1.ハンマーナイフモアの刃交換タイミング

ハンマーナイフモアは、Y字型の刃が縦に回転して草を切り刻みます。
粉砕した草はそのまま土に戻せるため、わざわざ刈り草を集める必要はありません。
しかし、刃先が消耗してくると、刃の切れ味が鈍って草を綺麗に切断できなかったり、草を巻き込んでしまったりします。
雨や泥汚れで、刃が錆びている場合も切れ味が悪くなります。
刈り取った草がきちんとカットされているかどうか確認し、綺麗にカットできていないようでしたら刃の交換が必要です。
特に、石がある場所での使用は摩耗が早いため、刃の状態を頻繁に点検してください。
ハンマーナイフモアの刃は両刃のため左右ともに使用することができます。
稼働時は一方方向にしか回転していないため、刃は通常片側のみ消耗します。
片側のみの消耗の場合、刃の左右を入れ替えることで切れ味が戻りますが、刃の左右ともに摩耗している場合は新品交換が必要となります。
一本でも刃が折れていたりすると振動の原因となるため、刃を交換する際には全数の交換をします。
刃の入れ替えで済むのか、新品と交換をするのかは、刃の状態をチェックして判断します。
石などの硬い障害物に当たったりすると、刃先が折れていたりします。
また、刃が折れていなくても、刃先がすり減って丸みを帯びていたり、変形している場合には交換が必要です。
刃の切れ味が鈍ってきた場合には、一度ハンマーナイフモアの刃の状態をチェックしてみましょう。
刃の交換(左右入れ替え)
・刃の片面のみ摩耗している
新品交換
・刃の左右が摩耗している
・折れている
・曲がっている
・長さが短くなっている
・刃先が丸くなっている
2.ハンマーナイフモアの替刃
ハンマーナイフモアの替刃は機種によって異なりますので、機種にあった替刃を用意します。
替刃の価格は枚数にもよりますが、大体1万円~3万円ぐらいです。
ハンマーナイフモアに使用する替刃や周辺部品は消耗品です。
取り付けボルトが変形していたり、錆びている場合も同時に新しいものに変えるようにします。
錆びたままのボルトを長く使っていると、劣化してきちんと締まらなかったり、錆びが原因でボルトやナットがはずしにくくなり、刃の交換が困難になります。
3.ハンマーナイフモアの替刃交換方法
ハンマーナイフモアの汚れの状態や刃の数にもよりますが、汚れを落として、刃を交換するのにかかる時間は30分~1時間ぐらいです。
ハンマーナイフモアは刈刃交換スタンドも装備されているため、刃の交換が容易に行えます。
作業自体も、単純繰り返し作業なので簡単に行うことができます。
①道具を準備する
ハンマーナイフモアの替刃交換に必要な道具を準備します。
軍手:
手をケガや汚れから守るために軍手を装着します。
レンチ:
ボルトを外す際には、短いスパナでは力がいるため、長めのレンチを用意します。
ロングめがねレンチ17などの締め付け工具(2本)などがあると作業がしやすいです。
②スタンドを立てる
ハンマーナイフモアのエンジンを止め、刈刃交換スタンドについているピンを抜き、スタンドを下に下げます。
③ロータリーカバーを持ち上げる
前輪横のバーを持ち、機体の前が持ち上がるように傾けたら、スタンドにピンを差し込み固定します。
④フロントカバーを開ける
フロントカバーを開けると刃が見え、作業ができるようになります。
⑤ボルトとナットをはずす
ハンマーナイフモアの刃は、ロングめがねレンチなどを2本使い、ボルトを緩めてはずし刃を取り外します。
既存の刃をもう1回使う場合には、刃の向きを逆にして再度ボルトをナットで留めます。
次回交換するときには、必ず新品と交換します。
新品と交換する場合は、替刃を背中合わせにしてボルトとナットで留めます。
安全確保のため、刃を交換する際には、ボルトとナットも必ず交換するようにしてください。
4.替刃交換時の注意事項
刃の切れ味が鈍って来たと感じたり、草を綺麗に切断できずに巻き込んでしまう場合は、使用を中断して、刃の点検を行います。
刃を交換する際は、傷んでいる刃だけでなく、すべての刃を交換して、ボルトやナットも新しいものに交換します。
まだ使えそうだからと言って、新旧の刃を混在して使用すると異常振動発生につながりますので注意しましょう。
また、部分的な刃の交換は、バランスが崩れて、振動発生の原因となります。
ボルトやナットも、刃を交換する際にはすべて新しいものと交換するようにしましょう。
また、ボルトの取り外しがしにくいからと言って、抜けやすいRピンなどで留め変えたりしないようにしましょう。
刃は高速で回転するため、ピンが抜け飛んで刺さったりしてとても危険です。
ハンマーナイフモアの刃を替える際は、安全に考慮してきちんとした手順でケガをしないように取り付けましょう。
5.まとめ
ハンマーナイフモアの替刃交換は、草刈り機の切れ味や作業効率に大きな影響を与える重要な作業です。刃の消耗やダメージを定期的に点検し、刃交換のタイミングを見極めましょう。
片側のみ消耗している場合は左右を入れ替えることもできますが、両方が摩耗している場合は新品交換が必要です。刃の交換は作業スタンドを利用して容易に行えます。刃だけでなく、ボルトやナットも交換し、安全に取り付けるよう注意しましょう。
定期的な点検と正しい刃交換により、ハンマーナイフモアを効果的に利用してスムーズな草刈りを行いましょう。
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