トウガンの追肥と土寄せ方法

トウガン

1.トウガンの追肥とは?

追肥とは何か?

トウガンなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。

トウガンに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。

トウガンはビタミンC、カリウム、サポニン、食物繊維を含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
トウガンは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しいトウガンを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。

肥料の吸収は、トウガンが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。

トウガンは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれないトウガンも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。

トウガンは家庭菜園でも人気の野菜で、『沖縄冬瓜』『沖縄小型冬瓜』『姫とうがん』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。

2.トウガンの追肥時期はいつか?

トウガンの追肥は2回以上行います。

1回目の追肥は、植え付けから2週間ほど経過して、本葉が6枚以上になったら行います。
トウガンの植え付け時期は、4月~6月なので、追肥は4月~7月頃に行います。

2回目の追肥は、果実が肥大して、ピンポン玉程度の大きさまで成長したら追肥をします。
その後の育ち具合によっては、半月後を目途にもう一度追肥をすると果実の成長が良くなります。

3.トウガンの追肥方法

追肥方法

トウガンの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、トウガンの追肥はや『化成肥料』を使用します。

トウガンに適した肥料の成分

インターネットでは『トウガンに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。

骨粉・魚粉・大豆かす・カニガラなどの厳選された有機素材がたっぷり含まれている肥料です。
微量要素・アミノ酸を豊富に含み、うま味・色つやの良い実もの野菜を育ててくれるのでおすすめです。

トウガンの追肥におすすめの肥料

1回目の追肥方法

トウガンの1回目の追肥は、植え付けから2週間ほど経過して本葉が6枚以上になったら、化成肥料を苗の根元に1㎡当たり30g程度与えます。
果実が付くまでは、孫つるのかき取りを念入りに行い、肥料は控えめにします。
肥料を与えすぎると、ツルばかり伸びすぎてしまいますので気をつけましょう。

2回目以降の追肥方法

トウガンの2回目以降の追肥は、果実が肥大して、ピンポン玉程度の大きさまで成長したら、化成肥料を苗の根元に1㎡当たり30g程度与えます。
確実に果実が太り始めてから追肥をするのがポイントです。
その後の育ち具合によっては、半月後を目途にもう一度追肥します。

4.トウガンの追肥の注意点

スコップで肥料を混ぜる

トウガンの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。

肥料の与えすぎに注意

美味しいトウガンを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとトウガンに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。

放置すると雑草に、トウガンが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。

窒素の量にも注意が必要です。窒素が多すぎると、葉が伸び、実がつかなくなってしまいます。
逆に窒素が少なくリン酸が多くなると、花や花房のつきは良くなりますが、生育が衰えやすくなります。

またトウガンは、窒素過多の場合にうどんこ病などの病気が発生しやすいので、追肥の量に気をつけましょう。

5.トウガンの栽培ポイント

家庭菜園

トウガンは、早・晩生、果型など色々な品種があり、冬から早春まで貯蔵できる野菜です。
ウリ科野菜の中では生育期間が長いほうなので、温暖な南関東以西が栽培適地です。
耐暑、耐寒性が強く、土質に対する適応性の幅が広く、強健なため、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜です。

トウガンを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。

トウガンの栽培ポイント
  1. 発芽:25℃~30℃の状態を保ち続けることが必要です。
  2. 栽培温度:高温性で寒さに非常に弱いため、気温が低い時はビニールフィルムなどを張って冷気を遮る。
  3. 摘芯:つるを摘芯することでつるが伸びやすく、花付きも良くなる。
  4. 連作障害:一度トウガンを栽培した場所では、3年は栽培しないようにする。
  5. 肥料切れに注意:トウガンの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。

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