メロンのアブラムシ対策!害虫駆除に効く農薬

害虫駆除

メロンに付くアブラムシ類は主に4~7月に発生し、小さな虫が葉裏などに数十匹から数百匹で群生します。アブラムシは吸汁を行い、作物の成長を妨げるだけでなく、ウイルス病を媒介する可能性もあります。
植えつけ直後から、新芽や新葉の裏にワタアブラムシなどが付くことがあり、吸汁されたメロンの葉は内側に丸まってしまいます。
対策としては、育苗時や播種後に寒冷紗などの防虫ネットを使用することが効果的です。

メロンに付くアブラムシ類は、農薬で対策できます。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

メロンのアブラムシに使用できる農薬には、「ベニカXネクストスプレー」「家庭園芸用スミチオン乳剤」「ダントツ水溶剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。

ベニカXネクストスプレー

ベニカXネクストスプレーをメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

ベニカXネクストスプレーは、世界初の5種類の成分を組み合わせた殺虫殺菌スプレー剤です。害虫に対しては迅速かつ長期間(アブラムシで約1ヵ月)にわたり効果を発揮します。
さらに、退治が難しいチョウ目の老齢幼虫(ハスモンヨトウ、オオタバコガ)や薬剤抵抗性の害虫(アブラムシ、ハダニ)にも効果的であり、病気の予防や治療にも効果があります。

家庭園芸用スミチオン乳剤

家庭園芸用スミチオン乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

家庭園芸用スミチオン乳剤は、草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ダントツ水溶剤は浸透移行性に優れ、各種害虫に高い防除効果を発揮します。

ベニカ水溶剤

ベニカ水溶剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカ水溶剤は、有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続するすぐれた浸透移行性殺虫剤です。アブラムシの場合、およそ1か月間にわたって持続します。
有効成分は葉の表から裏に移行するため、葉裏にいる害虫も効果的に退治します。

トレボン乳剤

トレボン乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫3日前までに4回以内であれば可能です。

トレボン乳剤は、カメムシ目、コウチュウ目など、チョウ目幼虫、コナジラミ、アブラムシなどの様々な害虫に効果があります。

ベニカR乳剤

ベニカR乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、100~200倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに4回以内であれば可能です。

ベニカR乳剤は、アブラムシ、ハダニはもとより花弁を傷つけシミの原因となるヒラズハナアザミウマまで様々な害虫を速効退治します。

モスピラン顆粒水溶剤

モスピラン顆粒水溶剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、8000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫3日前までに3回以内であれば可能です。

モスピラン顆粒水溶剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、優れた浸透移行性により、巻葉性のアブラムシに有効です。
また、ミツバチやマルチハナバチなどの有用昆虫への影響が少ない点も特徴です。

日産マラソン乳剤

日産マラソン乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

日産マラソン乳剤は、速効性を有する有機リン系の殺虫剤で、広い適用作物に使えます。使用にあたっては、薬剤を使用量にあわせて調製し、使用後は使い切るようにします。

家庭園芸用マラソン乳剤

家庭園芸用マラソン乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

家庭園芸用マラソン乳剤は、植物への薬害が少なく、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な園芸用殺虫剤です。

アルバリン顆粒水溶剤

アルバリン顆粒水溶剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、3000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫3日前までに2回以内であれば可能です。

アルバリン顆粒水溶剤は、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、コナカイガラムシ類、ハモグリガなど、広範囲の害虫に優れた効果を発揮する殺虫剤です。
また、高い浸透移行性があり、速効性と残効性にも優れています。

ベストガード水溶剤

ベストガード水溶剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、1000~2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫7日前までに3回以内であれば可能です。

ベストガード水溶剤は、アブラムシ、コナジラミ、アザミウマなどの難防除害虫に対して効果的な農薬です。また、葉裏などに隠れた害虫にも効きます。
水によく溶けるため、作物が汚れにくいという利点があります。計量カップも付属しているので、簡単に計量できます。

ベニカベジフル乳剤

ベニカベジフル乳剤をメロンのアブラムシ対策に使用する場合は、300~450倍に希釈して使用します。散布液量は100~300m㍑/㎡です。使用回数は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

ベニカベジフル乳剤は、野菜、果樹、草花、庭木などの害虫を退治するのに効果的で、速効性と持続性があります。

農薬保管庫(鍵付き)

メロンの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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