1.パプリカの水やり
パプリカの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
パプリカは、春に苗を植え付けるとピーマンと同じように育てることができます。
梅雨の時期や乾燥期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、パプリカの水やり方法について順番に解説していきます。
2.パプリカの栽培と水やり(地植え)
パプリカは、タネから育てるのは難しいので、5月に苗を植え付けて育てます。
土づくり
日当たりと水はけの良い場所を選び、種まきの2週間以上前に苦土石灰を施します。
1週間前に完熟堆肥と化成肥料を施し、幅60㎝、高さ10㎝~15㎝の畝を作っておきます。
植え付け
パプリカの植え付けは、晩霜の心配がなくなった晴れた日の午前中に行います。低温時に植え付けると寒さで弱るため、地温が十分に上がってから植え付けるようにします。
苗の植え付けは、根鉢を崩さないようにして、根鉢の肩が地表面から少し出る程度の浅植えにします。
水やり
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行い、仮支柱を立てて苗が風で倒れないようにします。
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまいパプリカがうまく育たない原因になります。
パプリカの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
パプリカの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
3.パプリカの栽培と水やり(プランター)

プランターや鉢は、深さ20㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。
植え付け
苗の植え付けは、地植えの場合と同じように行います。
根鉢を崩さないようにして、根鉢の肩が地表面から少し出る程度の浅植えにします。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行い、仮支柱を立てて苗を固定します。
水やり
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。
土の表面が軽く濡れただけでは水が浸透しないため、水不足になってしまいます。
プランターや鉢はたっぷりと水やりすることで、新鮮な水と空気を土の中に供給することができます。
4.パプリカの高温多湿期の水やり

地植えの場合は、苗を植え付けてから根が定着するまでの間は毎日水やりをします。
根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
夏場は乾燥しやすいので、梅雨明け後に敷きわらを施して乾燥を防止し、水やりを入念に行うようにします。
プランターの場合は、表面の土が少し乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
水やりの基本は1日1回、早朝にたっぷりと与えます。
梅雨明けから8月上旬にかけては、気温が急上昇して土が乾燥しやすくなるので注意します。
夏場は土の乾き具合を見ながら朝と夕方の2回水やりをします。多湿を嫌うので、水のやりすぎには注意が必要です。
5.パプリカの生育障害と水やり
パプリカは高温には強い野菜ですが、低温にあうと枯れてしまいます。植え付けは、晩霜の心配がなくなる5月以降が適しています。
パプリカは乾燥には弱いので、敷きわらを施して7月~8月は入念に水やりをします。栽培期間がピーマンよりも長いため、肥料切れにも注意します。
パプリカは、「尻腐れ果」や「日焼け果」などが起こります。
梅雨明け後の乾燥と肥料切れに注意し、適度な整枝を行って風通しを良くすることも大切です。
6.パプリカの病気と予防
パプリカは、ピーマンと同様に青枯病などの病気が発症します。
湿度の高い時期は水はけを良くし、夏場の高温・乾燥期はたっぷりと水を与えます。
青枯病(あおがれびょう)
青枯病は、土壌中の病原菌によって起こる病気です。病原菌が根や導管内で増殖して栄養分の上昇が遮断され、葉が緑色のまま急に萎れてしまいます。
日中に葉が萎れ、夜間に気温が低くなると回復します。これを繰り返すと、やがて株全体が萎れて枯れてしまいます。
気温の高い梅雨明け頃から夏に発生し、連作障害で株が弱っているときも発病しやすくなります。
水はけを良くし、適度な水やりを心掛けます。
発病した場合は、根をなるべく残さないように抜き取って撤去処分します。
疫病(えきびょう)
疫病の病原菌は、湿度が高いと繁殖します。病原菌が作物の体内に侵入し、地際の部分に黒っぽい病斑が現れます。病気を放置すると株全体に被害が拡大します。
発病した葉や株は撤去処分します。泥はねなどによって発生するので、敷きわらを施します。
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