1.シシトウの特性
シシトウはトウガラシの仲間で、丈夫なので初心者でもつくりやすい野菜です。
シシトウは水不足や肥料切れになると辛味が出てくるため、水やりと追肥をきちんと行うことが大切です。
シシトウの種まき時期は、春の種まきは3~4月です。
シシトウは、畑やプランターにシシトウの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.シシトウのおすすめ品種
シシトウのおすすめ品種は、「シシトウ」「改良シシトウ」「葵ししとう」「甘とう美人」「翠臣」「伏見甘長」「万願寺トウガラシ」「高農ししとう」「ジャンボししとう」などがあります。
3.シシトウの栽培ポイント
シシトウ栽培を行う際は、ナス科の連作を避け3~4年以上の期間をあけます。
日当たりと水はけの良い環境で育てましょう。
シシトウは、高温性の野菜で生育初期の低温に弱いため、育蕾時の保温が必要です。
4.シシトウの種まきの基本

シシトウの栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
シシトウのタネは、大きさは小さく、色は肌色をしていて、厚みはあまりなく、丸い形をしています。
まず、シシトウの種まきの基本からみていきましょう。
シシトウの種まきの基本は、良いタネを選び、3~4月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
シシトウの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いシシトウの種を使う
シシトウの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
シシトウのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
シシトウの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②シシトウの適温時期にまく
シシトウは、植え付けまで暖かい環境で育てる必要があるため、ビニールハウスや温室の存在が欠かせません。
ベランダ菜園などでも簡易的な温室を作ることはできますが、揃える道具も多くなります。
シシトウの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
シシトウの発芽適温は一般的に28~30℃で、生育適温は25~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、シシトウの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③シシトウの種に適切な用土を使う
シシトウの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、シシトウの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、シシトウの生育を安定させてくれます。
まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
シトウのタネをまいたら、水やりを行います。
夜間は冷え込みますので、発芽するまでは28~30℃に維持し、畑やプランターに植え付けるまでの間もしっかりと温度管理を行うことが重要です。
5.シシトウの苗づくり手順
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シシトウをタネから育てる場合は、3~4月に作業を行います。
ポット、育苗箱などで育てます。
シシトウの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
3号ポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ1cmの窪みを3箇所作る。
②ポットまき:タネをまく
それぞれのくぼみの中に、シシトウのタネを一粒ずつまく。
③ポットまき:土をかける
周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。
④ポットまき:水やり
ポットにシシトウの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
⑤ポットまき:間引き
本葉4~6枚頃に間引いて、1ポット1株にします。
シシトウの苗づくり(育苗箱)
育苗箱にまくと、たくさんタネをまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。
①育苗箱まき:培養土を入れる
育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。
②育苗箱まき:タネをまく
板などを使って深さ1㎝のまき溝を作り、1㎝間隔ですじまきにします。
③育苗箱まき:土をかける
シシトウのタネが隠れるように土を5㎜ほどかぶせ、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。
④育苗箱まき:水やり
育苗箱に種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
発芽まで乾燥させないようにします。
⑤育苗箱まき:間引き・移植
約7~10日で発芽しますので、密集している箇所は間引きをします。
本葉2枚になったら3号ポット(9㎝径)に移植し、植え付けできる大きさになるまで育てます。
6.シシトウのプランター栽培

シシトウ栽培のプランターサイズは、標準サイズ(60㎝)以上で深型のものを用意します。
シシトウは、水はけの良い環境を好みますので、鉢底石を入れて水はけを良くします。土は、2~3㎝のウォータースペースをとります。
連作障害や病害虫防除のため、新しい土を使用することをおすすめします。
シシトウは寒さに弱いため、日中の平均温度が十分に上がってから植え付けします。
株間は20~25㎝以上離して植えるようにします。
標準プランターで2株が目安です。株間が狭いと日当たりや風通しが悪くなり、病虫害も発生しやすく、生育不良になりやすいので注意します。
シシトウの植え付け後はたっぷり水を与えます。苗が風で倒れないように仮支柱を立て、ひもを8の字に交差させて、支柱と茎を緩く結わえます。
7.シシトウの良い苗の条件

シシトウの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
良いシシトウの苗には下記の特徴があります。
シシトウの葉っぱが枯れていなく、虫食いなどもない、本葉2~3枚の緑の濃いしっかりした苗を選びます。
シシトウの苗は、全体ががっちりして、1番花が開花する直前の苗を選んで植えます。
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