1.種芋の準備
長芋の種芋は、発芽までに約20日~50日ほどかかるため、確実に発芽させるには芽出しを行ってから植え付けすることをおすすめします。
長芋の芽出し方法ですが、長芋の栽培では、種イモを植え付けて栽培しますので、まず芽出しをする種芋を用意しましょう。
種イモは、2月~3月頃からホームセンターやインターネットなどで購入することができます。
植え付け時期は、4月の平均気温が13~14℃となる葉桜の頃が適期ですので、3月ごろから種芋を用意するのが良いでしょう。
種イモは、切りイモ、子イモのどちらも利用できます。
子イモの場合は、カットしないでそのまま植え付けることができます。
長芋を切って種芋にする場合は、首の部分は50~60g、それ以外の太い部分は80~100gにカットします。
あまり小さく切りすぎると、腐ってしまったり、発芽のための栄養分が足りなくなるので、切るサイズは気をつけましょう。
カットしたらら、腐敗防止のために、切り口が白くなる程度に2~3日切り口を乾燥させておきます。
天日干しで乾燥させますが、日射しが強すぎる場合は、風通しの良い日陰で乾燥させます。
種イモは、しっかり乾燥させてから植えつけましょう。
2.長芋の芽出し方法
芽出しする種芋が準備できたら、トロ箱等に川砂やおがくずを敷いて種芋を並べて入れます。
芋が見えなくなる程度に川砂やおがくずをかぶせたのちに、灌水して保湿して発芽するまで待ちます。
切り芋の場合、芽出しにかかる日数は40~50日ほどです。
むかごを用いた1年養成いもなどの種芋の場合は定芽をもっているため、芽出しにかかる日数は20~30日ほどです。
あたたかい場所で芽出しをしましょう。
芽が出ると、茎のもとから根もでてきます。
芽出しをした種イモは、4月の平均気温が13~14℃になったころに植え付けましょう。
長芋の植え付け当日になったら、深耕した場所に深さ10㎝ほどの植え溝を掘り、その上に種イモを置きます。
切りイモの場合は、首の部分と胴の部分を別々の場所に植えると、萌芽がそろって管理が楽になります。
株間は、首の部分は20㎝、胴の部分は25~30㎝にして、切り口を横にして植え付けます。
子イモの場合は株間20~50㎝にして、向きを同じ方向にそろえて植え付けます。
覆土は5~6㎝にして、あまり厚くならないようにします。
長芋をプランターなどで栽培する場合は2株が目安で、種イモは切らずに植えられるものが向いています。
鉢で育てる場合は、直径、深さとも30㎝以上のものを用意して、市販のPH調整済みの野菜用培養土を使うと手軽です。
植え付けの際は、容器の底に鉢底石を敷いて、野菜用培養土を7~8分目の高さまで入れます。
タネイモ同士の間隔は20㎝、容器の縁からも5㎝ほど空けて、挿すように植えてから土を5㎝ほど被せます。
3.長芋の芽が出ない場合
長芋の芽が出ないと困っていたり、心配されている方も多いのですが、長芋は発芽までに約20日~50日ほどかかります。
発芽の期間が長いために、発芽しないと焦ってしまっている場合もあります。
植え付けてから20日~50日が経っていない場合は少し待ってみましょう。
気温が原因で芽出しできない
長芋の芽が出ない原因として、気温も挙げられます。
長芋は、生育適温で17~27℃が必要です。
4月でも霜が降りてイモがダメになってしまうこともあります。
寒さによる失敗を防ぐために、芽出しをしてから植え付けるのがおすすめです。
連作障害が原因で芽出しできない
また、ほかの原因として連作障害の可能性もあります。
長芋には、連作障害が起こります。
毎年、同じ場所に同じ科の野菜を栽培することを「連作」と言いますが、連作すると生育障害や病害虫が発生しやすくなります。
長芋は連作を嫌うため、3~4年は長芋を栽培していない場所で栽培することが大切です。
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