ジャガイモの植え付け方法(植え付け時期: 2月・8月)

ジャガイモの植え付け方法

1.ジャガイモの植え付け時期

ジャガイモの栽培は、種イモを植え付けます。
関東などの中間地では、植え付け時期は以下のとおりです。秋植え栽培は、難易度がやや高くなります。
春植え栽培:植え付け2月下旬~3月下旬、収穫5月下旬~6月中旬
秋植え栽培:植え付け8月下旬~9月上旬、収穫11月下旬~12月上旬

2.ジャガイモの品種の選び方

野菜苗

ジャガイモは、春植え向きの品種と、秋植え向きの品種があります。
栽培環境に合わない品種を植え付けると、生育不良や途中で枯れてしまうことがあるので確認してから購入するようにします。

ジャガイモの主な品種

春植え:『男爵イモ』『メークイン』『キタアカリ』『とうや』『インカのめざめ』『レッドムーン』『十勝こがね』など。
秋植え:『ニシユタカ』『デジマ』『アンデス赤』『セトユタカ』『さんじゅう丸』など。

3.ジャガイモの種イモの選び方

ジャガイモの種イモは、1月頃になると園芸店やホームセンターなどで販売されます。
店舗で購入する場合は、種苗検定済みのものを購入します。スーパーで売られている食用のジャガイモや自家栽培のジャガイモを植え付けると病害などの心配があります。
種イモは、植え付け適期を逃がすと入手が難しいので、余裕をもって購入するようにします。種イモは、ホームセンターやインターネットで購入することができます。

4.ジャガイモの植え付け方法

苗の植え付け

ジャガイモの栽培は、種イモを準備してから植え付けます。

種イモの芽出し

ジャガイモの種イモは、「芽出し」をしてから植え付けます。
芽出しは必ずしも必要ではありませんが、芽出しをすると発芽がそろって生育がよくなります。
芽出し作業は簡単で、植え付けの2~3週間前から、毎日朝から夕方まで日の当たる場所に種イモを置いて日光に当て、夕方以降は室内に取り込みます。これを2週間くらい行うと、種イモから芽が出てきます。

種イモの準備

約50g以上の大きい種イモは、1片に芽が2〜3個つくように縦に切り分けて40g程度にします。切り分けた種イモは、切り口から腐るのを防ぐため、2~3日ほど風通しのよい日陰で乾かします。
すぐに植え付ける場合は、切り口に草木灰か専用処理剤をまぶしてから植え付けます。1個30~40gの小ぶりのものは、丸ごと植え付けます。
なお、秋植えの場合は、小さめの種イモを丸ごと植え付けるようにします。

畑栽培の場合

ジャガイモは、日当たりと水はけの良い場所で栽培します。
植え付けの1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60~70㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
ジャガイモは弱酸性を好むため、土壌pHが6.0以上の場合は苦土石灰をまく必要はありません。

植え付け当日に、畝の中央に幅15㎝、深さ15㎝ほどの溝を掘ります。
種イモは、切り口を下にして溝の底に30㎝間隔で置いていきます。
植え付けが終わったら、掘り上げた土を溝に埋め戻して平らにならしておきます。植え付けた場所が分かるように、支柱などを立てておきます。
種イモは水を多く与えすぎると腐敗するので、植え付け後の水やりは必要ありません。

プランター栽培の場合

プランターは65㎝標準タイプ(深さ30㎝以上)で2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が目安となります。用土は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
ジャガイモは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。市販の野菜用培養土やジャガイモ専用培養土を利用すると、土づくりの手間が省けます。鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、容器の半分くらいまで土を入れます。

植え付けの際は、種イモの切り口を下にして置き、土を5㎝ほど被せて手で軽く押さえておきます。植え付けが終わったら、容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。プランターや鉢は、発芽するまでは半日陰で土が乾かないように管理します。

5.ジャガイモの乾燥防止対策

畑のジャガイモ苗

ジャガイモは、乾き気味の土を好むので、水をあげすぎないように注意します。
畑栽培は、植え付け直後の水やりは必要ありません。水を与えすぎると種イモが腐敗するので、雨が降らない日が続いて土が乾燥していれば水やりをします。
プランター栽培は、土が乾いてからたっぷりと水やりをします。土が乾く前に水やりすると過湿になり、種イモが腐ってしまうので注意します。

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