ニンニクの芽が2本発芽!原因と対処法は?

ニンニクの芽

1.ニンニクの芽が2本発芽する原因

ニンニクの芽が2本発芽する原因

ニンニクは、一般地では9月末~10月中旬頃に鱗片を植えつけます。
ニンニクを植え付ける時には、丸いままではなく、鱗片にばらしてから植え付けます。

ニンニクは植え付け後、発芽適温であれば1週間ほどで芽が出てきて、約1ヶ月で全体的に芽が出そろいます。
しかし、時々一つのニンニクの鱗片から芽が2本出てくることがあります。

本来1つしか芽が出ることを予想しておらず、病気や奇形なのではと心配される方もいらっしゃいますが、そうではありません。

植え付け時には、必ず鱗片が1個ずつになるようにばらしますが、いくら気をつけても2本や3本など複数の芽が出ることがあります。
植え付けの際、一般的には鱗片の皮を残したまま植え付けを行いますが、皮をむいて中を確認すると、複数の鱗片が1枚の皮に包まれている場合があるからです。

皮付きの状態で植え付けるため、鱗片の中で複数に割れている場合は中々わかりません。
1つのニンニクを植え付けたはずなのに、2つ発芽したりすることがあるのは気づくことができなかったもう1つの鱗片から発芽しているからです。
もし、複数の芽が出ても、病気や奇形でもなく、植え付け方法が間違っているわけでもないので、皮むきや、わき芽かきという方法で対処すれば大丈夫です。

2.皮むきによる対処方法

皮を剥いたにんにくの種子

通常は、1本の芽が発芽して、そこから本葉が数本伸びていきます。
ニンニクの芽が2本出てきてしまった場合に、片方の芽を抜いて1本残す作業を、わき芽かきと呼びます。

もし、このわき芽かき作業をできるだけなくしたい場合は、ニンニクの皮をむいてから植え付けるという方法があります。

鱗片にばらした後に皮をむいて、種子の状態をチェックしてから仕分けを行い、植え付けましょう。

仕分けを行う際に、皮の中で分かれているニンニクがあれば、はずしてしまいましょう。
ニンニクの皮を剥いて、複数の鱗片が1枚の皮に包まれているかどうかチェックをしてから植え付けるので、きちんと1本の芽が発芽してくれるようになります。

皮をむいてから植え付けると発芽が早まりますが、土中で種子が剥き出しになるため、傷む可能性も高くなりますので、植え付け時に傷などつけないように十分注意しましょう。

3.わき芽かきによる対処方法

わき芽かきによる対処方法

ニンニク栽培で冬までに行っておくべき手入れでもっとも大切なのがわき芽かきです。
わき芽かきを行った時と行わなかった場合とでは、ニンニクの生育に大きな差が出ます。

わき芽かきを行わず、そのまま放置しておくと土の中でわき芽の本数だけ球ができてしまうため、その分1粒が小さくなってしまい、形もいびつなものになりがちです。
複数の芽が出た状態で育てると、1か所で複数の株を育てる状態となるため、栄養を取り合う状態になり、立派なニンニクが育ちません。 

丸々とした良い球ニンニクを収穫したいのであれば、わき芽を放置するのは良くありません。
抜き取ったわき芽も炒め物などにして食べることができますので、無駄にはなりませんので、わき芽かきは必ず行いましょう。

きちんとわき芽かきを行えば、残した芽も栄養を取られずに済むので、元気に育ってくれます。

4.わき芽かきの方法

ニンニクの芽

わき芽かきを行う時期は、ニンニクの芽が出そろい、葉の数が2枚~3枚になった頃です。
このころに、わき芽かきが必要な株がないか、数日おきに見回りをするのが良いです。
発芽したニンニクの芽をよく見てみると、芽が2本、3本と出ている場合がありますので、その場合は1本に間引いていきます。

間引きの際には、手に土が付いて汚れますので、軍手などをはめてから作業を行うと良いでしょう。

1本に間引いていく際に、残す芽が間違って一緒に抜けてしまわないように
残す芽の株元は手でしっかりと抑えておき、わき芽かきを行う芽は、付け根をしっかりと持って、根本から引き離すようにして引き抜きます。

また、冬前に間引きを行っても、春先に再度わき芽が出てくる場合がありますので、見つけ次第改めてニンニクのわき芽かきを行いましょう。

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