1.寒肥(かんごえ)とは
寒肥の読み方は「かんごえ」や「かんぴ」と読みます。
寒肥とは、寒さに耐える力をつけさせるために庭木や花木、果樹に施す肥料です。
また、春になると、花芽・葉芽・根が成長しますが、その時の栄養補給のためにも施しておきます。
寒肥は、花木や果樹が休眠している冬の間に施しますが、野菜にはあまり使いません。
寒肥は、新芽やつぼみの成長を促してくれるため、暖かくなって、新芽が出てくる時期に肥料の効果が表れます。
寒肥の方法は簡単で、樹木の周辺に溝を掘り、そこに有機質肥料や緩効性の肥料を施します。
2.寒肥の時期
寒肥を施す時期は、11~2月です。果樹や花木が休眠期に入る晩秋から冬期にかけて1回施します。
この時期は、雪が降ることが多いですが、積雪部では、雪が降る前に与えます。
雪が積もる前の11月頃になったら、寒肥を施す準備を始めましょう。
寒肥はゆっくりと分解され、吸収されていく有機質肥料が最適です。
米ぬか、こうじ、油粕などの有機質肥料が入っている寒肥がおすすめです。
有機質肥料の寒肥は、ホームセンターやインターネットで購入することができますので、準備しておきましょう。
3.寒肥をした方がよい花木・果樹
寒肥は、春からの成長を促し、花や果実などを充実させるための肥料なので、果樹・花木・庭木にはきちんと与えていきましょう。
下記の植物を育てている場合にはぜひ、寒肥を施してあげてください。
寒肥をする花木
バラ、サクラ、アジサイ、サツキ、ツバキ、ボタン、クチナシ、シャクナゲ、クレマチス、クチナシ、シャクヤク、モクレン、キンモクセイ、アオダモ、クリスマスローズ、コニファー、コデマリ、シマトネリコ、シルバープリペット、スモークツリー、ヤマボウシなど
寒肥をする果樹
カキ、ブドウ、クリ、ウメ、ナシ、ミカン、モモ、リンゴ、キウイ、ブルーベリー、キンカン、オリーブ、スモモなど
4.寒肥のやり方
寒肥は、株もと近くにたっぷり与えると、肥料成分が高い濃度のまま根に触れる可能性があり、肥料焼けで枯れてしまうことがありますので、樹木の葉先の下の位置に与えます。
枝先の下に当たる部分には栄養吸収がよい根が多いため、肥料が効率よく効きます。
寒肥は土に施す際は、壺肥か輪肥で施してあげましょう。
壺肥
スコップを使って、樹木の周りに寒肥を与える穴を3~5か所掘って、寒肥を施します。
穴の深さは、10㎝~15㎝ほど掘ります。
前回肥料を与えていた場所があれば、そこをずらして与える場所を変えると効果的です。
輪肥
樹木の周りに穴を掘るスペースがない場合、肥料を円状にばらまくだけでも効果があります。
肥料の上に土をかぶせるとより効果的です。
5.寒肥を与える量の目安
寒肥を与える量は、常緑樹に比べ、落葉樹の方が肥料を多く必要とします。
木の高さによって肥料の量が異なりますので、購入した寒肥に記載の分量で施してください。
1握りの目安は20~30gです。
冬に落葉しない樹木の目安
木の高さ0.5m:寒肥100g
木の高さ1m:寒肥150g
木の高さ3m:寒肥300g
木の高さ5m:寒肥500g
冬に落葉する樹木の目安
木の高さ0.5m:寒肥150g
木の高さ1m:寒肥200g
木の高さ3m:寒肥450g
木の高さ5m:寒肥750g
6.おすすめの寒肥
果樹・花木・庭木など幅広い樹木に安心して使用できる寒肥です。
粉塵が少なく、使いやすいペレットタイプなので、強風や激しい雨などによる流亡を防ぎます。
果実の味を良くする米ぬかと、開花・結実を促すリン酸が多く配合されています。
生育期間が長い植物に適した肥料で、春に向けての体力づくりをします。
小粒で用土になじむので効果が抜群です。
土壌微生物を活性化させる天然原料100%の肥料なので、根針の良い土に改良されます。
有機の栄養が豊富に含まれているので、花木、果樹、庭木の生育が良い肥沃な土になります。
各種ミネラルが含まれているので健康かな部に育ちます。
冬からかるにかけて土の中でゆっくりと分解されるので、花木や果樹の生育が始まる頃に穏やかに栄養が吸収されます。
さまざまな庭木、花木に対応ができる有機質肥料です。
花肥・お礼肥え・寒肥などさまざまな用途に使えます。
花芽を付ける効果がある、有機質のアミノ酸・リン酸分が強化されている肥料です。
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