サヤエンドウの追肥と土寄せ方法

サヤエンドウの追肥(追肥のやり方・時期・回数量)

1.サヤエンドウの追肥

サヤエンドウは、関東などの中間地では10月中旬~11月上旬に種まきをします。
種まきは、早まきにならないように注意します。早くまいてしまうと、苗が大きくなりすぎて耐寒性が弱くなり寒さで枯れてしまいます。
苗を購入して栽培する場合は、11月中旬~11月下旬に畑やプランターに苗を植え付けます。
サヤエンドウの追肥は、支柱立てを行う3月中旬頃と花が咲き始めた頃に1回ずつ施します。

サヤエンドウの栽培時期

秋まき栽培:種まき10月中旬~11月上旬、植え付け11月中旬~11月下旬、収穫4月下旬~6月上旬

サヤエンドウの追肥時期

サヤエンドウの追肥は、支柱立てを行う3月中旬頃と花が咲き始めた頃に、1回ずつ施します。
1回目:3月中旬~4月上旬
2回目:4月上旬~4月下旬

2.サヤエンドウに適した肥料

肥料

サヤエンドウの栽培では、元肥と追肥が必要です。

元肥用の肥料

サヤエンドウは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

サヤエンドウの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『今日から野菜 野菜の肥料』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

サヤエンドウの追肥におすすめの肥料

3.サヤエンドウの追肥と土寄せ

追肥方法

サヤエンドウを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。

畑栽培の追肥方法

畑栽培は、化成肥料30g/㎡を株の周りにまき、土の表面をほぐしながら土と肥料をよく混ぜて株元に土寄せをします。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、1株当たり化成肥料3~5g程度を株の周りにまき、土と混ぜながら株元に土寄せをします。

4.サヤエンドウの生育不良

サヤエンドウの栽培は、マメ科野菜の連作を避け、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

連作障害

サヤエンドウは、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は4~5年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出てサヤエンドウの生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。

肥料やけ

サヤエンドウの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
サヤエンドウは、肥料分が多いとサヤがつきにくくなります。

窒素肥料

サヤエンドウは、窒素肥料を多く使うと枝葉が繁茂して風通しが悪くなり、病害虫の被害を受けやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
サヤエンドウのようなマメ科の植物には、根粒菌が働いて窒素を供給するので、窒素成分は少なめにします。窒素が多すぎると、つるや葉が繁茂して実つきが悪くなりますので、肥料の与え過ぎに注意します。

5.サヤエンドウの追肥まとめ

サヤエンドウの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・サヤエンドウの追肥は、3月中旬頃と花が咲き始めた頃に1回ずつ施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。

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