■目次
1.サヤエンドウの水やり
サヤエンドウの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
サヤエンドウは、秋に種まきや苗を植え付けると簡単に育てることができます。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、サヤエンドウの水やり方法について順番に解説していきます。
2.サヤエンドウの栽培と水やり(畑)
サヤエンドウは、種から育てることもできますが、秋に苗を植え付けると手軽に栽培することができます。
土づくり
サヤエンドウは連作障害を起こすので、マメ科野菜を4~5年間栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間以上前に苦土石灰をまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料50g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作っておきます。
植え付け
サヤエンドウの植え付けは、11月中旬~11月下旬に行います。
サヤエンドウの小苗は、本葉2~3枚の頃に耐寒性が最も高いと言われています。冬の間にしっかりと根を張って、春先になると急激に伸びて花をつけるようになります。
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。
育苗ポットに種をまく場合は、3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、手の指で窪みを3~4箇所つくり、種を1粒ずつまきます。
土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
サヤエンドウの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまいサヤエンドウがうまく育たない原因になります。
サヤエンドウの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
サヤエンドウの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
3.サヤエンドウの栽培と水やり(プランター)

プランターは標準サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水の流れをよくします。
サヤエンドウは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
サヤエンドウの苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。
プランター栽培では土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので特に注意します。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりすることが基本です。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を外に流し出してくれます。
4.サヤエンドウの高温多湿期の水やり

畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
サヤエンドウは多湿を嫌うので、植え付け直後はたっぷりと水を与えますが、その後乾燥気味に育てます。
花が咲き始めると水分要求量も多くなりますが、水を与え過ぎて過湿状態になると根腐れを起こすので注意します。
5.サヤエンドウの生育障害と水やり
サヤエンドウは、過湿状態になると根が傷んで枯れたり、病気が発生することがあります。
生育前半は水やりを控えめにし、開花が始まったら少し多めに水を与えます。
開花してサヤができる時期は、特に水分を多く必要とするので、水切れにならないようにしっかりと水やりをします。
家庭菜園で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですので、特に注意します。
窒素肥料が多すぎると葉が過繁茂になり、日光不足で実つきが悪くなり、害虫の発生原因にもなります。
また、冬の水やりは、日中の暖かい時間帯に与えるようにします。
6.サヤエンドウの病気と予防
サヤエンドウは立枯病にかかりやすいので、栽培時には気を付けましょう。
立枯病(たちがれびょう)
立枯病は、土の中に生息するカビによる病気で、根が侵されて生育が悪くなり、サヤエンドウの葉が黄色くなって株が立ったまま枯れてしまいます。
立枯病の原因は、連作や水はけが悪いことが主な原因です。同じ場所で栽培する場合は、4~5年の期間をあけ、畝を高くして栽培します。
発病した場合は、サヤエンドウの株ごと抜き取って撤去処分します。
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