パプリカの水やり頻度や時間帯は?

パプリカの水やり頻度や時間帯は?

1.パプリカの水やり

パプリカの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
パプリカの水やり方法を間違えると苗が枯れてしまったり、うまく育たない場合がありますので、水やりは非常に大切です。
梅雨や乾燥時期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、パプリカの水やり方法について順番に解説していきます。

2.パプリカの栽培と水やり(畑)

パプリカの栽培は、種から育てるのは難しいので、苗を購入して植え付けます。

土づくり
パプリカは連作障害を起こすので、ナス科野菜の連作を避け、3~4年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前になったら、完熟堆肥2~3㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60~80㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

植え付け
パプリカの植え付けは、遅霜の心配がなくなった晴れた日の午前中に行います。低温時に植え付けると寒さで弱るため、地温が十分に上がってから植え付けるようにします。
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。

水やり
植え付け後の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョウロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまいパプリカがうまく育たない原因になります。

パプリカの水やりにも使えるジョウロが買えるお店
パプリカの水やりにジョウロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョウロや、水がたくさん入るジョウロなどが豊富にあります。使う頻度が高いジョウロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもパプリカに水やりが可能なので、とても便利です。

3.パプリカの栽培と水やり(プランター)

水やり

パプリカは、市販の苗を購入して植え付けます。

用土
プランターは、深さ30㎝以上の大型サイズや10号鉢で1株が栽培目安となります。
パプリカは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。排水性を良くするため、鉢底石を敷き詰めて野菜用培養土を8分目くらい入れます。

植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を掘り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢をさせ、株元にたっぷりと水をあげます。

水やり
プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れに注意します。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.パプリカの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

パプリカは高温を好み、乾燥や多湿に弱いため、梅雨の時期は多湿に注意します。
畑栽培では、水はけが悪いと多湿状態になり、病害虫も発生しやすくなります。排水状態を良くするためには、土づくりの段階で畝を高くします。梅雨の時期は、毎日水やりを行う必要はありませんが、パプリカの生育や果実の肥大にはある程度の水やりが必要です。

梅雨明け後は、気温が急上昇するため、乾燥に注意します。
生育が旺盛になると、パプリカの花や果実が増えて水分の要求量も多くなります。乾燥に注意して水やりをしますが、過湿状態が続くと根を傷めてしまい、病気の発生原因となるので注意します。
畑栽培では、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので基本的に水やりの必要はありません。雨が降らない日が続いたときは水やりをします。

プランターや鉢栽培は、土が乾きやすので乾燥に注意し、土の表面が乾いてから水やりを行います。
普段の水やりは、朝方の涼しい時間帯に行い、夏は土の乾き具合を見ながら、必要なら朝夕2回の頻度で水やりをします。夕方の水やりは、地温が低下してから行うようにします。

パプリカに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.パプリカの生育障害と水やり

パプリカは低温に弱いので、苗の植え付けは遅霜の心配がなくなる5月以降が適しています。また、乾燥にも弱いので、梅雨明け以降は敷きわらを施して入念に水やりを行い、肥料切れにも注意します。

パプリカは、水分不足などが原因で、尻腐れ果や日焼け果などが発生することがあります。
尻腐れ果は、水分やカルシウム不足が原因で、果実のおしりが腐ったように黒ずんできます。これは病気ではなく、「尻腐れ」という生理障害のため、株元に水をたっぷりと与えて様子を見ます。
日焼け果は、高温乾燥時に土壌水分が不足し、直射日光が当たると発生しやすくなります。土の極端な乾燥を避け、朝の涼しい時間帯に水やりをします。
また、整枝する場合は葉や茎を適度に残すようにします。

6.パプリカの病気と予防

パプリカは、ピーマンと同様に青枯病、疫病などが発生します。
水はけを良くし、夏場の高温・乾燥期は水切れに注意します。

青枯病(あおがれびょう)
青枯病は土壌中の細菌による病気で、高温下で活発化するため、日中はパプリカの葉が萎れ、気温が低くなる夜間に回復します。これを2~3日繰り返し、やがて株が青いまま枯れてしまいます。
夏の高温期や雨が続く多湿で発生し、連作障害で株が弱っている時も発病します。連作を避け、水はけを良くします。発病した場合は株ごと抜き取って処分します。

疫病(えきびょう)
疫病は、土壌中に生息するカビ(糸状菌)による伝染性の病気で、パプリカの葉の傷口や気孔から侵入します。雨の多い梅雨時に発生しやすく、葉に暗褐色の病斑ができ、やがて腐敗して株全体が枯れてしまいます。
連作を避け、水はけを良くし、窒素肥料の与え過ぎに注意します。わき芽かきは、天気の良い日に行い、夕方までに傷口が乾くようにします。発病した葉や株は撤去処分します。

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