ハダニ類

ハダニ類

「ハダニ類」とは、野菜や草花、果樹などの多くの植物に被害を与える害虫の一種です。ハダニはクモの仲間で、野菜では果菜類やイチゴなどによく発生し、ナミハダニとカンザワハダニが重要なハダニとなっています。

ハダニは、糸を吐いて風に乗って飛来し、周囲の作物からも移動します。
卵から成虫になるまでの期間は10日ほどで、成虫は体長0.5㎜前後と小さいので、発見が遅れると被害が拡大します。
ハダニは、葉の裏に生息して葉を吸汁します。加害されると、葉に針の穴くらいの白い小斑点が現れ、株全体にまん延して株が枯れてしまうこともあります。

ハダニの発生時期は5月~10月で、高温乾燥を好むため梅雨明けから9月頃に多発します。
畝に黒マルチを張っていると、地表面が高温乾燥気味になり、ハダニが発生しやすくなります。ハダニは、梅雨明け以降に急激に繁殖するので、マルチを外して敷きわらに取り替えると高温乾燥を防ぐことができ、ハダニの天敵も減らさずにすみます。
畑栽培でも夏場は乾燥しすぎないように適度に水やりをします。

ハダニは、繁殖力が強いため、葉をよく観察して見つけ次第退治することが重要です。ハダニは体が小さく、水滴でも溺死するので、葉の裏に霧吹きで水をかけると退治できます。
薬剤を使う場合は、自然派薬剤では、ベニカマイルドスプレー、アーリーセーフなどがあります。ハダニ類の被害を抑えるためには、早期発見が肝心です。


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