1.トマトの葉が巻く
今まできちんと開いて成長していたトマトの葉が、急にくるくると丸まってきて、どうしたのだろうと疑問に思ったことはありませんか?
トマトの葉が丸まるのは育て方が悪かったのか、病気なのか、それとも枯れてしまう前兆なのか?何が原因なのか気になりますよね。
丸まり方も、葉が内側に巻いたり、外側に巻いたり、ねじれたり様々な丸まり方があると思いますので、今回はそんなトマトの葉っぱが丸まってしまう原因と対策方法について見ていきたいと思います。
2.トマトの葉が内側に丸まる原因と対策
トマトの葉が内側に丸まる原因と対策について見ていきましょう。
葉が内側に丸まる原因
トマトの葉が内側にくるくると丸まるまったり、ねじれている場合は、『窒素過多』が原因になっていることが多いです。
窒素過多が起こっている場合は、トマトの葉が巻いてしまう以外に、葉っぱがが大きかったり、葉っぱの色も濃いのが特徴です。
窒素過多が原因でトマトの葉っぱが丸まることはよくありますので、窒素過多でないか、トマトの葉の特徴をチェックしてみてください。
- トマトの葉が内側にくるくると丸まるまっていませんか?
- トマトの葉が大きく育ちすぎていませんか?
- トマトの葉っぱの色が濃い緑色をしていませんか?
葉が内側に丸まる対策
丸々とした大きなトマトの実を育てようと、肥料をたっぷりと与えて大きく育てようとして、元肥や追肥を多めに与えてしまいがちですが、これは間違いです。
トマト栽培では、肥料は適量をこまめに与えて、肥料切れを避けるのが窒素過多を引き起こさないためのポイントです。
トマトは多肥状態になると、樹ボケを起こしたり芯止まりを起こすこともあるので、肥料の与えすぎにはくれぐれも注意しましょう。
3.トマトの葉が外側に丸まる原因と対策
トマトの葉が外側に丸まる原因と対策について見ていきましょう。
葉が外側に丸まる原因
トマトの葉っぱが丸まる原因は窒素過多がほとんどですが、葉っぱの色が黄色に変化していたり、モザイク柄になっている場合は、病気にかかっている可能性があります。
病気が疑われないか、トマトの葉の特徴をチェックしてみてください。
- トマトの葉が外側にくるくると丸まるまっていませんか?
- トマトの葉の大きさは普通ですか?
- トマトの葉っぱの色が黄色をしていませんか?
- トマトの葉っぱがモザイク柄になっていませんか?
トマトの葉が黄変している場合は、『黄化葉巻病』にかかっている可能性があります。
トマトの葉がモザイク柄になっている場合は、『モザイク病』にかかっている可能性があります。
黄化葉巻病の場合は、生長点で節間が短縮し、やがて株全体が萎縮します。
黄化葉巻病を発病すると、開花しても結実しないことが多く、生育初期に発病すると収穫皆無になることもあります。
モザイク病は、トマトの葉にモザイク状の病斑が現れ、葉が糸葉状に細く奇形になる病気です。この病気が進行すると、トマトの葉が正常に成長せず、縮小してしまうことがあります。
また、モザイク病にかかったトマトの植物は生育不良を起こし、収穫量も減少してしまう可能性があります。病気が蔓延する前に、発症した葉や株はすぐに撤去処分します。
葉が外側に丸まる対策
黄化葉巻病は、媒介虫としてタバココナジラミが原因なことが多いので、黄化症状等のウイルス感染苗や、タバココナジラミが寄生がしていない苗であることをよく確認してからトマト栽培を始めるようにします。
モザイク病にならないようにするために、トマト苗はモザイク病に強い品種で育てると良いです。
また、感染の元となるアブラムシなどを防ぐために薬剤を利用したり、株を防虫ネットなどで覆いましょう。
4.トマトの葉が縮れる
トマトの葉が縮れているように見えても、特に問題はありません。
成長段階の開く前に葉っぱなどが、開ききっていなく、縮れているように見えることがあります。
まだ成長段階であれば、きちんと葉っぱが開いてくれますので、伸びきるまで成長を見守りましょう。
成長が進むと、正常な状態に葉っぱが開いてくれると思います。
5.まとめ
トマトの葉っぱが丸まるのは、肥料の与えすぎ、病気、成長段階の開く前の縮れなどが原因だということが分かりました。
葉っぱが丸まってしまうと、どうしたのだろうと心配になりますが、それぞれきちんとした対処法がありますので、栽培中のトマトの葉の状態をチェックして対処してみてください。
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