１．インゲンの水やり
インゲンの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか？
インゲンの水やり方法を間違えると、苗が枯れてしまったり、うまく育たない場合がありますので、水やりは非常に大切です。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、インゲンの水やり方法について順番に解説していきます。
２．インゲンの種まき時の水やり
インゲンは、種から育てることもできますが、家庭菜園では苗を購入して植え付けると手軽です。
インゲンを種から育てる場合は、直まきか育苗ポットに種をまきます。
育苗ポットに種をまく場合は、3号ポット（直径9㎝）に培養土を入れ、指先で深さ2㎝ほどの窪みを3～4か所つくり、1粒ずつ種をまきます。周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。
インゲンの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりの際は、シャワータイプのジョウロでやさしくかけてあげましょう。シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土や種が水で流されてしまい、インゲンがうまく育たない原因になります。
インゲンの水やりにも使えるジョウロが買えるお店
インゲンの水やりにジョウロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう！
お洒落でかわいいジョウロや、水がたくさん入るジョウロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョウロは、いいものを選びたいですね。
自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもインゲンに水やりが可能なので、とても便利です。
３．インゲンの植え付け時の水やり
インゲンの苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。株元に周りの土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水やりをします。
植え付け時の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョウロでやさしく水をかけましょう。
畑栽培では、苗が根付いた後は、土がひどく乾燥しない限り毎日の水やりは必要ありません。
プランターや鉢栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。ただし、土の表面が常に湿っていると、窒息状態となって根が呼吸できなくなるので注意が必要です。
また、土の表面が軽く濡れただけでは水が浸透しないため、水不足になってしまいます。
プランターや鉢栽培は、たっぷりと水やりすることで、新鮮な水と空気を供給することができます。水やりの基本は、１日１回、早朝にたっぷりと与えます。
４．インゲンの梅雨時の水やり
インゲンは、水はけが悪いと多湿状態になり、病害虫も発生しやすくなります。排水状態を良くするためには、土づくりの段階で畝を高くします。
梅雨の時期は、毎日水やりを行う必要はありませんが、開花やサヤの肥大にはある程度の水やりが必要です。
畑栽培は、自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
梅雨明け後は、温度が上がって乾燥しやすいので、敷きわらを施して乾燥を防止し、適度に水やりをします。
プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
インゲンに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
５．インゲンの生育不良と水やり
インゲンは、霜害に弱いので、気温が十分に上がってから種まきや植え付けをします。また、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2～3年の期間を空けるようにします。
インゲンは、開花時期に多くの水分を必要とするので、水切れにならないように注意します。開花時期の水切れは落花の原因となり、サヤつきが悪くなります。株元に敷きわらを施すと、乾燥防止になります。
６．インゲンの病気と予防
インゲンは、うどんこ病やモザイク病などに注意します。
うどんこ病
うどんこ病は、カビによる病気で、インゲンの葉や茎にうどん粉を振りかけたような白い斑点が現れます。窒素肥料を少なめにし、日当たりと風通しをよくします。発病した葉は切り取って撤去処分します。自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』などがあります。
モザイク病
モザイク病は、インゲンの葉に緑と黄色の濃淡のある斑紋が現れ、モザイク状に広がっていきます。主にアブラムシがウイルスを媒介します。モザイク病は薬剤による治療ができないので、アブラムシの飛来を予防し、発病した葉や株は早めに撤去します。
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