ジャガイモ(じゃがいも)の育て方・栽培方法

ジャガイモ(じゃがいも)の育て方・栽培方法

1.ジャガイモ栽培の特徴と時期


ジャガイモの育て方手順に沿って、畑やプランターでジャガイモを栽培してみましょう!
ジャガイモは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ジャガイモ(じゃがいも)の栽培データ
■ジャガイモの栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類:ナス科ナス属
■原産地:南米アンデス高地
■ジャガイモの旬:5~6月、10~11月
■栽培時期:春植え・秋植え
 春植え:3月 収穫時期:5~7月
 秋植え:8月 収穫時期:11~12月
■連作障害:あり(2~3年あける)
■好適土壌pH:5.0~6.0
■生育適温:15~20℃ 
■ジャガイモの苗や種が買えるお店
ジャガイモの苗や種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

特徴

ジャガイモは、春と秋(寒冷地を除く)の年2回栽培することができる野菜で、ジャガイモの旬は初夏の5~6月、秋の10~11月です。
ジャガイモは、南米アンデス高地が原産地で、日本にはオランダ人によってインドネシアのジャカルタから長崎に伝わったとされています。
ジャガイモは、和食、洋食を問わずいろんな料理に使われる食材で、ジャガイモに含まれるビタミンCは加熱による損失が少ないことも特徴の一つです。
ジャガイモは丈夫で育てやすく、比較的短い栽培期間で収穫ができるので、家庭菜園でも人気の高い野菜です。

栄養素

ジャガイモの栄養素としては、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、食物繊維などが多く含まれています。ビタミンCは免疫力を高め、カリウムは体内の塩分を調節して高血圧予防に効果があるとされています。ジャガイモの発芽した部分や皮の緑色になった部分には、ソラニンという有害物質が含まれているため、食べないように注意が必要です。

ジャガイモの種まき

品種

ジャガイモの品種としては、『男爵薯』『メークイン』『タワラヨーデル』『とうや』『インカのめざめ』『インカのひとみ』『キタアカリ』『はるか』『ホッカイコガネ』『ゆきつぶら』『ひかる』など色々な品種があります。
秋植えの品種は、『ニシユタカ』『デジマ』『セトユタカ』『アンデス赤』などがあります。

栽培時期

ジャガイモの栽培時期は、春植えと秋植え(寒冷地を除く)ができます。秋植えは病気が多いので春植えがおすすめです。春植えの場合は、3月に植え付けをして、5~7月にかけて収穫ができます。温暖地での秋植えの場合は、8月に植え付けをすると、11~12月まで収穫が可能です。

栽培のポイント

ジャガイモ栽培のポイントは、①タネイモは無病の検定済みのものを使用する、②土寄せをしてジャガイモを土から露出させない、②ナス科の連作を避けることです。

好適土壌pH

ジャガイモの好適土壌pHは、5.0~6.0とされています。苦土石灰を撒きすぎないように注意が必要です。

連作障害

ジャガイモは、連作障害がありますので、同じナス科(トマト、ナス、ピーマン、シシトウなど)の野菜を栽培した土壌では2~3年の期間をあけるようにします。

2.ジャガイモの栽培基本(畑・プランター)

肥料

■畑での栽培

タネイモの準備

タネイモは、種苗検定済みのものを園芸店で購入して植え付けるようにします。スーパーで売られている食用のジャガイモや自家栽培のジャガイモを土に埋めても病害などでうまく育たないので、タネイモを購入するようにします。
タネイモには大小ありますが、1個30~40gの小ぶりのタネイモは、切らずにまるごと植え付けできます。大きいタネイモは、1片に芽が2〜3個つくように縦に切って、40gほどにします。大きすぎると病気に感染しやすくなります。切ったタネイモは、天日で乾かすか、草木灰を軽く付けてから植え付けをします。秋植えの場合は、小さめのイモをまるごと植え付けます。

土づくり

ジャガイモは、日当たりと水はけの良い場所で栽培します。ジャガイモは根を深く伸ばすので、20㎝くらいの深さまでしっかりと耕します。ジャガイモは弱酸性を好むため、pH6.0以上の場合は苦土石灰をまく必要はありません。ジャガイモは土寄せを行いながら栽培しますので、水はけのよい場所では、畝を立てなくても大丈夫です。元肥は、タネイモを植え付ける時に施しますので、堆肥と化成肥料を用意しておきます。
水はけの悪い場所やマルチを施す場合は、畝幅60〜70㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。マルチを施した場合は、タネイモの芽が出てきたらマルチに穴をあけるのを忘れないようにします。

植え付け

タネイモは、土が湿っていると腐ることがあるため、雨が降った時は土がよく乾いてから植え付けるようにします。植え付け場所に、深さ15㎝程度の植え溝を掘ります。タネイモを深く植え付けると芽が出にくくなるので、注意します。タネイモを植え付ける際は、タネイモの切り口を下にして、30㎝間隔でタネイモを溝に置いていきます。植え付けが終わったら、タネイモとタネイモの間に堆肥200g、化成肥料30g程度を置き肥で施します。
このとき、タネイモに肥料がかかると肥料焼けを起こすので、タネイモに肥料がかからないようにします。肥料を施したら、溝の土を7~8㎝被せて埋め戻します。畑栽培では、タネイモを植え付けた後は、水やりは必要ありません。水を多くやりすぎると腐敗の原因となります。

■プランターでの栽培方法

プランターで栽培する場合は、大型で深さ30㎝以上のものを用意にします。植え付ける株は、幅65cmのプランターでは2株、直径30cmの鉢は1株が目安となります。
水はけを良くするために、鉢底石を底部に敷きつめます。土は市販の野菜用培養土を利用すると便利です。土はプランターの高さ6分目まで入れ、増し土(培養土を補充すること)ができるようにします。

タネイモは、種苗検定済みのものを購入して植え付けるようにします。タネイモには大小ありますが、1個30~40gの小ぶりのタネイモは切らずに丸ごと植え付けできます。大きめのタネイモは、1片に芽が2〜3個程度つくようにして、縦に切り分けます。切ったタネイモは、天日で乾かすか、草木灰を軽く付けてから植え付けをします。
植え付けの際は、土を5㎝ほど掘ってからタネイモの切り口を下にして置き、土を5㎝ほど被せます。植え付け後は、容器の底から流れ出るくらいたっぷりと水をやります。その後は、日当たりと風通しのよい場所で育てるようにします。

3.ジャガイモの栽培手入れ

水やり

水やり

プランター栽培では、土の表面が乾いてから水やりをします。水を多くやりすぎると、タネイモが腐ることもあります。水を与えすぎないこともジャガイモ栽培のポイントです。畑の場合は、水やりはあまり必要ありません。自然の雨だけで足ります。

芽かき

植え付けから1か月ほどで、1株のタネイモから5~6本の芽が伸びてきます。ジャガイモは、すべての芽を残しておくと小さいイモばかり出来てしまいます。そこで、芽が10~15㎝になったら不要な芽をかき取ります。芽かきは、1株の芽が1~2本になるようにして、茎が太くて生育のよいものを残すようにします。残す芽の根元を手でしっかりと押さえ、かき取る芽を横に倒すようにして引き抜きます。無造作に芽を引っぱるとタネイモごと抜けてしまうので注意します。芽を引き抜かずに、株元近くをハサミで切ってもかまいません。
プランター栽培でも、畑と同じように芽かきを行い、1株の芽が1~2本になるようにします。

追肥・土寄せ

ジャガイモは、追肥と土寄せ(株の根元に土を寄せること)を行うことでイモが肥大してきます。また、イモが土から露出して直射日光にあたるとソラニンという有毒物質が作られるため、土寄せはとても大切な作業です。ちなみに、マルチをしている場合は、土寄せをする必要はありません。

1回目の追肥は、芽かき後に行います。株と株の間に化成肥料20~30gを施し、土と軽く混ぜ合わせて、株元から5㎝ほど高くなるように土寄せをします。土寄せの際は、クワなどでジャガイモの根を傷つけないように注意します。
2回目の追肥は、つぼみがつき始めたら行います。1回目と同じように化成肥料20gを施し、土と軽く混ぜ合わせて株元から5㎝ほど高くなるように土寄せをします。それ以降もイモが土から露出していたら、土をかけるようにします。

プランター栽培の場合は、植え付けから1か月ほど経ったら、追肥も兼ねて肥料入りの培養土を補充します(増し土)。2~3週間後にもう一度増し土を行い、イモが露出してきた場合は土寄せを行っていきます。

4.ジャガイモの収穫時期について

ジャガイモの収穫

収穫適期

6~7月ごろ、気温が高くなって茎や葉が枯れてきたら試し掘りをします。イモがまだ小さいときは、土をかけて戻しておきます。イモが大きくなっていたら、晴天が2~3日以上続いて土壌が乾燥している日に収穫をします。土が過湿状態のときに収穫するとイモが腐りやすくなるので、晴天の日に収穫するようにします。

畑の場合は、イモを切断しないように注意して、株から少し離れたところにスコップを入れて、株全体を掘り起こします。掘り起こした土の中にイモが残っている場合があるので、手で探して収穫します。
プランター栽培の場合は、株元の部分を持って真っすぐに引き抜きます。掘り出した直後のイモは、皮がまだ軟らかいので土をつけたまま1~2時間ほど乾かします。

保存方法

収穫したジャガイモは、少し乾燥させてから土を軽く落とし、風通しのよい日陰の場所にならべて3~5日ほど乾燥させます。乾燥を終えたら、傷んでいるジャガイモは取り除き、ダンボールや保存袋に入れて風通しの良い場所で保存します。収穫したジャガイモは呼吸をしているので、密閉しないで日光にあたらないようにすることが重要です。

生理障害

収穫したジャガイモが、変形や変色していることがあります。畑が乾燥状態の時に急な大雨が降るとイモの肥大が一気に進み、イモの皮の生長が追いつかないことも原因の一つです。また、窒素肥料や水分のやりすぎによって生育不良を引き起こしている場合もあります。ジャガイモは栽培しやすい野菜ですが、窒素過多に注意し、水はけのよい環境で栽培するようにします。

二次生長

ジャガイモは、高温や乾燥が続くと生育が一時止まってしまいます。雨が降ると再び生育を始めるため、イモにこぶができたりします。形の悪いイモが多くできてしまうので、乾燥と多湿に注意します。

中心空洞

急な降雨や肥料過多などによってイモが急激に肥大して、イモの中心部に養分の供給が間に合わずに空洞ができることがあります。空洞果とも呼ばれます。空洞の周りの変色した部分を取り除けば、食べることができます。

5.ジャガイモに発生しやすい病気

家庭菜園

そうか病

 
そうか病は、土壌中に生息する細菌によって起こる病気です。イモの表皮に直径5~10㎜のかさぶた状の病斑ができ、へこみや周囲が盛り上がったような病斑が現れます。土壌pHが6.5以上のアルカリ性土壌で多発します。ナス科作物の連作を避け、健全なタネイモを使用し、アルカリ性土壌での栽培を避けるようにします。

粉状そうか病

粉状そうか病はカビによる病気で、イモの表面に隆起したカサブタ状の病斑ができます。そうか病と同じようにかさぶた状の病斑ができますが、病斑部はへこみがなく剝がれたり割れたりします。ナス科作物の連作を避け、健全なタネイモを使用します。

疫病

土壌中に生息するカビが原因で、泥はねなどで感染し、葉、茎に発生して株を枯らします。葉には水が浸みたような暗褐色の病斑ができます。健全なタネイモを使用し、水はけと風通しをよくして、窒素肥料の過多にも注意します。発病した部分はすべて取り除いて、畑の外に撤去処分します。

モザイク病

ウイルスによる病気でいちばん多いのがモザイク病です。ウイルスを持ったアブラムシが葉を吸汁することで、健康な葉も感染してしまいます。葉脈が透けるようになり、モザイク状の病斑が葉に現われます。生育不良になり、収穫量も減ってしまうので、発症した葉や株はすぐに撤去処分します。過湿状態で育てることもアブラムシ発生の要因です。

夏疫病(なつえきびょう)

カビによる病気で、葉に黒褐色の小斑点が現れ、症状が拡大すると黄色くなって葉が枯れてしまいます。夏の高温乾燥が続くと発生しやすいので、土が乾きすぎないようにします。

6.ジャガイモに発生しやすい害虫

アブラムシ類

アブラムシは、体長1~4㎜ほどの害虫で、植物や野菜の新芽や葉裏などに寄生し、汁液を吸って加害します。集団で吸汁するため、野菜の生育が著しく悪くなり、寄生した部分を食べ尽くすと、健康な野菜に移動して吸汁加害します。ウイルス病に感染している植物や野菜を吸汁すると、そのウイルスを体内に保毒するため、健康な野菜にウイルス病を感染させます。また、アブラムシの甘露(排泄物)に菌が付着して、葉が黒くなる「すす病」を引き起こすことがあります。すす病が発生すると、光合成ができなくなり葉が枯れてしまいます。
アブラムシは、土壌中の窒素成分が多いと発生しやすいので、窒素肥料のやりすぎに注意します。アブラムシは繁殖力が非常に旺盛でウイルス病を媒介するため、早期駆除に努めます。キラキラテープを張って飛来を防御し、周囲にムギなどのイネ科植物を植えて寄生させる方法も効果があります。

テントウムシダマシ

テントウムシダマシはテントウムシの仲間で、主にナス科の野菜に寄生し、食用が旺盛で成虫も幼虫も葉を好んで食害します。肥料分が多いと寄生しやすくなりますので、肥料過多に気をつけます。寄生されると一気に繁殖してしまうので、葉裏をよく確認して幼虫や卵を見つけて捕殺します。

オオタバコガ

オオタバコガは蛾の仲間で、成虫が飛来して葉に卵を産み付けます。幼虫がジャガイモの葉を食害するため、葉に穴があいて生育不良になります。防虫ネットで覆い、成虫の侵入と産卵を防止します。葉裏をよく観察して、早期のうちに卵や幼虫を捕殺することも大切です。

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