1.トウモロコシの追肥とは?

トウモロコシなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
トウモロコシに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
トウモロコシはビタミンE、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、マグネシウムを含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
トウモロコシは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しいトウモロコシを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、トウモロコシが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
トウモロコシは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれないトウモロコシも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
トウモロコシは家庭菜園でも人気の野菜で、『ゴールドラッシュ』『ミエルコーン』『ミルキースイーツ』『味来』『おひさまコーン7』『シュガーマーケット』『グラビス』『みわくのコーン』『キラキラコーン』『甘々娘』『ハニーバンダム』『ピーターコーン』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
2.トウモロコシの追肥時期はいつか?
トウモロコシの追肥は2回以上行います。
1回目の追肥の時期は、草丈40~50cmで本葉5~6枚の頃です。
この時期は雌穂が分化する直前であり、ここの作業で穂の大きさと粒の数が決まるため重要な作業となります。
2回目の時期は、茎の先端に雄穂が見えた頃です。
同時に、雌穂から絹糸(ヒゲ)が出る時期でもあるため、受粉に備えて生育を強化するための大切な時期にあたります。
3.トウモロコシの追肥方法

トウモロコシの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、トウモロコシの追肥は『化成肥料』を使用します。
トウモロコシに適した肥料の成分
インターネットでは『トウモロコシに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
トウモロコシに適した肥料の成分比は、チッソ7、リン酸8、カリ5、苦土1.0の割合などです。
動物有機と植物有機を独特な方法で加工し製品化した高品質の使いやすい粒状アミノ酸入り肥料で、吸収されやすいアミノ酸などを豊富に含みます。
食味の向上などが期待でき、味にこだわる野菜づくりに特におすすめの肥料です。
トウモロコシの追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
トウモロコシの1回目の追肥の時期は、草丈40~50cmで本葉5~6枚の頃に行います。
株元に化成肥料1㎡当たり50gをばらまき、しっかりと畝に土寄せをしておきましょう。
2回目以降の追肥方法
トウモロコシの2回目の時期は、茎の先端に雄穂が見えた頃です。
1回目と同様に追肥を施しましょう。
株の様子を見ながら、3回目の追肥を行います。
雄穂の受粉が終わりかけたころ、2回目と同様に施します。
トウモロコシの根の張り方は浅く、風邪で倒れやすいため、追肥の後にしっかりと株元に土寄せも行いましょう。
4.トウモロコシの追肥の注意点

トウモロコシの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しいトウモロコシを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとトウモロコシに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、トウモロコシが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
5.トウモロコシの栽培ポイント

トウモロコシは家庭菜園で育てると、採れたての甘味と柔らかさが格別です。
近年では、品種改良が急速に進み、甘みを追求した新種が登場しています。
トウモロコシを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 生育温度:高温、多日照を好みます。12℃以上、35℃以下で育てましょう。
- 好適土壌:好適土壌pHは6.0~6.5です。
- 耕し方:土は深めに耕して、元肥も深めの位置に施しましょう。
- 受粉:1列よりも2列に並べて植えると、雌雄異花のため横に並べた方が受粉率が向上します。
- 肥料切れに注意:トウモロコシの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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