インゲンの種まきと苗づくり方法

インゲンの種まきと苗づくり方法

1.インゲンの特性

インゲンは、中央アメリカ原産で、未熟な状態で収穫し、さやごと食べます。
つるありインゲンと、つるなしインゲンがあります。
つるあり種は収穫期間が長いのが特徴です。
つるなし種はタネまきから収穫までの期間が短く、育てやすいのが特徴です。

インゲンの種まき時期は、春の種まきは4月~5月です。

インゲンは、畑やプランターにインゲンの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.インゲンのおすすめ品種

インゲンのおすすめ品種は、「つるなしモロッコ」「恋みどり」「セリーナ」「ケンタッキー101」「いちず」などがあります。

3.インゲンの栽培ポイント

マメ科は連作をしないようにします。
インゲンを栽培する際には、あらかじめ苦土石灰をまいてよく耕して栽培します。
タネまき後は鳥に狙われやすいので、鳥害対策をおこないます。
夏は風通しのよい涼しい場所で栽培します。

4.インゲンの種まきの基本

畑での種まき

インゲンの栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
インゲンのタネは、大きさは大きく、色は赤紫色をしていて、長丸の形をしています。

まず、インゲンの種まきの基本からみていきましょう。
インゲンの種まきの基本は、良いタネを選び、4月~5月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
インゲンの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良いインゲンの種を使う

インゲンの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
インゲンのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
インゲンの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②インゲンの適温時期にまく

インゲンの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
インゲンの発芽適温は一般的に20~23℃で、生育適温は15~25℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、インゲンの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。

③インゲンの種に適切な用土を使う

インゲンの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、インゲンの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、インゲンの生育を安定させてくれます。

インゲンを畑に直まきする場合は、点まきにします。
深さ2~3㎝で、1箇所に3~4粒ずつ等間隔にまきます。

まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
インゲンは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。
土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させます。

土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

複数の株を栽培する場合は、株間を30㎝程度にします。
種まき後に鳥の被害に遭わないように、不織布や防虫ネットなどで覆っておくと安心です。

④きちんと水やりをする

インゲンの種まき後は、種が過湿で腐らないように軽く水やりをします。

5.インゲンの苗づくり手順

苗づくり(セルトレイ)

インゲンをタネから育てる場合は、4月~5月に作業を行います。
ポットなどで育てます。

インゲンの苗づくり(ポット)

ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。

①ポットまき:まき溝を作る

3号ポット(直径9㎝)ポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ2cmの窪みを3箇所作る。

②ポットまき:タネをまく

それぞれのくぼみの中に、インゲンのタネを一粒ずつまく。

③ポットまき:土をかける

周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。

④ポットまき:水やり

ポットにインゲンの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
ポット苗は、初生葉が展開したら間引いて1ポット2本立ちにし、本葉2枚の頃に植え付けます。

6.インゲンのプランター栽培

プランターでの種まき

インゲンをプランターや鉢で栽培する場合は、深さ20㎝以上(つるあり種は30㎝以上)のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は7分目くらい入れます。

インゲンの種まきは、畑の場合と同様に点まきにし、株間15~20㎝にします。深さ2~3㎝で、1箇所に3~4粒ずつ等間隔にまきます。
土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させます。

種まき後は水やりをし、鳥の被害に遭わないように不織布などで覆っておくと安心です。
発芽したら本葉2枚の頃に間引きを行い、1箇所1~2本にします。
間引き後は、苗が倒れないように、株元に土寄せをします。

7.インゲンの良い苗の条件

ポット苗

インゲンの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
良いインゲンの苗には下記の特徴があります。

インゲンの葉っぱが枯れていなく、虫食いなどもない、本葉2~3枚の緑の濃いしっかりした苗を選びます。

「インゲンの種まきと苗づくり方法」を読んだあなたにおすすめの記事:



インゲンの種まきと苗づくり方法