ミツバの葉っぱが白いのは病気?原因と対策方法!

うどんこ病で白くなった葉っぱ

1.ミツバの葉が白い原因

家庭菜園で育てているミツバの葉が白くなってしまって、なぜ白くなってしまったのか気になったことはありませんか?
大事に育てているミツバが病気になってしまったのではないか、枯れてしまう前兆ではないのかと大変心配される方も多いと思います。

ミツバの葉が白くなる原因は色々ありますが、葉が白くなったり、葉の白い斑点の原因で多いのは「べと病」などの病気によるものです。
また、生理障害によって葉が白くなることもあります。
これらについて順番に詳しく見ていきたいと思います。

2.ミツバのべと病

べと病の葉っぱ

ミツバはべと病にかかることがある野菜です。
べと病はカビ(糸状菌)による伝染性の病気で、ミツバの主要病害です。
被害部位は主に、ミツバの葉の部分で、葉に葉脈に囲まれた黄色い斑紋ができたり、葉が白っぽくなる病気です。
葉脈で区切られて角型に症状が出るのが特徴です。

べと病の発生時期

べと病の主な発生時期は、6~7月です。
べと病は低温多湿の梅雨の時期に多く発生します。
この時期にミツバの葉っぱが黄色や白っぽくなりやすいので、発生時期には気をつけましょう。

べと病の症状

ミツバがべと病にかかり、被害が進むと、葉が枯れ上がります。
発病した葉の裏側には、すす状のカビや白いカビが生えます。
このカビの胞子が風で周囲に飛び、健全なミツバの葉の気孔に入り伝染していきます。

べと病の発生条件

べと病は、肥料不足で株が衰弱していたり、長雨や水分が多い多湿環境、水はけや日当たり、風通しが悪い場所で発生しやすい病気です。
べと病の病原菌は発病したミツバの株とともに土の中で冬を越し、翌年の伝染源にもなるため注意が必要です。

3.べと病予防方法

べと病で、ミツバの葉が黄色や白っぽく変色して枯れてしまう前に、事前に予防できることがありますので、対処していきましょう。

ミツバの水やり

畑の場合は、苗が根付くまでの間は、土の表面が乾かないように水やりをします。
その後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。土がひどく乾燥しているときは、水やりをします。

べと病にならないように追肥に注意

ミツバは窒素肥料を一度に多く施したり、逆に不足した場合にもべと病が発生しやすいので注意しましょう。

べと病で白くなった葉っぱや株の処分

べと病は、ミツバの下葉から発病して徐々に上の葉に拡大していきます。
被害を受けたミツバの葉や、落ち葉は早めに畑の外に持ち出して処分します。

4.べと病対処方法

べと病は薬剤を使う防除方法があります、薬剤はインターネットやホームセンターなどで購入することができます。
発生初期であれば薬剤で対処しても良いでしょう。
ミツバの葉にべと病の症状がある場合には、枯れる前に早めに散布して対処しておきましょう。

ミツバのべと病薬剤

ミツバのべと病薬剤は、ダコニール1000、ランマンフロアブル、アリエッティ水和剤がおすすめです。

ダコニール1000は、有効成分が微粒子なので、植物に均一に付着し、高い防除効果を発揮します。
使用方法は、水で1,000倍に薄め、霧吹きなどの容器に入れて散布して使います。
ミツバに使う場合、根株養成期(但し、収穫75日前まで)、使用回数は3回以内です。

ランマンフロアブルは、すぐれた残効性と耐雨性により安定した効果が期待できます。
適用作物はもちろん、適用外の各種作物にも薬害事例はなく、極めて安全性の高い薬剤です。
使用方法は、水で2,000倍に薄め、霧吹きなどの容器に入れて散布して使います。
ミツバに使う場合、収穫3日前まで(但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで)、使用回数は3回以内です。

アリエッティ水和剤は、べと病菌、疫病菌やアルタナリア属菌などに高い効果を示します。
使用方法は、水で1,000倍に薄め、霧吹きなどの容器に入れて散布して使います。
ミツバに使う場合、収穫14日前まで(但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで)、使用回数は2回以内です。

ミツバはべと病以外に、灰色かび病、立枯病、菌核病、根腐病、立枯病にもかかることがありますので、病気にならないように気を付けて栽培しましょう。

5.ミツバの生理障害

肥料

ミツバは生理障害が起こる野菜です。
ミツバ栽培には、窒素(N)・リン酸(P)、カリ(K)の三要素だけではなく多量要素と、微量要素も必要です。

ミツバの葉が白っぽくなったり、色が薄くなる症状が出る場合は、窒素、銅、マグネシウムが欠乏している場合などです。
窒素は「葉肥」ともいわれ、成長を促進し、ミツバの葉色を濃くしてくれます。
窒素が不足すると、ミツバの花や果実のつきが悪くなり、葉色が淡くなります。

銅は光合成や、呼吸に重要な役割をしており、欠乏すると葉が黄白化します。

マグネシウムは、葉緑素の構成成分で、欠乏すると葉緑素の生成が少なくなり、葉が黄化します。

このように、ミツバの葉にとって必要な栄養素が欠乏すると、葉が白や黄色に色抜けたようになる症状が出ます。

また、反対にカリウムやマンガンなどの栄養素が過剰な状態になっても、
ミツバの葉が白色化したり黄色に色抜けたようになる症状が出ますので、生理障害の疑いがないかもチェックしてみてください。

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