■目次
1.サツマイモの水やり
サツマイモの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
サツマイモは、春に苗を植え付けて育てることができます。
梅雨の時期や乾燥期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、サツマイモの水やり方法について順番に解説していきます。
2.サツマイモの栽培と水やり(地植え)
サツマイモは、市販の苗を購入して植え付けると手軽です。
土づくり
日当たりと風通しが良く、水はけのよい場所を選びます。
植え付けの2週間前に、完熟堆肥2~3kg/㎡まいてよく耕します。1週間前に化成肥料20~30g/㎡をまいてよく耕し、幅40~60㎝、高さ30cmの畝を作り、マルチを張ります。
植え付け
株間は、30㎝くらいにします。
植え方には、いくつかの方法がありますが、苗が短いときやマルチをしているときは、「斜め植え」にします。
長さ30㎝ほどの棒を使って、マルチの上から畝と平行に斜め45度に棒を挿し込んで植え穴を作ります。植え穴に苗を3〜4節ほど挿して、マルチの上から土を軽く押さえます。
植え付け後、ジョウロのハス口を外して指で軽く押さえ、マルチの植え穴にたっぷりと水やりをします。
マルチを張った場合は、株元に土を撒いておくと、苗が高温で焼けるのを防ぐことができます。
苗が根付くまでの約1週間は、毎日朝に水やりをします。
苗が根付いた後は、基本的に毎日の水やりは必要ありません。
■サツマイモの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
サツマイモの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
3.サツマイモの栽培と水やり(プランター)

プランター栽培の場合も、地植えと同じように苗から育てます。
植え付け
プランターは、標準サイズ(65㎝)・深さ30cm以上で、2~3株植えられます。
株間は広めにとって、気温が十分に上がってから植え付けます。
プランターの底に鉢底石を敷き、野菜用培養土を7分目ほど入れます。
植え付け方法は、畑と同じように「斜め植え」にします。
植え付け後に、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。
苗が根付くまでの約1週間は、毎日朝に水やりをします。その後は、土の表面が乾いたら水やりをします。
土の表面が軽く濡れただけでは水が浸透しないため、水不足になってしまいます。プランターや鉢はたっぷりと水やりすることで、新鮮な水と空気を供給することができます。
4.サツマイモの高温多湿期の水やり

サツマイモは、植え付け時期が5月~6月、収穫時期が9月~11月です。
サツマイモは、水はけと通気性のよい環境を好むため、畑の場合は、高さ30㎝ほどの高畝にします。
苗が根付くまでの約1週間は、根の活着を高めるため、毎日朝に水やりをします。
その後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
晴天が続いて苗のしおれが激しいときは、1日1回、水やりをします。
プランターや鉢の場合も、苗が根付くまでの約1週間は毎日水やりをします。
根付いた後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
水やりは、午前中の涼しい時間帯に行うようにします。
5.サツマイモの生育障害と水やり
サツマイモは低温に弱いので、気温が十分に上がってから苗を植え付け、霜が降りる前に収穫を終わらせます。
地植えの場合、根付いた後は毎日の水やりは必要ありませんが、土の表面が乾燥したら水やりをします。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら水やりをしますが、多湿状態にならないように注意します。
サツマイモは、連作障害が出にくい野菜ですが、同じ場所でヒルガオ科の野菜を栽培する場合は、最低でも1~2年の期間を空けるようにします。
また、順調に生育していれば病害虫の心配はほとんどありませんが、気候や土壌環境が悪くなると病害虫も発生しやすくなります。
6.サツマイモの病気と予防
サツマイモは病気に比較的強い野菜ですが、立枯病に注意します。
立枯病(たちがれびょう)
立枯病は、土壌中の細菌による病気で、苗が活着して地上部の生育が始まる頃に発病します。つるが伸び出さず、葉が黄色くなって、地際部の茎が褐色に腐敗します。発病が激しいと、生育不良になって枯れてしまいます。
土壌pHが高く、高温乾燥した土壌で発生しやすいので、苦土石灰の多用に気を付けます。発病した場合は、株ごと抜き取って撤去処分します。
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