ジャガイモの追肥と土寄せ方法

ジャガイモの追肥(追肥のやり方・時期・回数量)

1.ジャガイモの追肥

ジャガイモは、関東以西の中間地や暖地では、春と秋に種イモを植え付けて栽培します。
春植え栽培は、2月下旬~3月下旬に種イモを植え付けると、5月下旬~6月中旬に収穫することができます。
秋植え栽培は、雨季のため難易度がやや高くなりますが、8月下旬~9月上旬に種イモを植え付けると、11月下旬~12月上旬に収穫することができます。

ジャガイモは、育てやすくて収穫作業も楽しい野菜ですが、大きいジャガイモを収穫するためには追肥と土寄せをしっかり行うようにします。

ジャガイモの栽培時期

春植え栽培:植え付け2月下旬~3月下旬、収穫5月下旬~6月中旬
秋植え栽培:植え付け8月下旬~9月上旬、収穫11月下旬~12月上旬

ジャガイモの追肥時期

畑栽培、プランター栽培とも、芽かきが終わった頃に1回目、つぼみが見えてきた頃に2回目の追肥を行います。
春植え栽培:4月中旬~5月中旬
秋植え栽培:9月中旬~10月中旬

2.ジャガイモに適した肥料

肥料

ジャガイモの栽培では、元肥と定期的な追肥が必要です。

元肥用の肥料

ジャガイモは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

ジャガイモの追肥には、速効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

ジャガイモにおすすめの肥料

3.ジャガイモの追肥と土寄せ

追肥方法

ジャガイモを順調に育てるためには、定期的な追肥が必要です。また、ジャガイモの生長に合わせて株元に土寄せや増し土を行い、ジャガイモが地表に露出しないように管理します。
畑栽培、プランター栽培とも、芽かきが終わった頃に1回目の追肥を行い、つぼみが見えてきた頃に2回目の追肥を行います。

畑栽培の追肥方法

畑栽培は、化成肥料30g/㎡を株間にまき、クワで軽く耕して株元に土寄せをします。2回目の追肥は同量を株間にまき、クワで軽く耕して株元に多めに土寄せをします。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、1株当たり化成肥料10gを株の周囲にまき、新しい培養土を5㎝ほど足します。2回目の追肥は同量を株の周囲にまき、新しい培養土をプランターの9分目まで足します。

4.ジャガイモの生育不良

ジャガイモは、連作を避け、健全な種イモを使用するようにします。また、窒素過多に注意し、水はけのよい環境で栽培します。

連作障害

ジャガイモは連作障害を起こすため、同じナス科(トマト、ナス、ピーマン、シシトウなど)の野菜を栽培した土壌では2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。

窒素肥料

ジャガイモは、窒素成分が多すぎると葉が過繁茂になり、病気や奇形イモの原因となるので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

土寄せ

ジャガイモは、種イモの上にできるので、株元にしっかりと土寄せを行うようにします。ジャガイモが地上に露出して日光に当たると、ソラニンという有害物質が生成されて食中毒の原因となるので注意します。

5.ジャガイモの追肥まとめ

ジャガイモの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ジャガイモは、定期的に追肥を施す。
・追肥後に土寄せを行い、ジャガイモが地上に露出しないようにする。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。

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