1.ジャガイモの花
ジャガイモは、花を咲かせる作物で、5月までには伸びた茎の先端に蕾をつけ、5月中旬~6月初旬に花が咲きます。
ジャガイモの花は、ナスに似た花を咲かせます。
ジャガイモの花は、葉の付け根から花茎を長く伸ばしたその先端に、多数の花を付けます。
多いと、先端部分に10個以上の花をつけます。
花の色は、ジャガイモの品種により違います。
男爵薯は花の色は白、メークインは白紫、キタアカリは白・紫、インカのめざめ白・紫の花を咲かせます。
どれも清楚で可愛らしく、とてもきれいな花です。
かの、有名なマリー・アントワネットも好んで髪飾りにしていたと言われています。
2.ジャガイモの花摘みは必要?
ジャガイモ栽培をしている場合、花は摘むのか摘まないのか悩んでいる方も多いと思いますが、ジャガイモの花摘みは不必要です。
花の後にできる実を収穫する場合などは、株の体力消耗を軽減するために、花を摘むという場合もあります。
そのため、ジャガイモの花は、咲くと栄養分が花にいってしまうので花摘みをした方がよいという方もいます。
しかしジャガイモは、花が咲くことによっての実際の収穫量に差はありませんので、ジャガイモの花摘みはしなくても大丈夫です。
畑などでジャガイモのを育てている場合などは、株数が多ければたくさんの花を摘んでいくのは結構な手間にもなります。
また、ジャガイモの花を摘むデメリットとして、花を摘むことで茎に少なからず傷がつくため、花を摘んだ部分から病原菌が入り込んで病気になってしまうリスクもあります。
株の体力消耗も少なく、病気になってしまうリスクもあり、ジャガイモ自体の収穫量もそれほど変わらないという理由から、ジャガイモの花摘みは不必要なので、摘まずに花はそのまま咲かせておいてかまいません。
花の後には稀にトマトのなり始めのような、緑色の小さな丸い実がつくことがありますが、この実は食べることはできません。
3.ジャガイモの摘んだ花は食べられる?
ジャガイモの花はとてもきれいで、調理して食べたら美味しいかも知れないと思わる方もいらっしゃいますが、ジャガイモの花を摘んで収穫しても食べられません。
ジャガイモなどのナス科の植物は毒素を含むものが多く、食べられる部位は限られます。
ジャガイモの日光を浴びた部分は、葉緑素とともにアルカロイド配糖体というソラニンなどを含んだ毒素成分が含まれています。
口にこのアルカロイド配糖体を含むと、おう吐や下痢、めまいなどの症状にみまわれるため、日光を浴びて咲いたジャガイモの花は食用には向いていません。
また、加熱処理をしても毒素が分解されることはないため、ジャガイモの摘んだ花は食べることができないのです。
ジャガイモの花が咲いたら取らずに、そのまま鑑賞して楽しむようにしましょう。
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