■目次
１．タアサイの土作り下準備
タアサイの土作り方法は、タアサイに適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。
家庭菜園でタアサイ栽培を行う場合には、事前にタアサイに適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。
■分類： アブラナ科アブラナ属
■原産地：中国
■主な旬： 10月～2月（秋まき）
■栽培時期：秋まき・春まき
秋の種まき：9～10月、収穫時期：10～2月
春の種まき：4～5月、収穫時期：5～6月
■連作障害：あり（1～2年あける）
■好適土壌pH：6.0～6.5
■発芽適温：18～20℃
■生育適温：18～20℃
■土作り時期：種まきの2週間以上前
タアサイに適した栽培環境
タアサイは、中国原産の代表的な冬野菜で、チンゲンサイと同じ白菜の仲間です。
タアサイは暑さだけでなく、寒さにも強いので、春まき、秋まきができます。
気温が高くなるにつれてトウ立ちするので、栽培しやすいのは秋まきです。
タアサイは、酸性土壌に弱いので、あらかじめ苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。
日当たり
タアサイ栽培を行う上で、日当たりは重要です。
タアサイの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。
タアサイを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。
また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。
土中のゴミ処理
タアサイの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。
庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。
こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。
また、ゴミが障害になって、タアサイが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。
ネズミ・モグラ対策
庭や畑でタアサイなどの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、タアサイの株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。
置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード
」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン
」がおススメです。
ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。
２．タアサイの好適土壌pH調整
家庭菜園でタアサイを植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHをタアサイに合わせます。
日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。
pHがタアサイに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。
タアサイの好適土壌pHは、6.0～6.5です。
タアサイを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。
３．タアサイの土作り方法（畑栽培）
タアサイを上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、タアサイの種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
タアサイの秋の種まきは9～10月、春の種まきは4～5月なので、植え付け時期から逆算して土作りをはじめましょう。
４．苦土石灰を撒いて耕す
多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。
石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。
タアサイの種まき場所に、苦土石灰100～150g/㎡を全面に撒いて、すぐに深さ20～30cmを目安に十分に耕して、土となじませます。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。
５．堆肥・化成肥料を撒いて耕す
タアサイの種まきの1週間前になったら、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100～200g/㎡をまいて、深さ20～30cmを目安に十分に耕して、土と良くなじませます。
土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。
６．畝を作る
土をよく混ぜたら、タアサイ栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。
タアサイの畝立ては、幅60㎝、高さ15㎝程度の平畝を作り、レーキなどで表面を均しておきます。
７．タアサイの土作り方法（プランター栽培）
タアサイをプランターで栽培する場合は、秋に栽培すると、葉が20㎝以上に大きく広がるので、プランターサイズは60㎝以上のものを用意します。
プランターの底に鉢底石を敷き詰めて、市販の野菜用培養土を8分目くらい入れてウオータースペースを作って栽培します。
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