パセリのアブラムシ対策!害虫駆除に効く農薬

害虫駆除

パセリに付くアブラムシ類は主に5~7月に発生します。
アブラムシはパセリの茎や葉に集団で寄生し、口針を使って植物の汁を吸収します。これにより作物の成長が妨げられたり、ウイルス病を媒介する可能性があります。

対策としては、窒素肥料のやりすぎに注意することが重要です。また、0.8㎜以下の目の細かい防虫ネットを使用して茎や葉を覆うか、キラキラテープを貼ることでアブラムシの飛来を防ぎます。

大量発生した場合は、殺虫剤を散布してアブラムシに対処することが効果的です。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

パセリのアブラムシに使用できる農薬には、「ダントツ水溶剤」「ベニカ水溶剤」「モスピラン顆粒水溶剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤をパセリのアブラムシ対策に使用する場合は、4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫14日前までに1回であれば可能です。

ダントツ水溶剤は浸透移行性に優れ、各種害虫に高い防除効果を発揮します。

ベニカ水溶剤

ベニカ水溶剤をパセリのアブラムシ対策に使用する場合は、4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫14日前までに1回であれば可能です。

ベニカ水溶剤は、有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続するすぐれた浸透移行性殺虫剤です。アブラムシの場合、およそ1か月間にわたって持続します。
有効成分は葉の表から裏に移行するため、葉裏にいる害虫も効果的に退治します。

モスピラン顆粒水溶剤

モスピラン顆粒水溶剤をパセリのアブラムシ対策に使用する場合は、8000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫3日前までに1回であれば可能です。

モスピラン顆粒水溶剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、優れた浸透移行性により、巻葉性のアブラムシに有効です。
また、ミツバチやマルチハナバチなどの有用昆虫への影響が少ない点も特徴です。

アドマイヤー1粒剤

アドマイヤー1粒剤をパセリのアブラムシ対策に使用する場合は、植穴土壌混和で0.5g/株を使用します(定植時に1回可能)。また、播溝散布で3kg/10aを使用することもできます(は種時に1回可能)。株元散布で3kg/10aを使用し、収穫14日前までに1回使用することもできます。

アドマイヤー1粒剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で浸透移行性があり、定植時や播種時などに処理することで、アブラムシ類やミナミキイロアザミウマ、コナジラミ類を長期間防除できます。また、他の薬剤に抵抗性のある害虫に対しても安定した殺虫効果があります。粒剤のため、圃場での散布が容易にできます。

ウララDF

ウララDFをパセリのアブラムシ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

ウララDFは、アブラムシ類やコナジラミ類、カメムシ目害虫やアザミウマ類に対して高い殺虫効果があります。アブラムシの吸汁を阻害して防除し、高い浸透移行性と浸達性により、巻葉を作るアブラムシの防除にも効果的です。

農薬保管庫(鍵付き)

パセリの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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