ぶどう(ブドウ・葡萄)の育て方・栽培方法

ぶどう(ブドウ・葡萄)の育て方・栽培方法

1.ぶどう栽培の特徴と時期


ぶどうの育て方手順に沿って、畑やプランターでぶどうを栽培してみましょう!
ぶどうはベランダのプランターでも育てられるので、家庭菜園で栽培にチャレンジする人も増えている人気の果樹類です。

ぶどう(ブドウ・葡萄)の栽培データ
■ぶどうの栽培難易度:★★★☆☆

■ぶどうの旬:夏から秋8月~10月

■連作障害:あり

■栽培時期:春植え・秋植え

■春植え:3月~4月
 収穫時期:8月~10月

■秋植え:10月~11月
 収穫時期:8月~10月

秋の味覚で代表的なフルーツはぶどうですが、
ぶどうは春と秋に栽培することができる果物で、ぶどうの旬は、夏から秋8月~10月です。

ぶどうの科目はブドウ科に属します。
ぶどう栽培は、難しいというイメージがありますが、日本全国で栽培することができ、生長が良く収穫量も多いので、家庭菜園や庭木として人気が出てきている植物です。
つる性なのでアーチやフェンスに絡ませたり、フェンスに仕立てて生垣にもすることができ、見た目もおしゃれでおいしいぶどうを収穫することができるのでおすすめです。

ぶどうは、1年で枯れてしまうことはほとんどなく、上手に育てると毎年たくさんの実を収穫することができます。
毎年同じところで栽培を続ける場合が多いのですが、一緒に育てることで病害虫を遠ざけたり、収穫量を増やしたりすることができる相性が良い植物があります。

混作や後作した方が良いものとしては、オオバコやゼラニウムがあります。
オオバコは、道端に自然に生えているのを見たことがある人が多い植物ですが、ブドウと相性が良く、土壌病害を抑える効果があることが混作や後作した方が良い理由です。

また、ゼラニウムもぶどうと相性が良い植物です。
ゼラニウムには様々な害虫を遠ざけてくれるため、ぶどうの近くに植えておくと良いでしょう。
害虫防除効果があることが有名なゼラニウムは、オレンジ色など鮮やかな色の花が有名ですが、花の色が白いゼラニウムの害虫防除効果が特に優れていると言われています。

ぶどう栽培は、病気や病害虫に気を付けることがポイントになります。
葉などをよく観察して病気や害虫を発見したら早めに対応することをおすすめします。
病害虫を遠ざける相性が良い花を近くに植えたり、病気を抑える効果がある雑草を除草の時に残したりすることで、病気や害虫の被害からぶどうを守り、たくさん美味しいぶどうを収穫することが期待できます。

みずみずしく甘みが強いフルーツなので、子供から大人まで幅広い世代に人気があります。
アレルギー防止効果があるので、赤ちゃんの離乳食にも推奨されています。
ぶどうの栄養素としては、アントシアニンやレスベラトロールなどのポリフェノールが多く含まれています。その他、ブドウ糖、ビタミン、ミネラル、有機酸、ペクチンなどが含まれています。

デザートやおやつとしてそのまま実を食べても良いのですが、フレンチではスープにしたり、サラダに入れたりと調理の場でも活躍するフルーツです。

ぶどうの品種も非常に様々で、小粒でぱくぱくと食べることができるものや、大粒で甘味が強いピオーネや巨峰などがあります。皮が緑色のものとしてマスカットがありますし、皮ごと食べることができるシャインマスカットもあります。

色や味、食べ方など様々な楽しみ方があるので、人によって好みもわかれるでしょう。

ブドウ

そんなぶどうの栽培時期ですが、10~4月が適期です。
しかしあまり寒さに強い果物ではないので、温度管理に気を付けるのがおいしいぶどうを育てるための栽培のポイントです。

好適土壌pHは大体6~7.5あたりです。
そのため様々な土を混ぜてpHを調整してあげる必要があります。

野菜などのように種からではなく、ぶどうの苗木を植えて育てるものなので、自宅で栽培するのはハードルが高いように思われがちです。

しかし、プランターでの生育も可能なので、土作りや日頃の手入れなどをしっかり行えば自宅でおいしいぶどうを楽しむことができるようになります。

ぶどうの品種によって育つ時期も違うので、事前にどの品種を育てるのかを決めてから栽培の準備を行いましょう。

連作障害に関してですが、基本的にフルーツの連作は控えた方が良いとされています。
また、イチジクと相性が悪いのでイチジクの後にぶどうを植え付けるというようなことがないようにしましょう。

野菜とは違って小まめな手入れが必要なので、初心者には少し難しいかもしれません。
しかし、きちんと手順を踏めば育つので、畑を持っていないという人でもプランター栽培に挑戦してみると良いでしょう。

2.ぶどうの栽培基本(畑・プランター)

肥料

まず、苗木を用意します。野菜のように種まきからスタートするのではなく、ぶどうの木を購入してそれを植えるというのが一般的なやり方です。

できるだけ細い根が多い方が、土からたくさんの栄養をとってくれるので、苗木の段階で細い根がたくさんあるものを選びましょう。この時、茎が太いかどうかに重点を置く必要はありません。

また、芽と芽の間隔が徒長せず、しっかり詰まってるものが良いとされています。
ネットで販売されていることもありますが、おいしいぶどうを育てたいのであれば実際に見て選んだ方が良いでしょう。
実際に購入した後は、しっかりと状態をチェックをします。

もし問題があれば、植える前段階ならば購入元に確認をしてもらい、別のものと取り換えてもらうことが可能だからです。買って一安心していると、育てても思うように実がつかないという事態を招いてしまいます。

買ったばかりのぶどうの木は、寒さに非常に弱いという性質があります。
そのため土の中にワラを敷いて埋めておいたり、軒下に仮植えした鉢を置いてワラで巻くなどして防寒対策を行いましょう。

次に土作りですが、ぶどうは水はけのよい乾燥気味の土壌を好みます。
実を育てたいからと言ってしっかり水をあげてしまうと、逆効果となるので注意が必要です。

土は赤玉土:腐葉土:砂(もしくはパーライト)を6:3:1という割合で配合します。
軽石や籾殻、燻炭なども使いますが、燻炭はたくさん入れすぎないように注意が必要です。

畑に植えるのであれば、しっかりと耕して土壌環境を整えてあげましょう。
プランターで育てる場合には、大きなサイズのものを用意することが重要です。

木はどんどん大きくなるので、転倒防止のためにも棚や壁などの近くに配置しておくことをおすすめします。

苗木と土を用意することができたら、いよいよ植え付けです。
まずは土に水をたっぷりと与えます。鉢底に石を敷くと水はけがよくなります。

時期としては、10~11月頃の秋植えと、3~4月の春植えの2種類があります。
寒さに弱いので、温度管理が難しい環境だという場合には春に植えるのが無難でしょう。
定植までの間は仮植えをしておきます。

肥料の与え方ですが、プランターに植える場合には2月、6月、9月にゆっくりと効果が出る緩効性化成肥料を与えます。
畑の場合であれば10月下旬~11月上旬と、3月に1回有機質肥料か化成肥料を与えると良いでしょう。
与える際には株元にまくようにして与えます。

基本的な栽培の仕方は以上です。
その後は剪定を行ったり、芽欠きや花房の整理など様々な手入れを行う必要があります。

成長していくにつれてどんどん背が伸び、ちょっとした風でも倒れそうになってしまうこともあるので、支柱を立てたり、広いところに鉢を置かないようにするなど、置き場所にも気を配りましょう。

また、実をつけるようになってくると、ぶどうの甘い香りに誘われて害虫が寄ってきたり病気になったりすることもよくありますし、ぶどうの実を狙って鳥が寄ってくることも珍しくはありません。
こういったトラブルに関する対策をしっかり行うようにすることが、ぶどう栽培には重要です。

3.ぶどうの栽培手入れ

水やり

野菜の間引きと同じような手入れとして、ぶどうは芽欠きを行います。

植え付けて1年目のぶどうの苗は、芽が出てきてから強いものだけを2~3本選び、あとはすべてカットします。

そして2年目に入って40~50㎝ほど伸びた頃、再び芽欠きを行います。
一番強いものだけを残し、あとはカットします。こうして間引きを行っていくのですが、春になると1ヶ所からたくさんの芽が出てくることもあります。

そんなときには一番きれいな芽だけを残し、あとはすべて取ってしまいましょう。
芽に焦点を当てましたが、脇枝もきちんと処理することを忘れてはなりません。

除草に関しては、あまり神経質になる必要はありません。ぶどうは乾いた土壌を好むので、周りに盛んに雑草が生えるということも少ないからです。
しかし、ちょっとでも土の中の養分をぶどうにまわしたいと思うのであれば、丁寧に除草してあげても良いでしょう。

ぶどうの木は、剪定を行う必要があります。剪定を行うのは6月と12~2月頃なのですが、この時期に行うのには理由があります。

まず6月は新しい枝が伸びて葉が茂る時期です。幹への日当たりが悪くなってしまうので、実がなっていないものを中心にして脇枝を切り戻していきます。

たくさんの枝が混みあっている部分があれば、余計なものを切り落としておくことも重要です。その際には強い枝ではなく、弱い枝を残すようにしましょう。

冬季の剪定は、きちんとした木の形に整えるために行います。
春に残した枝から新しく伸び、実をつけさせるためにも木の形を整えるというのは非常に大切なのです。
一般的には、短梢剪定か長梢剪定のどちらかを行っていきます。フェンスや支柱などに誘引して行うと、きれいに仕立てることができるようになります。

今後の成長を左右する大切な作業が、芽欠きにも剪定にもあります。
しっかり観察して、育てていく枝を考えながら手入れをしてあげるようにしましょう。

4.ぶどうの収穫時期について

ブドウの収穫

ぶどうの収穫時期ですが、これは品種によって様々なので一概には言えません。
8月初旬の暑い時期にとれるものもあれば、10月の涼しくなった秋頃にとれるものもあります。

目安は品種それぞれの旬の時期になりますが、房全体がしっかりと色づき、香りが出るようになったら房の先の実を食べてみてください。
甘みが十分出ていれば房の上の枝をハサミで切って収穫することができますし、まだ甘味が十分ではないと思うのであればもうしばらくそのままにして様子を見ましょう。

実が詰まってしっかりとしたぶどうができても、非常にデリケートなので扱いには注意が必要です。ぶどうを積み重ねていくような置き方をすれば、下にある実がつぶれてしまいます。

1房ずつラップや新聞紙で包み、その状態でポリ袋に入れて冷蔵庫に保存します。そうすれば1週間くらいは日持ちがしますし、きれいな状態を保つことができるようになります。

ぶどうの丈夫さは、出来の良さだけではなく、品種によっても異なります。
しっかり保存しても1日や2日でしなびてしまうものもありますし、そうではないものもあるので、できるだけ早く食べるというのが一番です。

収穫量が多く消費しきれないときには、火を入れてジャムやドリンクにしたり、凍らせてシャーベットにするなどして加工しておくと良いでしょう。

放っておくと枯れる原因になるので、収穫後の管理もとても大切なのです。

5.ぶどうに発生しやすい病気と害虫

ブドウ栽培

ぶどう栽培が難しいと言われるのは、手入れの大変さだけではありません。
実は病害虫の影響を受けやすいというのも理由として挙げられるのです。
では実際にどのような被害があるのかを紹介していきます。

まずは病気ですが、べと病や晩腐病、黒とう病などが代表的です。
これらは枯れた葉っぱや枝が感染源となっていることがあるので、こまめに取り除くことで感染源を減らすことができます。また薬剤を散布して防除するのも有効です。

乾燥を好む性質があるのに、梅雨などで雨が続いたり、高い湿度によって多湿状態になると病気を発症しやすくなるので、その時期には特に注意して見ておきましょう。

次に害虫ですが、これらは非常に厄介です。カミキリムシや、葉を食べるコガネムシ、スズメガの幼虫など目視で分かる虫がたくさん寄ってきます。
早めに駆除しないと卵を産み付けられてしまうので、粘着シートを設置したり、日頃から様子をチェックしておくことが大切です。

様々な害虫がいる中でも特に厄介なのがスカシバです。
スカシバは新梢と葉の分岐点に必ず1個ずつ卵を産むので、6月を過ぎた頃には産卵していない枝がないというほど絶望的な状態を招く可能性があります。
孵化して出てきた幼虫は、枝の中に入り込んで食べてしまうので、食害された部分は空洞になってしまいます。

このように様々な病害虫のトラブルが考えられますが、そういったものからぶどうを守るためには必ずビニール袋を利用することが大切です。

もちろん農薬を使うという手段もありますが、できるだけ無農薬で育てたいのであればビニールをかけることは必要不可欠です。

6.ぶどう栽培の後作にしないほうが良い作物

ダイコン

ぶどう栽培に限らず、作物を栽培するときには、同じ場所に同じ作物を続けて栽培すると、同じ種類の栄養分が土に不足してしまったり、病害虫や病原菌などが増えやすくなるため、作物が病気になったり、収穫量が減少したりする原因になるので、違う作物を受ける輪作をするようにします。

ぶどうは樹木になるので毎年違う場所に植え替えるというわけにはいきませんが、後作しない方が良いものを一緒に植えないようにするなど作物同志の相性を考えて植えることがおすすめです。

ぶどう栽培の後作にしないほうが良い作物としては、大根やネギが挙げられます。
混植や後作しない方が良い理由は、根が又になってしまったり、生育が悪くなったりするため、ぶどうとは相性が悪い植物だからです。
大根は、アブラナ科の植物で、他にはカブや白菜、キャベツなどがありブロッコリーや小松菜もアブラナ科なので注意しましょう。
ネギはユリ科の植物で玉ねぎやニンニクもユリ科の植物であるので気を付けましょう。

ミント類やラベンダー、ローズマリーなどのハーブは、害虫が寄りにくくなる性質があるので、良いように思うかもしれませんが、生育力がとても強く、どんどん増えてしまい他の植物の生育を妨げることになります。
一度生育すると、根がはったり、種が散らばったりして毎年大量に出てくるようになるため、同じ土に植えるのは控えた方が良いという意味で相性が悪い植物です。
ぶどう栽培をする場合には、一緒に植える作物に気を付け、雑草を取り除いてぶどうに栄養分が届くようにしましょう。

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