ジャガイモの水やり頻度や時間帯は?

ジャガイモの水やり頻度や時間帯は?

1.ジャガイモの水やり

ジャガイモの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
ジャガイモは、関東以西の中間地や暖地では、春と秋に種イモを植え付けて栽培します。
植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、ジャガイモの水やり方法について順番に解説していきます。

2.ジャガイモの栽培と水やり(畑)

ジャガイモを初めて栽培する場合は、管理しやすい春植えがおすすめで、2月下旬~3月下旬に種イモを植え付けます。

種イモの準備
ジャガイモの栽培は、ホームセンターや園芸店などで種苗検定済みの種イモを購入します。

種イモは、芽出し作業をすると、発芽がそろって生育がよくなります。
大きい種イモは、縦に切り分けて2~3日ほど風通しのよい日陰で乾かします。
すぐに植え付ける場合は、切り口に草木灰か専用処理剤をまぶしてから植え付けます。1個30~40gの小ぶりのものは、丸ごと植え付けます。

土づくり
ジャガイモは、日当たりと水はけの良い場所で栽培します。
植え付けの1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60~70㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
ジャガイモは弱酸性を好むため、土壌pHが6.0以上の場合は苦土石灰をまく必要はありません。

植え付け
植え付け当日に、畝の中央に幅15㎝、深さ15㎝ほどの溝を掘ります。
種イモは、切り口を下にして溝の底に30㎝間隔で置いていきます。
植え付けが終わったら、掘り上げた土を溝に埋め戻して平らにならしておきます。
畑栽培では、種イモを植え付けた直後の水やりは必要ありません。普段の水やりは自然の降雨で足りますが、雨が降らない日が続いて土が乾燥していれば水やりをします。

発芽後の水やりは、シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、ジャガイモがうまく育たない原因になります。

ジャガイモの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
ジャガイモの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもジャガイモに水やりが可能なので、とても便利です。

3.ジャガイモの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランターは65㎝標準タイプ(深さ30㎝以上)で2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

ジャガイモは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
種イモの準備は、畑栽培と同じようにします。
植え付けの際は、野菜用培養土を容器の半分くらい入れ、種イモの切り口を下にして置き、土を5㎝ほど被せて手で軽く押さえます。その後、容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。プランターや鉢は、日当たりと風通しのよい場所で管理します。
プランター栽培は、土の容量が限られるので乾燥に注意し、土が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.ジャガイモの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

畑栽培は、自然の降雨で足りますが、雨が降らない日が続いて土が乾燥していれば水やりをします。
プランター栽培は、土が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土が乾く前に水やりすると過湿になり、種イモが腐ってしまうので注意します。
春植え栽培は、収穫時期が梅雨の頃に当たるので、植え付け時期に注意します。
秋植え栽培は、植え付け時期が8月~9月のため種イモが暑さで腐りやすく、秋の長雨もあるので多湿に注意します。

ジャガイモに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.ジャガイモの生育障害と水やり

畑栽培は、水を与えすぎると種イモが腐敗するので、植え付け直後の水やりは必要ありません。その後は自然の降雨で足りますが、雨が少なくて乾燥が続くようなときは水やりをします。

プランター栽培は、植え付け直後にたっぷりと水やりを行い、その後は土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ジャガイモは、乾き気味の土を好みので、水をあげすぎないように注意します。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。多湿環境になると、種イモが腐ってしまいます。
ジャガイモは連作障害を起こすので、同じナス科(トマト、ナス、ピーマン、シシトウなど)の野菜を栽培した土壌では2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培することも大切です。

6.ジャガイモの病気と予防

ジャガイモの栽培では、そうか病などに注意します。

そうか病
そうか病は、土壌中に生息する細菌によって起こる病気です。イモの表皮に直径5~10㎜のかさぶた状の病斑ができ、へこみや周囲が盛り上がったような病斑が現れます。土壌pHが6.5以上のアルカリ性土壌で多発します。
ナス科作物の連作を避け、健全な種イモを使用し、アルカリ性土壌での栽培を避けるようにします。

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