1.病気になってしまった野菜は食べられる?
病気になってしまった野菜は食べられるのでしょうか?
捨ててしまうのはもったいないし、
悪いところだけ切り取って食べられないものだろうか?
そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
葉菜類であれば、ネギやニラがサビ病になってしまったり、
果菜類であればキュウリやトマトがうどんこ病になってしまったり、
様々なパターンがあると思いますが、病気になってしまった野菜が食べられるのかどうか順番に見ていきましょう。
2.サビ病の野菜は食べられる?
サビ病は、カビ(糸状菌)の一種によって引き起こされる病気です。
ネギ・ニラ・ニンニクなど、ネギの仲間がサビ病にかかることが多いです。
サビ病は、飛んできた胞子がネギ類に感染し、葉の表面にオレンジ色の斑点ができるのが特徴です。
斑点の色が、鉄のサビに似ていることからサビ病と言われています。
ネギやニラなど葉の部分がサビ病にかかっている場合、
病気の部分は食べないほうが良いでしょう。
半分以上病気になっている場合も、食べないほうが無難です。
葉の先の方が少しだけ病気にかかっている程度なら取り除いて、健康な部分を食べることはできます。
ただし、肉眼では確認できない個所に、カビの一種が付着している場合もありますので、良く水洗いしてから食べましょう。
ニンニクは葉の部分が侵されていても、土の中の球根部分を食べる分には影響はありません。
球根部分が腐っていなければ、食べても大丈夫です。
3.サビ病対策
サビ病は、主に4月、5月、9月、10月に発生するので、この時期に早期発見することで病気の蔓延を防ぐことができます。
サビ病は、葉の裏側にオレンジ色の斑点が生じることから、定期的に葉の裏側をチェックすることが病気を悪化させない有効な方法になります。
発生リスクを減らすために、日照量が減らないように注意し、
風通しと水はけを良くして、カビの発生原因となる湿った空気の停滞を避けるようにしましょう。
4.うどんこ病の野菜は食べられる?
次によくあるのが、うどんこ病です。
うどんこ病は、葉っぱの表面にうどん粉をふりかけたような白いカビが生えてしまう病気です。
キュウリやトマトなどをはじめ、ほとんどの野菜に発症する可能性がある病気です。
うどんこ病にかかっている場合もサビ病の野菜同様、
病気の部分は食べないほうが良いでしょう。
葉の先の方が少しだけ病気にかかっている程度なら取り除いて、健康な果実の部分を食すことはできます。
ただし、実が悪くなっているようであれば、食べることはやめましょう。
5.うどんこ病対策
うどんこ病は、主に4月、5月、9月~11月に発生するので、この時期に早期発見することで病気の蔓延を防ぐことができます。
うどんこ病のカビは、空気が乾燥した環境を好むため、乾燥時には水を切らさないようにします。
株間を十分取り、日当たりと風通しを良くして対処します。
窒素過多の場合も病気が発生しやすいので、追肥にも気をつけることで防ぐことができます。
うどんこ病の被害が進むと野菜の株全体に広がり、最終的には全部が枯れてしまいますので、野菜を栽培する際には十分に気をつけましょう。
6.まとめ
病気になった野菜は、もったいないからと言って無理して食べることはおすすめしません。
サビ病もうどんこ病も、栽培時に早期発見をすることで蔓延を防ぐことができますので、見つけ次第対処し、健康なおいしい野菜を育てて食べましょう!
酢水で病気を防ぐこともできますので、病気予防にお役立てください。
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