ピーマンの斑点病対策!予防・治療に効く農薬

病害虫対策

園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

ピーマンの斑点病に使用できる農薬には、「GFベンレート水和剤」、「STダコニール1000」、「ベンレート水和剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。

GFベンレート水和剤

GFベンレート水和剤をピーマンの斑点病対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

GFベンレート水和剤は、花・樹木・野菜・果樹の病気に使える殺菌剤です。ばらの黒星病やうどんこ病に対して優れた効果を持ちます。
浸透移行作用により病原菌の侵入を防ぐ予防効果と、侵入した病原菌を退治する治療効果を兼ね備え、病原菌の細胞分裂を阻害して防除します。

STダコニール1000

STダコニール1000をピーマンの斑点病対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

STダコニール1000は、草花、野菜、果樹など様々な植物で、葉が変色するタイプの広範囲の病気に効果がある総合的な園芸用殺菌剤です。
特にもち病や炭そ病、斑点病などのかび類(糸状菌)による病気に効果があります。耐光性と耐雨性に優れ、長期間にわたって植物を病気から守る残効性があります。

ベンレート水和剤

ベンレート水和剤をピーマンの斑点病対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベンレート水和剤は、幅広い適用を持つ殺菌剤で、浸透性が高く、予防と治療の両方の効果を示します。
茎葉の病害や貯蔵病害、種子伝染性病害、土壌病害などに効果があり、低濃度で使用できるため作物汚染が少なく経済的です。
水稲、野菜、果樹など幅広い作物に使用可能で、浸透移行性にも優れています。

ラリー水和剤

ラリー水和剤をピーマンの斑点病対策に使用する場合は、4000~6000倍に希釈して使用します。散布液量は150~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに4回以内であれば可能です。

ラリー水和剤は、予防効果に加え治療効果が高く、病原菌の侵入後の散布でも菌糸の伸長を阻害し、病斑の進展を防いでくれます。

アフェットフロアブル

アフェットフロアブルをピーマンの斑点病対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

アフェットフロアブルは、野菜、果樹、花きなどの幅広い病害スペクトルに対して効果を発揮する病害防除剤です。
うどんこ病、灰色かび病、菌核病だけでなく、葉かび病、つる枯病、すすかび病にも優れた効果があります。
また、既存の薬剤耐性菌にも有効で、予防効果も高いです。

シグナムWDG

シグナムWDGをピーマンの斑点病対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

シグナムWDGは、うどんこ病、炭疽病、つる枯病、すすかび病、灰色かび病、菌核病、べと病など幅広い病害にすぐれた効果を示します。
有効成分は葉内に浸透するため、残効性や耐雨性にも優れています。
また、胞子発芽を阻害する効果も高く、発病前から発病初期に予防的に散布することで優れた効果を発揮します。

オリゼメート粒剤

オリゼメート粒剤をピーマンの斑点病対策に使用する場合は、5~10g/株を植穴土壌混和して使用します。使用回数は、定植時に1回であれば可能です。

オリゼメート粒剤は、稲いもち病、白葉枯病、もみ枯細菌病、穂枯れなどの稲や野菜の病害に効果があります。
また、キュウリ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ネギなどの細菌性病害にも効果があります。
有効成分は根から吸収され、持続的な効果を発揮し、さらに薬剤耐性いもち病菌にも効果があり、環境にも安全です。

ドーシャスフロアブル

ドーシャスフロアブルをピーマンの斑点病対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ドーシャスフロアブルは、べと・疫病に優れた効果を示し、広範囲の病害に高い予防効果を持つ混合剤です。
シアゾファミドとTPNの組み合わせにより、べと病や疫病だけでなく他の病害にも効果を発揮します。
また、残効性や耐雨性にも優れており、まん延防止効果も期待できます。

アミスターオプティフロアブル

アミスターオプティフロアブルをピーマンの斑点病対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は100~400㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

アミスターオプティフロアブルは、アゾキシストロビンとTPNの2つの有効成分を含む殺菌剤で、幅広い範囲でより安定した効果を発揮します。
トマトの葉かび病、キュウリの褐斑病、ナスのすすかび病、メロン・スイカのつる枯病、ピーマンの斑点病、ニンジンの黒葉枯病、ネギのさび病に特に効果があります。
また、殺菌スペクトラムが広いため、他の病害も同時に防除できます。

農薬保管庫(鍵付き)

ピーマンの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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