タアサイ(ターサイ)の育て方・栽培方法

タアサイの育て方・栽培方

1.タアサイの特徴と栽培時期


タアサイの育て方手順に沿って、畑やプランターでタアサイを栽培してみましょう!
タアサイは栽培難易度も低いので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

タアサイの栽培データ
■タアサイの栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類: アブラナ科アブラナ属
■原産地:中国
■主な旬: 10月~2月(秋まき)
■栽培時期:秋まき・春まき
秋の種まき:9~10月、収穫時期:10~2月
春の種まき:4~5月、収穫時期:5~6月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:18~20℃
■生育適温:18~20℃
■タアサイの種が買えるお店
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特徴
タアサイは、中国原産の代表的な冬野菜で、チンゲンサイと同じ白菜の仲間です。濃緑色の葉が地面に張り付くようにロゼット状(放射状)に広がるのが特徴です。
一般的には、アブラナ科の害虫が少ない秋に種まきをしますが、春に栽培することもできます。耐寒性が強く、寒さにあたると甘みが増すため、旬は10月~2月です。
カロテンやビタミン類が豊富な緑黄色野菜で、クセがなく、中華料理や炒め物、和え物などの料理に最適な野菜です。
タアサイは比較的簡単に育てられるため、家庭菜園初心者の方にも人気の野菜となっています。

品種
タアサイの品種は、「タアサイ」「ターサイ」「タアツァイ」などの名前で市販されています。
主な品種には、『緑彩二号』『タアサイ』などがあります。

栄養素
タアサイは、栄養価がとても高い緑黄色野菜で、生活習慣病の予防や健康づくりに欠かせない野菜の一つでもあります。
β-カロテン、カルシウム、カリウム、ビタミンC、鉄分などが豊富に含まれています。
β-カロテンはガンの予防、カルシウムは骨粗しょう症の予防、カリウムは高血圧の予防、ビタミンCには風邪の予防や疲労回復効果があるとされています。

タアサイ

栽培のポイント
タアサイの栽培ポイントは、①種まきの時期に注意する(秋まきがおすすめ)、②間引きをきちんと行う、③防虫ネットで害虫被害を防ぐ、④アブラナ科野菜の連作を避けることです。

タアサイの栽培時期
秋栽培では9月上旬~10月上旬、春栽培では4月上旬~5月上旬に種まきをします。温度が高い夏の時期は病害虫が多くなるため、秋に栽培するのが一般的です。

連作障害
タアサイは連作障害を起こしやすい野菜です。同じ科の植物を同じ場所で栽培すると、連作障害が起こります。アブラナ科の野菜を栽培した場所にタアサイを栽培する場合は、1~2年の期間を空けるようにします。

好適土壌pH
タアサイの生育に適した土壌pHは、弱酸性の6.0~6.5です。タアサイは酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

収穫時期
タアサイは種まきから40~45日で収穫できます。
秋まきの場合は10月下旬~2月下旬、春まきの場合は5月下旬~6月下旬が収穫適期となります。タアサイの直径が20~25㎝になったら、株元からハサミで切り取って収穫します。

2.タアサイの栽培方法(畑・プランター)

畑栽培のタアサイ

タアサイの栽培は、畑やプランターに直接種をまく方法(直まき)と、ポットなどで苗を育ててから植え付ける方法があります。家庭菜園初心者であれば、直まきが良いでしょう。

土づくり
タアサイを畑で栽培するときは、日当たりと水はけの良い場所を選びます。種まきの2週間前までに、苦土石灰100~150g/㎡を全面にまいて20~30㎝の深さに耕します。1週間前になったら、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100~200g/㎡をまいてよく耕します。その後、幅60㎝、高さ15㎝程度の平畝を作り、レーキなどで表面を均しておきます。

種まき・間引き・追肥
秋まきは9月~10月上旬、春まきは4月~5月が目安となります。

<点まき>
タアサイを大株に育てる場合は、点まきにします。株間は20~30㎝間隔にします。畝に直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、1穴に4~5粒ずつ重ならないようにまき、土をかぶせて手で軽く押さえます。その後、たっぷりと水を与えます。
発芽がそろったら、本葉2~3枚の頃に2本立てにします。2回目の間引きは本葉4~5枚の頃に行い、1箇所1本にします。同時に化成肥料30g/㎡をばらまいて軽く土に混ぜ込み、株元に土寄せをします。その後は、2週間に1回ずつ同じ量を追肥します。

<すじまき>
畝に支柱などの棒を押し付けて、深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1㎝間隔で種をまきます。溝の両側の土をつまむようにして土をかぶせて手で軽く押さえ、たっぷりと水を与えます。
発芽して双葉が開いたら3~4㎝間隔に間引き、株元に軽く土寄せします。2回目の間引きは本葉2~3枚の頃に行い、株間を5~6㎝間隔にします。同時に化成肥料30g/㎡をばらまいて軽く土に混ぜ込み、株元に土寄せをします。その後は生長に併せて間引きと追肥を行い、最終的には株間を15~20㎝程度にします。

<ポットまき>
ポットでタアサイの苗を育てる場合は、3号サイズ(直径9㎝)のポリポットが適しています。元肥入りの野菜用培養土を入れて指先で穴を3箇所作り、1粒ずつ種をまきます。土をかぶせて手で軽く押さえ、たっぷりと水を与えます。発芽したら本葉4~5枚の頃に1ポット2本に間引き、本葉5〜6枚の頃に1ポット1株にします。本葉7〜8枚になった頃に、畑などに植え付けます。

プランター栽培
タアサイを秋に栽培する場合は、葉が20㎝以上に大きく広がるので、プランターサイズは60㎝以上のものを用意します。
プランターの底に鉢底石を敷き詰めて、市販の野菜用培養土を8分目くらい入れてウオータースペースを作ります。
種まきは、10~15㎝の間隔をあけて点まきにします。
直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、1穴に3~5粒ずつ重ならないようにまき、土をかぶせて手で軽く押さえます。その後、たっぷりと水を与えます。
発芽がそろったら、本葉3~4枚の頃に1箇所2本にします。間引くときは、他の株を傷つけないよう株元を手で押さえながら引き抜くか、ハサミで切り取ります。間引いた後は、株が倒れないように株元に土寄せをします。
2回目の間引きは本葉5~6枚の頃に行い、1箇所1本にします。同時に化成肥料2~3gをばらまいて軽く土に混ぜ込み、株元に土寄せをします。その後は、2週間に1回ずつ同じ量を追肥します。

植え付け
市販のタアサイ苗や育苗したポット苗を植え付ける場合は、根鉢を壊さないようにして植え付けます。
根鉢の大きさ程度の植え穴を掘り、根鉢の肩を地面と同じ高さにします。株元に土を寄せて軽く手で押さえ、たっぷりと水やりをします。複数のタアサイの株を植える場合は、株間を十分にあけるようにします。

3.タアサイの栽培手入れ

水やり

水やり
畑栽培では自然の降雨で足りますが、乾燥が激しいときはたっぷりと水やりをします。プランター栽培では土が乾燥しやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

防虫ネット
タアサイには、アブラナ科の害虫が発生します。葉に産卵するため、早めに防虫ネットなどを掛けて予防します。害虫は、防虫ネットの隙間をくぐり抜けて中に入ることもあるので、こまめに葉の裏を観察して産卵や食害に遭わないようにします。

除草
タアサイの栽培中には、除草もしっかりと行うようにします。雑草に養分が取られてしまうと、生育に影響が出たり、病害虫の発生につながります。除草は適度に行っていくのが無難です。数日おきに除草を行えば、その手間もさほどかかりません。

4.タアサイの収穫時期

収穫したタアサイ

収穫適期
タアサイは、種まきから40~50日後が収穫の目安となり、株の直径が20~25㎝になったら収穫します。
秋まきの場合は10月下旬~2月頃まで、春まきの場合は5月下旬~6月頃まで収穫可能です。
地際から株ごとハサミで切り取るか、外側の葉から少しずつ収穫します。
秋まきの場合は、霜が降りる頃に甘みを増すので、種まきを少し遅らせる方法もおすすめです。

5.タアサイに発生しやすい病気

タアサイの葉っぱ

タアサイに発生しやすい主な病気についてご紹介します。

白さび病
白さび病は、カビによって起こる病気で、タアサイの葉に多数の白色の病斑が現れます。雨の多い時期に多湿になると発生しやすくなります。アブラナ科の連作を避けて、畝を高くして排水を良くします。泥はねによって感染することもあるので注意します。発病したタアサイの株は、早期に撤去処分します。

根こぶ病
根こぶ病は、アブラナ科だけに感染する病気です。病原菌がタアサイの根から侵入して、根にできたコブが導管を圧迫するため、地上部の茎葉が栄養を吸収できなくなり生育不良になります。アブラナ科の連作を避け、水はけの良い環境にして予防します。発病したタアサイの株は、早期に撤去処分します。

べと病
べと病は、タアサイの葉に薄黄色の病斑が現れ、次第に拡大していきます。多湿時に泥はねによって発生することが多い病気です。敷きワラなどで泥のはね返りを防止し、窒素肥料の過多にも注意します。発病したタアサイの株は、早期に撤去します。

6.タアサイに発生しやすい害虫

タアサイに発生しやすい主な害虫についてご紹介します。

アオムシ
アオムシはモンシロチョウの幼虫で、アブラナ科の野菜を好んで食害します。幼虫は食欲が旺盛なため、葉の食害が大きくなります。窒素分が豊富な株に産卵されやすいので、窒素肥料の与えすぎに注意します。防虫ネットなどでモンシロチョウの産卵を防ぎ、タアサイの葉の裏をこまめに観察して卵や幼虫を捕殺します。

アブラムシ
アブラムシは体長1~5㎜の小さな虫で、成虫が飛来して葉に産卵します。アブラムシはウイルス病を媒介するため、健康なタアサイの株にも病気が拡大します。繁殖力がとても強く、群生して食害するため、寄生される前に防虫ネットで覆って飛来を予防します。窒素肥料の過多にも注意します。

コナガ
コナガは蛾の仲間で、幼虫がアブラナ科の野菜を食害します。葉の内部に潜り込んで、葉の表皮だけを残して食害するため、食害された部分は網目状になります。幼虫は成長が早いので、放置すると被害が大きくなります。寄生される前に防虫ネットなどで覆って産卵を防ぎます。被覆した後もタアサイの葉をこまめに観察し、卵や幼虫を捕殺します。

ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、タアサイの葉の裏に卵を産み付けます。幼虫は夜間になると活動し、葉肉を食害します。食欲旺盛で繁殖力も強く、集団で食害するため被害が大きくなります。日中は土の中に潜り込むため発見が困難ですが、こまめに葉の裏を観察し、卵の段階で駆除するのが効果的です。窒素肥料の過多にも注意します。

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