1.里芋の芽出し方法
里芋の種芋は、発芽までに約1ヶ月ほどかかるため発芽していないものは芽出しをしてから植え付けすることをおすすめします。
里芋の芽出しですが、里芋の発芽適温は15~30℃ですので、適温で管理して芽出しを行います。
種芋の植え付け時期は4月~5月ですのでこの時期に植え付けできるようにしますが、里芋は寒さに弱いため、気温が十分暖かくなってから植え付けるのがポイントです。
里芋の芽出し方法ですが、まず芽出しをする種芋を用意します。
種イモの大きさは40~60gくらいので、ふっくらと良く太っていて傷がなく、芽の付いている芋を選びます。
種芋をきちんと選んで植えることによって、その後のもしっかり成長してくれます。
里芋の芽出し方法はいくつかありますので、試してみてください。
ポリポットで芽出しする方法
里芋の芽出しをポリポットで行う場合は、ポリポットの底の穴から土の流出を防ぐために、園芸用鉢底ネットを敷いてから野菜用培養土を入れます。
お尻がまるい方から芽が出てきます。
ポリポットの中心に種芋がくるようにし、種イモの芽を上にして置き、土をかぶせてジョーロでたっぷりと水やりをします。
深さは、種芋の上部が土に埋まるぐらいであれば大丈夫です。
種芋のサイズが大きいと、ポリポットが窮屈になる場合があるので、その場合はプランターなど、大きな入れ物で芽出しを行いましょう。
土をかぶせてジョーロでたっぷりと水やりをした後は、乾燥防止に、土の上にもみ殻燻炭を乗せます。
その後の水やりは、3日~6日に1回与えます。
里芋が発芽するまで1ヶ月ほどかかります。発芽すると黄緑色のとがった芽が土から顔を出します。
芽が伸びてきたら定植を行うことができます。
プランターで芽出しする方法
里芋の芽出しをプランターで行う場合も、プランターに野菜用培養土を入れ、種イモの芽を上にして置き、土をかぶせてジョーロでたっぷりと水やりをします。
換気用の穴をあけたビニールをかけて、日当たりのよい場所に置き、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
里芋が発芽するまで1ヶ月ほどかかります。
ビニール袋で芽出しする方法
もう少し早く芽出しを行いたい場合は、ビニール袋で芽出しする方法があります。
この場合は、なるべく早く種芋を購入し、蒸れ防止のための空気穴を数か所あけたビニール袋に入れて、室内の暖かい場所に置いておきます。
蒸れてしまうと種芋が腐っていまうので注意しましょう。
昼間は室内の日が差すところに保管して、夜は毛布に包んで保管することを20日間ほど繰り返すと芽が出ます。
芽出しができたら定植を行いましょう。
2.マルチからの里芋の芽出し作業
里芋の芽出しには、里芋の種から発芽させる芽だしと、マルチから出す芽だしがあります。
マルチから出す、里芋の芽出しについて紹介します。
マルチを使って栽培している場合、里芋の芽が伸びて成長すると、マルチに引っかかってうまく成長しない場合があります。
マルチの穴に引っかかってうまく伸びきれていないものがあれば、芽を穴から出してあげます。
中には、マルチの穴がずれて芽がマルチの下で育ってしまっているものもあるので、穴から引き出してあげましょう。
生え始めの芽は弱くて折れやすいので、芽の引き出し作業はやさしく行いましょう。
里芋はきちんと芽出しができないと、種が腐ってしまったり、枯れてしまいますので、注意しましょう。
風などでマルチがめくれていたり、穴がずれている場合は、マルチを直しておきましょう。
3.里芋の芽が出ない場合
里芋の芽が出ないと困っていたり、心配されている方も多いのですが、里芋は発芽までに1か月ほどかかります。
発芽の期間が長いために、発芽しないと焦ってしまっている場合もあります。
植え付けてから1か月が経っていない場合は少し待ってみましょう。
気温が原因で芽出しできない
里芋の芽が出ない原因として、気温も挙げられます。
里芋は、マレー半島付近の東南アジア原産で、寒さに弱いため、発芽適温で15~30℃、生育適温で25~30℃が必要です。
4月でも霜が降りて根がダメになってしまうこともあります。
寒さによる失敗を防ぐために、芽出しをしてから植え付けるのがおすすめです。
連作障害が原因で芽出しできない
また、ほかの原因として連作障害の可能性もあります。
里芋には、連作障害が起こります。
毎年、同じ場所に同じ科の野菜を栽培することを「連作」と言いますが、連作すると生育障害や病害虫が発生しやすくなります。
里芋は連作を嫌うため、4~5年は里芋を栽培していない場所で栽培することが大切です。
芽出しをご自身で行わない場合は、ホームセンターなどですでに芽出しをした種芋が売っていますのでそちらを購入して栽培しても良いと思います。
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