス感染苗や、タバココナジラミが寄生していない苗であることを確認してからミニトマト栽培を始めるようにしましょう。
モザイク病にならないようにするためには、モザイク病に強い品種のミニトマト苗を選び、感染源となるアブラムシなどを防ぐために薬剤を利用したり、株を防虫ネットなどで覆うことも有効です。