ホウレンソウの追肥と土寄せ方法

ほうれん草の追肥(追肥のやり方・時期・回数量)

1.ホウレンソウの追肥

ホウレンソウは、春まき栽培と秋まき栽培ができます。
ホウレンソウの種まきは、関東などの中間地では、春まき栽培は3月中旬~4月中旬、秋まき栽培は9月上旬~10月下旬が目安です。
追肥は、2回目の間引き後(種まきから約1か月後)に施します。

ホウレンソウの栽培時期

春まき栽培:種まき3月中旬~4月中旬、収穫5月上旬~5月下旬
秋まき栽培:種まき9月上旬~10月下旬、収穫10月上旬~12月下旬

ホウレンソウの追肥時期

春まき栽培:4月中旬~5月中旬
秋まき栽培:10月上旬~11月下旬

2.ホウレンソウに適した肥料

肥料

ホウレンソウの栽培では、元肥と追肥が必要です。

元肥用の肥料

ホウレンソウは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

ホウレンソウの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

3.ホウレンソウの追肥と土寄せ

追肥方法

ホウレンソウの追肥は、植え付けから約1か月たって第1花房の実が大きくなってきた頃に施します。その後は、株の草勢を見ながら1か月に1~2回程度追肥をします。

ホウレンソウの追肥は、2回目の間引き後(種まきから約1か月後)に施します。
追肥の際は、肥料が葉にかからないように注意します。

畑栽培の追肥方法

畑栽培では、化成肥料20~30g/㎡を条間にまき、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。
畑栽培では、肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、化成肥料10g程度を条間にまいて土と軽く混ぜ合わせます。

4.ホウレンソウの生育不良

ホウレンソウの栽培は、連作を避け、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

連作障害

ホウレンソウは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。

肥料やけ

ホウレンソウの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。

窒素肥料

ホウレンソウは、窒素肥料を多く使うと茎葉が繁茂して風通しが悪くなり、病害虫の被害を受けやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

5.ホウレンソウの追肥まとめ

ホウレンソウの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ホウレンソウは、2回目の間引き後(種まきから約1か月後)に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。

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