2月に植える野菜一覧(種・苗)

2月に植える野菜一覧(種・苗)

2月に植えられる人気野菜

2月はまだ気温が低く寒い季節ではありますが、実はこの時期に多くの野菜を植えられます。
これらの野菜は2月に植えておくことで、初夏から夏にかけて収穫することができます。

2月に植えられる家庭菜園で人気の野菜をまとめてみました!
トンネルを使って育てることが可能な野菜もあります。

2月に植えられる野菜は、ジャガイモ・ニンジン・レタス・ナス・パプリカ・茎ブロッコリー・アイスプラント・サンチュ・小カブ・コールラビ。チンゲンサイなど色々ありますので、ぜひ、家庭菜園で育てて楽しんでみてください。

2月に植える野菜①ジャガイモ

ジャガイモ(じゃがいも)の育て方・栽培方法

ジャガイモは、本州基準では1月下旬から2月頃に植え付けができます。
2月に種まきできるジャガイモの品種として『インカのめざめ』や『男爵』などがあります。

インカのめざめ

一般的なジャガイモの糖度が4~5度に対して、インカのめざめのは糖度6~8度と、甘味があるのが特徴です。
小ぶりなジャガイモで、重さは平均50g前後で、果肉はきれいな黄色をしています。

本州基準では1月下旬から2月頃に植え付けができます。
株間は25cm程にし、芽が出ている方を上にして、7~8cmほど土をかぶせます。
プランターの場合は、深さ30cm程の深めのものを選びます。
大きな芋は、芽のくぼみが残るように2つか3つに切って、切り口に草木灰などを付けて乾かしてから植え付けることも可能です。

地植えの場合は元肥として、窒素・リン酸・カリ(8:8:8)などの化成肥料を施します。

男爵

「男爵薯(だんしゃくいも)」は、日本のじゃがいもを代表する品種の1つで、味のよさから長年にわたり栽培されています。
春植えのジャガイモは、秋植えに比べて収量が多い傾向にあります。

本州基準では1月下旬から2月頃に植え付けます。芽がよく出ている方を上にして、7~8cmほど土をかぶせます。株間は25cm程です。
プランターの場合は、深さ30cm程の深めのものを選びます。
大きな芋は、芽のくぼみが残るように2つか3つに切って、切り口に草木灰などを付けて乾かしてから植え付けることもできます。

pHは5.0~6.0が良いです。pHが高過ぎると、そうか病にかかりやすくなる為、石灰の施しすぎ(1平方メートルにつき50gまで)に注意します。
プランターの場合は、市販の野菜用の培養土に元肥が含まれているので、肥料を足す必要はありません。

2月に植える野菜②ニンジン

ニンジン

ニンジンは、トウ立ちしにくい品種を選ぶことで、2月に種を植えることができます。
2月に種まきできるニンジンの品種として『時なし五寸』や『桜風』などがあります。

時なし五寸

時なし五寸は、冬の寒さにもよく耐え、春まきではとう立ちしにくく病気にも強い万能型品種です。
やわらかく良く味も良い、15cmぐらいのきれいな円筒形に育ちます。

発芽適温は15~25℃で、発育適温は15~25℃です。
種まきは、約1cmの深さにすじまきをして、薄く土をかけて手のひらで軽く押さえます。

生育に応じて間引き、本葉3~5枚ごろまでに約10cmの株間に揃えます。
発芽まで、10日位かかるため、その間は乾燥しないように注意しましょう。
株間を一定にすることと、初期の雑草防止に気をつけて育てましょう。

メロディーライン

バンチング(葉付き収穫)タイプのミニニンジンで、適期栽培で播種後70日頃から収穫できる極早生品種です。
10cmくらいのミニサイズから、少し収穫を遅らせて20cm程度のやや大きなサイズにしても収穫することができます。
皮が薄く、スナック感覚でそのまま生食でき、甘みがありおいしいニンジンです。

2月に植える野菜③レタス

レタス

レタスは、冬栽培用の品種を使い、トンネルで防寒対策を行えば、2月に種を植えることができます。
2月に種まきできるレタスの品種として『グレートレーク』や『ガーデンレタスミックス』などがあります。

グレートレーク

玉揃いがよく、抽苔が遅く栽培も簡単な上、多収穫が得られるレタスです。
外葉は大きく濃緑色で厚肉で、歯切れは良く、食味も非常に良いです。
ビタミン等の栄養素を多く含みます。

畑の土づくりは、植え付け2週間前に苦土石灰を散布し、深く良く耕して、1週間前に堆肥、化成肥料などを元肥として施しておきます。
種まきは、苗床に播種し本葉5~6枚の頃、畦巾1m株間20cm位に定植して育てます。

ガーデンレタスミックス

さまざまな葉形や色の5種類ものレタスがミックスされています。
サラダに入れると見た目にもきれいでおいしく、部屋や花壇に飾るなど観賞用にも楽しめます。

ベビーレタスにする場合は直まきし、薄く土をかけます。
大株にする場合は育苗をします。

1㎡当たり、苦土石灰100g、完熟堆肥2㎏と有機配合肥料60g(大株の場合は100g)を施します。
生育の様子を見ながら、水やりを兼ねて液肥を施し育てます。

2月に植える野菜④ナス

ナス(茄子)の育て方・栽培方法

ナスは、冬栽培用の品種を使い、トンネルやハウスで防寒対策を行えば、2月に種を植えることができます。
2月に栽培できるナスの品種として『千両二号』や『アレキサンドラ』などがあります。

千両二号

千両二号は、いろんな用途に使える万能品種です。
日本を代表する長卵型品種で、果実はツヤのある濃黒紫色で石ナスや夏ボケ果の発生は少ないのが特徴です。
強勢でスタミナがあり、果の肥大も早く、長期間収穫が出来ます。
果色は濃黒紫色でツヤがよく、果ぞろいがよいナスです。
果皮はやわらかくて品質がよく、調理の幅も広いです。
家庭菜園からプロの農家や産地まで幅広く人気があります。

アレキサンドラ

南フランス原産のクリーミーなナスで、しま模様が特徴です。
長さ約12~17cmで表皮の紫色と白色の縞模様が美しく、クリーミーなため、オイルとの相性は抜群です。
パスタ・ステーキ・揚げ物・肉詰め・グラタンなどにおすすめです。

2月に植える野菜⑤ パプリカ

パプリカ

パプリカは、温暖地や暖地では2月に種を植えることができます。
2月に種まきできるパプリカの品種として『セニョリータミックス』やフルーピーイエロー』などがあります。

セニョリータミックス

直径4~5cmのミニパプリカです。
果肉が厚く、ジューシーな果実が開花後45日程度と早く色づき収穫できます。
熟すと糖度は8度程度にもなり、とてもおいしくなります。

種まきはポットに2~3粒まきし、本葉1~2枚のころに1本に間引きをします。
温度が十分上がってから、うね間1m、株間50cmに植え付けて育てます。
発芽適温(地温)25~30℃、生育適温20~30℃です。

フルーピーイエロー

とても栽培しやすい極早生の耐病性黄色パプリカです。
フルーピーイエローは、開花後60日前後で完熟果が収穫できます。

種はポットなどで育苗し、がっちりとした苗に仕上げます。
一番花の開花直前苗を定植して育てましょう。

2月に植える野菜⑥茎ブロッコリー

スティックセニョールの育て方・栽培方法

茎ブロッコリーは、暖地・温暖地ではトンネルで、2月に種を植えることができます。
2月に種まきできる茎ブロッコリーの品種として『美咲』や『紫セニョーラ』などがあります。

美咲

アスパラガスに似た甘みのある花茎のスティックブロッコリーです。
次々と伸びる側花蕾を長期間収穫できます。
20cmくらいの長い側花蕾が15本程度取れます。
草姿立性で耐暑性にすぐれます。

種まきは、128穴のセルトレーにまき、本葉1.5枚で1本にします。
または育苗箱に10cm間隔でスジまきし、本葉2枚で植え替え、本葉4~5枚でうね間45cmで植え付けます。

紫セニョーラ

鮮やかな紫色の花蕾が特徴で、アスパラガスに似た食味とコリッとした食感が楽しめます。

種まきは、セルトレーなどに種まきするか、宇久苗箱に10cm間隔でスジまきします。
本葉1.5~2枚でポットに植え替えます。
その後、本葉2~6枚で、うね間70cm、株間45cmで植え付けます。

2月に植える野菜⑦アイスプラント

アイスプラント

アイスプラントは、南アフリカ原産の多肉植物です。
2月から種まきできるアイスプラントの品種として『ペレット』や『プチサラ』などがあります。

ペレット

茎や葉の表面にプチプチとした水滴のような粒がついており、みずみずしくプチプチした食感です。
土壌あらミネラル分を吸収する吸塩植物でほんのり塩味がします。

種まきは、ポットかセルトレイなどを用いて育苗をします。
発芽までは適湿を保ち、本葉5~6枚程度の苗に育てます。
25度を超える高温時は、著しく発芽率が落ちるので注意をしてください。

プチサラ

種まきは、3cmポットもしくは、プラグトレイに1粒撒きをすします。
発芽温度は、20℃です。
播種後、40日前後(本葉4~5枚時)に本圃に株間50~60cmで定植して育てます。
土壌表面が乾いたら灌水をしましょう。

2月に植える野菜⑧サンチュ

サンチュの育て方・栽培方法

サンチュはレタスの仲間で、比較的簡単に育てられるので、初心者にもオススメの野菜です。
2月から種まきできるサンチュの品種として『焼肉レタス』や『チマサンチュ』などがあります。

焼肉レタス

ビタミン・ミネラルを豊富に含んでいます。
葉で焼肉などを巻いて食べると、シャキッとした歯ごたえを楽しめます。

発芽温度は15~20℃です。
好光性なので、種まきの際、土は薄くかけます。
育苗では本葉3~4枚で、畝間40cm、株間30cmにして植え付けます。

チマサンチュ

味は極良で、サラダにしたり、焼肉を包んで食べると本場の味が家庭で手軽に楽しめます。
葉はへら形で緑が濃く、肉厚でしなやかです。
暑さにも強いため、他のリーフレタスの収穫ができない時期に能力を発揮してくれます。

畑の土づくりは、植え付け2週間前に苦土石灰を散布して良く耕します。
1週間前に堆肥、化成肥料などを元肥として施しておきます。

種まきは、苗床に播種し、本葉5~6枚の頃、60cm間隔に定植します。
元肥主体で、初期生育を旺盛に進めていきます。
土壌の適湿を保って生育を促して育てます。

2月に植える野菜⑨小カブ

小カブ

小カブは、暖地・温暖地ではトンネルで、2月に種を植えることができます。
2月に種まきできる小カブの品種として『あやめ雪』や『雪の華』などがあります。

あやめ雪

あやめ雪は、2月に種を植えることができる小カブです。
極立性で玉のそろいがよく、紫白のコントラストがよい特徴を持ちます。

発芽適温は20~25℃で、発育適温は20℃前後です。
種まきは1m幅のベッドに、条間15cmにすじまきにし、間引いて本葉2~3枚で株間15cmになるように管理をしましょう。
ミニサイズで収穫したい場合には、株間を7cmにしましょう。

雪の華

やわらかくて甘みがあり、とてもみずみずしい品種です。
サラダなどの生食に向いており、葉茎も美味しく、小カブから中カブ位のサイズまで使うことができます。

発芽適温は15~25℃、生育適温は15~25℃です。
播種時期は、暖地では、1月下旬~5月上旬、中間地では、2月上旬~5月中旬です。

2月に植える野菜⑩コールラビ

コールラビ

コールラビは暖地・温暖地では、2月に植える野菜です。
2月に栽培できるコールラビの品種としてはサラダコールラビの『ラビオとラビコ』など色々あります。

ラビオとラビコ

キャベツの仲間で、葉の付け根の茎がカブのように太ります。
暑さや、寒さに強く、育てやすい野菜です。
甘みも強く、生でも食べれます。

発芽適温は15~30℃で、発育適温は15~25℃です。
発芽までの日数は3~6日です。

セルトレーなどにタネまきするか、育苗箱に10cm間隔でスジまきします。
本葉1.5~2枚でポットに植え替えをします。
その後、本葉5~8枚でうね間50cm、株間20cmで植えつけて栽培します。

2月に植える野菜⑪チンゲンサイ

チンゲンサイ

チンゲンサイは、中華料理にも、日本料理にも使える野菜です。
2月から種まきできるチンゲンサイの品種として『暑さに強いチンゲンサイ』などがあります。
温暖地・暖地ではトンネル栽培ができます。

暑さに強いチンゲンサイ

葉は肉厚で、枚数が多く、大型でボリュームがあります。
暑さに強く、育てやすい品種です。

1m幅のうねに条間15㎝、深さ1㎝ほどに作った溝に、種を1㎝間隔ですじまきします。
種まき後は、土をかけて軽く押さえます。
発芽後、本葉3~4枚で込み合っているところを間引いて15㎝になるようにして栽培します。

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