マコモダケ(マコモタケ)の育て方・栽培方法

マコモダケ(マコモタケ)の育て方・栽培方法

1.マコモダケの特徴と栽培時期


マコモダケの育て方手順に沿って、田んぼやバケツでマコモダケを栽培してみましょう!
マコモダケはスーパーであまり見かけることがなく、売っていたとしても1本200円近い高値がついていることもある食材です。
外皮つきで売っている場合や、皮を剥いた食用の茎部分をカットした状態で売っている場合があります。
マコモダケは苗から栽培して食べることもできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

マコモダケ(マコモタケ)の栽培データ
■分類:イネ科マコモ属
■マコモダケの栽培難易度:★★★☆☆
■主な旬:10~11月
■栽培時期:
春の植え付け:4~5月、収穫時期:10~11月
■適水温:生育期15℃以上、分けつ期20℃以上

マコモダケの苗が買えるお店

マコモダケの苗を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

マコモダケの特徴

マコモダケ

マコモダケは、マコモというイネ科マコモ属の多年草の根元に出来る肥大した茎の部分です。
花は咲かず、食用菌である「黒穂菌」が寄生すると根元部分の茎が肥大します。

マコモは、東アジアや東南アジアに広く分布し、日本でも全国の河川や湖沼の水辺に群生していますが、古くから日本に自生しているものは、食用には適さず、食用の栽培種を、中国などから導入し改良されたマコモが栽培されて食べられています。
マコモダケは、東南アジアに分布している植物ですが、寒い地域でも栽培されています。

マコモダケは、茎の皮を剥くとマコモタケを取り出すことができます。
茎の皮は、外側はトウモロコシの皮のように手で外すことができますが、内側は包丁などを使って取る必要があります。

茎の皮を剥いたマコモダケは、薄い黄色をしています。
マコモダケの食感は、タケノコに似ていて歯触りが良いです。
臭いやクセはほぼなく、とても食べやすいです。

マコモダケの栄養素

マコモダケの中華炒め

マコモダケは、食物繊維が豊富に含まれています。
中でも不溶性のものが多く、胃や腸の中で水分を吸収しながらふくらみ、腸壁を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便秘解消の効果があります。

また、カリウムが豊富に含まれ、むくみ解消や利尿作用によるデトックス効果があるとされています。
その他にも、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを多く含み、タケノコに比べると水分含有量が多く、とてもヘルシーです。

マコモダケ主として中華食材として利用されてきたため、炒め物などにも良く合いますが、最近では和食やイタリアン、フランス料理などの食材としても広く利用されています。

タケノコに比べると味がサッパリとしているので、豆板醬など味が濃い中華調味料や、片栗粉でとろみをつけた料理などとの相性が良いです。

2.マコモダケの栽培基本(田んぼ・バケツ)

肥料

マコモダケの植え付け場所

マコモダケは湿地で育つ植物のため、花壇など丘での栽培には向いていません。
日向の湿地、田んぼや川のほとり、バケツなどに植え付けます。
春~秋までの間、随時根が水につかっているように管理して育てます。
バケツに植え込む場合は、1~3日に1回水を入れ替える方法で栽培することが可能です。

マコモダケの植え付け適期

マコモダケの植え付けは、4~5月におこないます。
田んぼやバケツに、1株ずつ田植えのように植え付けてます。
春に1株植え付けた場合、順調に生育すると秋には茎が5本前後の大株に成長し、草丈は2m近くなるため、株間は1m以上あけて植え付けましょう。
バケツの場合は1株を植え付けるようにします。

マコモダケの植え替え適期

マコモダケの植え替えは、芽吹く前の3月頃までに行います。
マコモダケが芽吹くのは5月頃になります。

マコモダケの植え替えは、晩秋~冬の間でも出来ます。
葉茎が枯れ始めたころに掘って、1株ずつに株分けして、株が凍らないように屋内か雪の下で保存します。

マコモダケの水やりですが、屋内で育てる場合は、乾きすぎないように様子を見ながら水やりをしましょう。
冬場は田んぼの水を抜いても積雪の水分で大丈夫です。
雪の下の場合は水やり不要です。

夏場の植え替えは、根が十分に地中に成長できない可能性があるので、おすすめしません。
外気温が25度を超えている暑い時期に苗を購入した場合は、ポット苗のまま秋まで育てて、秋の紅葉の季節に植え替えるようにしましょう。

マコモダケは大きく成長するため、植え替えは毎年行うようにしましょう。
植えたのが1株でも、収穫期には5~10本の茎を成長させ大きく育ちます。
そのままにしておくと、秋の収穫量が減るため、毎年早春までの間に1株ずつに株分けをし、植え替えることをおすすめします。

3.マコモダケの収穫時期

収穫したマコモダケ

マコモダケの収穫適期

マコモダケの収穫適期は、10~11月頃になります。
食用部分のマコモダケは株元の部分です。
収穫期には、草丈は約2mに成長しますので、大人の男性を超すほどです。
茎の株元が太り、収穫適期になったものから、鎌などで切って順次収穫します。

マコモダケは、太さ4~5cm、長さ30cmぐらいの茎部分が食用となります。
包丁やナイフなどで皮を剥いてから食べます。

4.マコモダケ生らない原因

マコモダケの栽培

マコモダケがうまく生らない場合、以下があてはまらないかチェックしてみてください。

マコモダケ生らない原因をチェック
  1. 殺菌剤をかけていませんか?
  2. 1年目の株を株分けせずにそだてませんでしたか?
  3. 肥料は十分与えましたか?

マコモダケは、食用菌である「黒穂菌」が寄生したものだけが肥大し食用のマコモダケとなりますが、殺菌剤をかけた場合、マコモタケが生るために必要な黒穂菌も殺してしまい、生らない場合があります。

マコモダケは、2年目以降、1年目の株を株分けせずに栽培した場合、茎が密集して葉だけが成長してしまいマコモダケが生らない場合があります。

マコモダケは、肥料が足りない場合のうまく生らないことがあります。栄養が十分でない場合は葉だけが成長してしまいます。
マコモは多肥に強いので、肥料はきちんと与えて育てるようにしましょう。

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