サツマイモの水やり頻度や時間帯は?

サツマイモの水やり頻度や時間帯は?

1.サツマイモの水やり

サツマイモの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
サツマイモは、温暖な気候を好む野菜で、低温や多湿に弱いという特徴があります。サツマイモの水やり方法を間違えると苗が枯れてしまったり、うまく育たない場合がありますので、水やりは非常に大切です。
梅雨や乾燥時期に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、サツマイモの水やり方法について順番に解説していきます。

2.サツマイモの栽培と水やり(畑)

サツマイモの苗は、4月下旬にホームセンターや園芸店で販売されます。

土づくり
日当たりと水はけが良く、風通しのよい場所を選びます。
サツマイモは、酸性土壌に比較的強いので、通常は苦土石灰をまく必要はありません。
植え付けの1週間前に、完熟堆肥2~3kg/㎡、化成肥料20~30g/㎡をまいてよく耕し、幅60㎝、高さ30cmの畝を作り、黒マルチを張ります。

植え付け
サツマイモの苗は、バケツの水に数時間浸して十分吸水させてから植え付けます。
植え付け方法はいくつかありますが、マルチをしているときは斜め植え(角度45度)にします。
斜め植えは、長さ30㎝ほどの棒を斜め45度に挿し込んで植え穴を作り、苗を3〜4節ほど挿し込み、上から手で軽く押さえます。深く植えすぎると、成長点が埋まってしまうので注意します。植え付け後に、たっぷりと水やりをします。
苗が根付くまでの約1週間は、毎日朝に水やりをします。苗が根付いた後は、基本的に毎日の水やりは必要ありません。

サツマイモの水やりにも使えるジョウロが買えるお店
サツマイモの水やりにジョウロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョウロや、水がたくさん入るジョウロなどが豊富にあります。使う頻度が高いジョウロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもサツマイモに水やりが可能なので、とても便利です。

3.サツマイモの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランター栽培でも、苗を購入して植え付けます。

植え付け
プランターは深型サイズ(65㎝、深さ30cm以上)で、2~3株植えられます。
プランターの底に鉢底石を敷き、野菜用培養土を7~8分目ほど入れます。
苗の植え付けは斜め植えにし、植え付け後にプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。

苗が根付くまでの約1週間は、毎日朝に水やりをします。その後は、土の表面が乾いたら水やりをします。
土の表面が軽く濡れただけでは水が浸透しないため、水不足になってしまいます。プランターや鉢はたっぷりと水やりすることで、新鮮な水と空気を供給することができます。

4.サツマイモの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

サツマイモの植え付け時期は、関東などの中間地では5月中旬~6月中旬です。
サツマイモは、水はけと通気性のよい環境を好むため、畑の場合は高さ30㎝ほどの高畝にします。
苗が根付くまでの約1週間は、根の活着を高めるため、毎日朝に水やりをします。その後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
晴天が続いて苗のしおれが激しいときは、1日1回、水やりをします。

プランター栽培は、苗が根付くまでの約1週間は毎日水やりをします。
根付いた後は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
水やりは、午前中の涼しい時間帯に行うようにします。

サツマイモに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.サツマイモの生育不良と水やり

サツマイモは低温に弱いので、気温が十分に上がってから苗を植え付けます。
畑栽培は、畝を高く作り、排水状態を良くします。苗が根付いた後は毎日の水やりは必要ありません。晴天が続いて苗のしおれが激しいときは、1日1回、水やりをします。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら水やりをしますが、多湿状態にならないように注意します。

サツマイモは、連作障害が出にくい野菜ですが、同じ場所でヒルガオ科の野菜を栽培する場合は、最低でも1~2年の期間を空けるようにします。
また、順調に生育していれば病害虫の心配はほとんどありませんが、気候や土壌環境が悪くなると病害虫も発生しやすくなります。

6.サツマイモの病害虫と予防対策

ツマイモは病害虫に比較的強い野菜ですが、立枯病などに注意します。

立枯病(たちがれびょう)
立枯病は、土壌中の細菌による病気で、地上部の生育が始まる頃に発病します。葉が黄色くなってしおれ、つるが伸びずに生育不良となり、発病が激しいと枯れてしまいます。土壌pHが高い場合や高温乾燥した土壌で発生しやすいので、石灰資材の多用に気を付けます。発病した場合は、株ごと抜き取って撤去処分します。

アブラムシ
アブラムシは、ほとんどの野菜に発生する体長2~4㎜ほどの害虫で、葉や茎の汁を吸収します。アブラムシは、回復手立てのないウイルス病を媒介するので、見つけ次第駆除します。自然派薬剤には、『ベニカマイルドスプレー』『アーリーセーフ』などがあります。

コガネムシ
コガネムシは、カブトムシなどと同じ甲虫類で、成虫は新芽や柔らかい葉を食害し、土の中に卵を産み付けます。ふ化した幼虫は土の中の未熟な有機物を食べて育ち、大きくなるとサツマイモの根を食害します。
土づくりの段階で完熟堆肥を使い、窒素肥料の過多に注意します。
幼虫退治の薬剤には、『家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3 』などがあります。

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