1.インゲンの種まき時期
インゲンの栽培は、種をまいて育てる方法と苗を購入して植え付ける方法があります。栽培初心者の場合は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
インゲンの種まき時期は、関東などの中間地では4月中旬~5月下旬が目安です。
2.インゲンの主な品種
インゲンには多くの品種があり、市販の苗も販売されます。
つるなし種:サクサク王子、つるなしジャンビーノ、美咲みどり、つるなしモロッコ、さつきみどり2号、スーパーショット、スリムクイーンなど。
つるあり種:ケンタッキーワンダー、王湖、スーパーステイヤーなど。
3.インゲンの栽培ポイント
・日当たりと風通しの良い環境で栽培する。
・霜害に弱いので、気温が十分に上がってから種をまく。
・種まき後は、不織布などをかぶせて鳥の食害を防ぐ。
・開花時期の水切れに注意する。
4.インゲンの種まき(畑)
インゲンを種から育てる場合は、畑に直接まく方法(直まき)と、育苗ポットにまく方法(ポットまき)があります。
インゲンの種まきは、家庭菜園ではポットまきがおすすめです。
①良い種を選ぶ
インゲンの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。
インゲンの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。
②適温時期に種をまく
インゲンの発芽適温は20~30℃、生育適温は23~28℃です。
インゲンは、発芽適温に達していないとうまく発芽することができません。種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
③種のまき方
インゲンは、直まきができますが、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
直まきにする場合は、点まきにします。缶やビンの底を使って深さ3㎝ほどの穴を作り、1か所に3~4粒ずつ等間隔に種をまきます。周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。
④種まき後の水やり
インゲンの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたら水やりをします。
また、発芽するまでは、鳥害に遭わないように不織布などを掛けておくことをおすすめします。
⑤適切な用土を使う
ポットに種をまく場合は、種まき培養土がおすすめです。
種まき培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。
5.インゲンの苗づくり
インゲンの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、丈夫に育てた苗を選んで植え付けることができます。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4か所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽して初生葉が開いたら1ポット1~2本にし、本葉2~3枚の頃に植え付ける。
6.インゲンの種まき(プランター)
プランターは標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
インゲンは種から育てることができますが、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
インゲンは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。用土は、プランターの上部から3㎝下のところまで入れます。
種まき
インゲンを種から育てる場合は、直まきか育苗ポットに種をまきます。
家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。種まきの手順は、畑の場合と同じです。
植え付け
ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
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