1.益虫のテントウムシ
野菜を育てているときに、テントウムシを見かけて、
テントウムシは害虫なのか益虫なのか、駆除すべきかどうか悩んだことはありませんか?
実は、テントウムシの仲間には、益虫と害虫の2種類が存在します。
テントウムシの見分け方と駆除方法についてみていきましょう!
中でもみんなが一番気にしているのが、よく見かける
『ナナホシテントウ』ではないでしょうか?
![テントウムシ](http://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2018/07/shutterstock_1065893315.jpg)
ナナホシテントウは、背中の翅(羽)の部分に黒い7つの模様があるように見えます。
見た目もかわいく、小さい頃からよく目にしたり、なじみがあるだけに、
害虫として駆除すべきかどうか悩むところだと思いますが、
安心してください、ナナホシテントウは益虫です。
『肉食系テントウムシ』なので、農作物を荒らされることはありません。
むしろ、野菜に付く害虫の
アブラムシやハダニ、カイガラムシなどを
捕食して駆除してくれる良いテントウムシです。
ナナホシテントウは益虫で、私たちの味方です。
畑などで見かけてもあまり気にすることはないでしょう。
また、野菜の葉に良く発生するウドンコ病の菌を食べてくれるテントウムシもいます。
背中の色がオレンジ色に白い点のあるテントウムシや、黄色一色のテントウムシは
キイロテントウと呼ばれ、『菌食系テントウムシ』になります。
こちらも益虫となりますので、
見かけてもあまり気にしなくてよいテントウムシと言えます。
2.害虫のテントウムシダマシ
![テントウムシダマシ](http://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2018/07/shutterstock_66531334.jpg)
一番気をつけなければいけないのが、
野菜の葉を食害する害虫のテントウムシがいるということです。
このテントウムシは草食系で『テントウムシダマシ』とも呼ばれていて、
オオニジュウヤホシテントウとニジュウヤホシテントウが代表的な種類です。
野菜の葉の裏に卵を産んで、幼虫が葉を食害するので注意が必要です。
3.テントウムシダマシの特徴
![テントウムシダマシの特徴](https://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2023/04/テントウムシダマシの特徴.jpg)
見かけたテントウムシが害虫かどうかを見分ける簡単な方法は、背中の羽の艶を見ます。
よく見かける益虫のナナホシテントウは、艶やかな羽をしているのに対して、
害虫のテントウムシダマシは、背中の羽は艶がなくざらざらした見た目になっています。
テントウムシを見かけた際には、背中の羽をよく観察してみましょう。
4.テントウムシダマシの発生時期
![テントウムシのうまれるサイクル](http://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2018/07/1.jpg)
テントウムシダマシは、4月~10月頃に発生します。
成虫で冬を過ごし、春先になると葉の裏に40個ほどの卵を産みます。
孵化した幼虫は、成虫になると再び産卵するため、
大量発生することがあります。
テントウムシダマシが好んで食害するトマト・ミニトマト・ナス・キュウリ・ジャガイモ・ピーマンなどを
隣接して植えている場合は、大量発生に注意し、見つけたら駆除する必要があります。
5.テントウムシダマシの駆除方法
![テントウムシの卵](http://xn--m9jp4402bdtwxkd8n0a.net/wp-content/uploads/2018/07/にんにく-4.jpg)
テントウムシダマシの駆除の方法ですが、
発生初期に市販の殺虫剤で駆除することができます。
テントウムシダマシの駆除は、『アディオン乳剤』『ベニカベジフルスプレー』などがあります。
殺虫剤を使いたくない場合には、卵のうちに駆除して被害を抑えます。
害虫のテントウムシダマシは、野菜の葉に卵を産み付けます。
外敵に狙われないように、葉の裏側に卵を産み付けていることが多いので、
葉の裏をよく観察してみましょう。
黄色い卵がまとまって葉についている場合があります。
卵を見つけ次第、葉を切り取って捨てるか、葉ごと押しつぶすことで簡単に駆除できます。
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