1.ジャガイモの追肥とは何ですか?

ジャガイモなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
ジャガイモに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
ジャガイモはビタミンB1、ビタミンC、カリウム、食物繊維を含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
ジャガイモは、きちんと栄養を与えて育てると、3か月半で種芋の15倍も収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、ジャガイモが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
ジャガイモは追肥をしないと、小さなジャガイモしか収穫できなくなり、食べれないイモも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
2.ジャガイモの追肥時期はいつか?
ジャガイモの追肥は2回行います。
1回目の追肥は、芽かき後に行います。
ジャガイモの芽かきの時期ですが、種イモを植え付けてから2〜3週間後です。
ジャガイモは、春植えと秋植えができますが、春植えの場合は、4月頃が芽かきの目安です。
秋植えの場合は9月下旬〜10月上旬頃が芽かきの目安です。
ただし、品種や地域によっても前後するため、一番大きな芽が、10〜15cmほどに伸びたタイミングで芽かき作業を行います。
2回目の追肥は、つぼみがつき始めたら行います。
ジャガイモは5月までには伸びた茎の先端に蕾をつけ、5月中旬~6月初旬に花が咲きます。
3.ジャガイモの追肥方法

ジャガイモの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、ジャガイモの追肥は『化成肥料』を使用します。
じゃがいも専用肥料の成分
インターネットでは『じゃがいも専用肥料』なども購入することができますので、専用肥料を使うのも良いでしょう。
じゃがいも専用肥料の成分比は、チッソ7、リンサン、10カリ、9クド1などの割合です。
ジャガイモの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
ジャガイモの1回目の追肥は芽かき後に行います。
株と株の間に化成肥料20~30gを施し、土と軽く混ぜ合わせて、株元から5㎝ほど高くなるように土寄せをします。
土寄せの際は、クワなどでジャガイモの根を傷つけないように注意します。
2回目の追肥方法
ジャガイモの2回目の追肥はつぼみがつき始めたら行います。
1回目と同じように化成肥料20gを施し、土と軽く混ぜ合わせて株元から5㎝ほど高くなるように土寄せをします。
プランター栽培の追肥
プランター栽培の場合は、植え付けから1か月ほど経ったら、追肥も兼ねて肥料入りの培養土を補充します(増し土)。
2~3週間後にもう一度増し土を行い、イモが露出してきた場合は土寄せを行っていきます。
4.ジャガイモの追肥の注意点

ジャガイモの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
太ったジャガイモを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、大きく育てようとして肥料を与えすぎるとジャガイモに害虫がつきやすくなったり、葉っぱばかりが茂って、肝心の土の中のイモ部分が育たないなどの問題が起こりますので、肥料の与えすぎには気をつけましょう。
肥料は種芋に触れないように
肥料が種芋に触れると腐る原因になるため、種芋や根っこなどに直接触れないように注意しましょう。
肥料はジャガイモの株から少し離れた場所にまいて、土と軽く混ぜ合わせて土寄せするようにします。
5.ジャガイモの栽培ポイント

ジャガイモを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 種芋:ウイルスに罹病していないものを植える。
- 冷涼な気候を好む:15~20度の気温でもっともよく育ちます。
- 霜に気をつける:霜に弱いので早植えした場合は晩霜に当たらないようにする。
- 追肥をする:追肥を2回行って栄養を補う。
- 緑化に気を付ける:イモが日に当たると品質が落ちるので追肥後はたっぷり土寄せする。
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