園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。
キュウリのアザミウマに使用できる農薬には、「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」、「家庭園芸用スミチオン乳剤」、「モスピラン顆粒水溶剤」などがあります。
商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、散布間隔などを確認のうえ選ぶようにします。
家庭園芸用GFオルトラン粒剤
家庭園芸用GFオルトラン粒剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、3~6g/㎡(1株当り1~2g)を植溝散布又は植穴処理して使用します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。
家庭園芸用GFオルトラン粒剤は、吸汁性害虫(アブラムシなど)および食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシなど)に効果のある浸透移行性殺虫剤です。
散粒容器入りで、ばらまくだけで手軽に使用できます。効果が持続し、広範囲の園芸害虫の防除に適しています。
家庭園芸用スミチオン乳剤
家庭園芸用スミチオン乳剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。
家庭園芸用スミチオン乳剤は、草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。
モスピラン顆粒水溶剤
モスピラン顆粒水溶剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
モスピラン顆粒水溶剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、優れた浸透移行性により、巻葉性のアブラムシに有効です。
また、ミツバチやマルチハナバチなどの有用昆虫への影響が少ない点も特徴です。
アファーム乳剤
アファーム乳剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。
アファーム乳剤は速効性と広範な殺虫効果を持ち、作物の成長段階に関係なく害虫対策に利用できます。大型チョウ目のハスモンヨトウやオオタバコガに対しては速効性を発揮し、同時にコナガ、アザミウマ、ダニ、ハモグリバエなど複数の害虫を防除します。さらに、アファーム乳剤は迅速に分解されるため、残留物の心配もありません。
有効成分は自然由来で、作物、環境、散布者にとって安全です。
アルバリン顆粒水溶剤
アルバリン顆粒水溶剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。
アルバリン顆粒水溶剤は、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、コナカイガラムシ類、ハモグリガなど、広範囲の害虫に優れた効果を発揮する殺虫剤です。
また、高い浸透移行性があり、速効性と残効性にも優れています。
オルトラン粒剤
オルトラン粒剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、3~6kg/10a(1~2g/株)を作条散布又は植穴処理して使用します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。
オルトラン粒剤は、吸汁性害虫(アブラムシ等)及び食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシ等)に効果のある浸透移行性殺虫剤です。
ばらまくだけで広範囲の害虫に効果が持続します。
日農スミチオン乳剤
日農スミチオン乳剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。
日農スミチオン乳剤は、殺虫スペクトルが広く稲・果樹・果菜・豆類・樹木等の広範囲の害虫に効果を示します。
アドマイヤー1粒剤
アドマイヤー1粒剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、1~2g/株を植穴又は株元土壌混和して使用します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。
アドマイヤー1粒剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で浸透移行性があり、定植時や播種時などに処理することで、アブラムシ類やミナミキイロアザミウマ、コナジラミ類を長期間防除できます。また、他の薬剤に抵抗性のある害虫に対しても安定した殺虫効果があります。粒剤のため、圃場での散布が容易にできます。
ディアナSC
ディアナSCをキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2500~5000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。
ディアナSCは広い殺虫スペクトラムを持ち、チョウ目害虫からアザミウマ目害虫やハエ目害虫まで幅広い害虫の防除に効果を発揮します。特にチョウ目害虫に対しては速やかな食害抑制効果があり、被害の広がりを抑えます。また、ハマキムシ類の卵から成虫までの各生育ステージにも効果があり、散布の適期が広いため使いやすい薬剤です。
アルバリン粒剤
アルバリン粒剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2g/株を植穴土壌混和して使用します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。
アルバリン粒剤は、広範囲の野菜害虫に効果がある殺虫剤で、アブラムシ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類、アザミウマ類、キスジノミハムシなどを防除できます。
また、速効性や残効性に優れ、植物体内に速やかに取り込まれるため浸透移行性が高いです。
グレーシア乳剤
グレーシア乳剤をキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。
グレーシア乳剤は、効きの速さと対象害虫の幅広さが特徴で、チョウ目やアザミウマ目、ハエ目、ダニ目など幅広い作物害虫に対して効果的です。
モベントフロアブル
モベントフロアブルをキュウリのアザミウマ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。
モベントフロアブルは、殺虫・殺ダニ剤で、難防除害虫にも安定した効果があります。
アブラムシ類やタバココナジラミ、ミナミキイロアザミウマなど、感受性の低下した害虫にも高い効果を示し、野菜のアブラムシ類やアザミウマ類、コナジラミ類、ハダニ類、トマトサビダニ、チャノホコリダニなど、幅広い吸汁性害虫に優れた効果があります。
農薬保管庫(鍵付き)
キュウリの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。
※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。
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