サヤエンドウの種まきと苗づくり方法

サヤエンドウの種まきと苗づくり方法

1.サヤエンドウの種まき時期

サヤエンドウは、別名で「絹さやえんどう」「キヌサヤ」とも呼ばれています。
サヤエンドウは冷涼を好むため、秋に種まきをして冬越しをさせ、春に収穫する栽培方法が一般的です。
サヤエンドウの種まき適期は、関東などの中間地では10月中旬~11月上旬が目安です。
サヤエンドウは比較的簡単に栽培できるので、家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜です。

2.サヤエンドウのおすすめ品種

サヤの大きさによって「絹さや」と「大さや」に分けられ、「つるあり」と「つるなし」の品種があります。
『サヤエンドウ』『莢エンドウ』『絹さやえんどう』『豊成』『成駒三十日』『大さやえんどう』『仏国大サヤ』『オランダ』など。

3.サヤエンドウの栽培ポイント

・日当たりと排水性が良く、強風の当たらない場所で栽培する。
・連作障害に弱いため、マメ科野菜を4~5年間栽培していない場所を選ぶ。
・土が酸性土壌の場合は、2週間以上前に苦土石灰をまいてよく耕す。
・秋まき栽培は、種まき適期を守り、小苗で越冬させる。

4.サヤエンドウの種まき(畑)

畑での種まき

種のまき方は、「直まき」と「ポットまき」があります。

畑栽培

サヤエンドウは、鳥害や失敗が少ない「ポットまき」がおすすめです。

①良い種を選ぶ

サヤエンドウの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。

サヤエンドウの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。
欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

サヤエンドウの発芽適温は18~20℃、生育適温は15~20℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。

③種のまき方

直まきの場合は、点まきにします。ビンの底などを使って、畝に直径10㎝、深さ3㎝ほどの穴を作り、1箇所に3~4粒ずつ等間隔に種をまきます。
周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させて水をたっぷり与えます。
発芽するまでは、鳥害に遭わないように不織布などを掛けておくことをおすすめします。

ポットまきの場合は、3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまきます。
周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。

④種まき後の水やり

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

⑤適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

5.サヤエンドウの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

サヤエンドウの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周囲の土を被せて、手で軽く押さえて種と土を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉が展開したら間引いて1ポット1~2本にし、本葉2~3枚の頃に植え付ける。

6.サヤエンドウの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランターは標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
サヤエンドウは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
野菜用培養土は、プランターの上部から3㎝下のところまで入れます。

種まき

直まきの場合は、点まきにします。ビンの底などを使って、直径10㎝、深さ3㎝ほどの穴を作り、1箇所に3~4粒ずつ等間隔に種をまきます。周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させて水をたっぷり与えます。
発芽するまでは、鳥害に遭わないように不織布などを掛けておきます。
発芽したら本葉2~3枚の頃までに間引きを行い、1箇所1~2本にします。

ポットまきの場合は、3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、指先で深さ2㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまきます。
周りの土を被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。
本葉が展開したら間引いて1ポット1~2本にし、本葉2~3枚の頃に植え付けます。

植え付け

ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、たっぷりと水をあげます。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

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