スープセロリ(キンサイ)の水やり頻度や時間帯は?

スープセロリ(キンサイ)の水やり頻度や時間帯は?

1.スープセロリの水やり

スープセロリの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
スープセロリの水やり方法を間違えると種が腐ってしまったり、うまく育たない場合がありますので、水やりはとても大切です。
梅雨や乾燥時期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、スープセロリの水やり方法について順番に解説していきます。

2.スープセロリの栽培と水やり(畑)

スープセロリは、育苗に時間がかかるので市販の苗を購入すると簡単です。関東などの中間地では春植えがおすすめで、4月~6月に苗を植え付けます。

土づくり
スープセロリは連作障害を起こすので、セリ科の野菜を1~2年間栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100~150g/㎡をまいてよく耕します。
植え付けの1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作っておきます。

植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに深植えにならないように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。
植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョウロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。

種から育てる場合
スープセロリを種から育てる場合は、ポリポットに種をまきます。
3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、指先で浅い窪みを3箇所作り、4~5粒ずつ種をまきます。周りの土をごく薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてやさしく水やりをします。

スープセロリの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

植え付け後の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョウロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、スープセロリがうまく育たない原因になります。

スープセロリの水やりにも使えるジョウロが買えるお店
スープセロリの水やりにジョウロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョウロや、水がたくさん入るジョウロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョウロは、いいものを選びたいですね。

家庭菜園では、「自動水やり機」も人気です。
散水したい時刻や曜日などの時間設定ができるので、旅行で家を空けたときにも便利です。

3.スープセロリの栽培と水やり(プランター)

水やり

スープセロリは、市販の苗を利用すると育苗の手間が省けます。種から育てる場合は、直まきにします。
プランターは標準タイプで2~3株、8号鉢(直径24㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

スープセロリは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
スープセロリの苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さず深植えにならないように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、株元にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培は土の容量が限られるので乾燥に注意し、土の表面が乾く前にたっぷりと水やりをします。十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.スープセロリの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

スープセロリは水を好む野菜で、高温と乾燥に弱いので乾燥させないように注意します。
畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。雨が少ないときは乾燥させないように注意し、水やりをします。
乾燥防止のために、株元に敷きわらを施す方法も効果があります。

プランター栽培は、土の表面が乾く前にたっぷりと水をあげます。水を多く与え過ぎると土が過湿状態になり根腐れを起こすので注意します。
真夏の時期は、直射日光の当たらない半日陰が適しています。

5.スープセロリの生育不良と水やり

畑栽培は、苗の活着後は自然の降雨で足りますが、雨が少なくて乾燥が続くようなときは水やりをします。スープセロリは水を好むので、雨が降らないときは水やりが必要です。夏場の水やりは、日中を避けて気温の低い時間帯にたっぷりとあげます。

プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなってしまいます。
水やりの基本は、1日1回、朝の早い時間帯にたっぷりとあげます。

6.スープセロリの病害虫と予防対策

萎黄病(いおうびょう)
萎黄病は土壌中の細菌による病気で、スープセロリ葉が萎れて次々と黄色くなり、やがて株が枯れてしまう病気です。多湿環境で発生しやすいので排水を良くして、連作をしないようにします。発病したスープセロリ株は、早めに抜き取り撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)
軟腐病は細菌による病気で、根などの傷口から細菌が侵入し、地際部分が軟化、腐敗して悪臭を放ちます。
高温多湿の時期に多発し、窒素肥料が多い場合も軟弱に育って発生します。
連作を避け、排水性を良くします。発病した場合は、早めに抜き取って処分します。

ハダニ
ハダニはクモの仲間で、体長0.5㎜ほどでとても小さく、肉眼では見つけにくい害虫です。成虫は葉の裏に卵を産み、幼虫は葉の組織から養分を吸いとります。
葉に小さな白い斑点などの症状が現れたら、葉の裏をよく観察するようにします。気温が高く、乾燥している時期に発生するので、梅雨明け頃から多発します。
ハダニは雑草でも発生するため、株の周囲の雑草はこまめに取り除きます。

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